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商いは、クリエイティブ・レッスン
商いは、クリエイティブ・レッスンだ。
「製品・サービスとお金の交換」だけやっていては、面白くないし、先がない。
たとえば昨日も登場いただいたパン屋さん。
うちの名前なんて、お客さんには全く関係ない。それより、「ここにパン屋があるよー! スープもあるよー!」と伝えるキャノピーにしたほうが良いよね。
・・・という意志が感じられる。クリエイティブだ。
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モスくらい、すでにみんなの脳内記憶に入ってるものなら、そう書けばいい。でも大半の店はみんなの脳内記憶にない。
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では、こちらはどうだろう。
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「新しい波を起こせ。」
はいはい。わかりました。銀行のあり余ったお金を広告宣伝費として使わなあかんから使った、ということですね。
「誰に・何を・なぜ」が皆無。
この広告は誰に向けてのものか
この広告は何を伝えたいのか
この広告はなぜ必要なのか
こんなのに大金使うなら、預金者のNetflix料金を負担してあげるとかした方がよほど「新しい波を起こす」よ。
しかも見るお客さんに対して「起こせ」と命令口調。つい銀行の姿勢が出てしまったね。
ある和菓子店の貼り紙。
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これは「誰に向けて・何を・なぜ」伝えたい貼り紙なんだろう。
「お!! この店には栗きんとんがあるんだ! 早くお店開店しないかな。こんなに開店が待ち遠しいのは初めてです」
となるか?
これならどうだ。
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お。この秋の新作? と、多少は興味がわく。
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「これは一体なにごと? 私が知らないうちに、何かとんでもない動きが栗きんとんの世界で起こっているんじゃないかな」興味引くよね?
MAIDO塾生のとっしーこと岡野稔功さんの会社アリシアは
「看板を作らない看板屋!?」としている。
サインブランディングをキャッチコピーとし、そのウェブサイト自体が、めちゃくちゃクリエイティブ。是非最後まで見てください。勉強になります。
彼の作品の一つがこれ。
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とっしーのコメント。
僕は常々お客さんに、アンタの店の名前には消費者は興味ないで?と
beingは何なのか?って ひたすらやってます。
なので僕は看板は売ってません 笑
聞けば先代が釜戸でご飯を炊く炉端をやっていたみたいで流行ってたそうなんですけど、セカンドライフを楽しむ為に引退されたようです。
その時にできれば釜戸は残して欲しいとのことだったそうで
もう売りソレやん!
肉と米てっぱんやん
店の名前なんてどうでも
ええやんってなりました 笑
商い=クリエイティブ・レッスンをめちゃくちゃ楽しんでるよね。
もう、こうなると「施工実績」とかなんかじゃなくて、アートです。作品です。
クリエイティブ・レッスン、オンラインで1DAY開催します。
リンクのブログをご覧いただければ嬉しいです。