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「やってて楽しい」
AI実装社会
楽観派は
「仕事のスキルが10点満点中3点の人でも、AIのおかげで10点になる。これは福音だ」
意見だったけれども、実際のところ、いろいろ多角的に考えると、どうやら3点の人の仕事はなくなる。
フリーランスの大量失業が始まっている。
もちろん、多くのホワイトカラーも、要らない社会になった。
イラスト描けます
インスタ投稿できます
コピーライティングできます
市場調査できます
・・・などの仕事はAIがもっと速く、もっと安くやり遂げてしまう。
一方、スキル高い人がAIを使うことによってより高度な仕事ができる。
そういう姿が見えてきた。
仕事だけではなく、北のほうでは氷もなくなりつつある。
The Arctic’s first ice-free day may occur before 2030.
北極の氷が余命5年のようで、2030年には消えてなくなる。毎年オーストリア分の面積が消えている。
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しろくまくんたち、大変なんですが、ここを重要な軍事拠点、物流拠点として「チャンスやん!」と思っている国も北欧、ロシア、アメリカを中心に、多い。
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現在、すでに海底ケーブルが張り巡らされており、エネルギー(ガスなど)や通信に活用されている。とても重要なインフラだ。
ところが、何ものかによってケーブルが損傷したりする。
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ウォールストリートジャーナル
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ドローンが戦争の地上戦を再定義したように、海中ドローンも、海底パトロールを可能にした。
ドイツのスタートアップ North.io
アメリカの巨大テック、たとえば Nvidia やIBMと協働して、AI搭載の海中ドローン事業に取り組んでいる。ドイツ政府も出資。
North.ioがやろうとしていることを簡単にいうと、海中のデジタルツインを作ることにより「海を透明」にし、オフィスにいながらスクリーン上で隅々までパトロールできるようにする。
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異物があると感知し、海底深く敷いてあるケーブルに誰かがいたずらしようとしてもすぐにアラームを出す。
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このプロジェクトの成否のキモは「AIが『異物』を察知できるだけの多角的データを入手、AIに食わせること」。ケーブルに寄ってくるのが深海魚なら問題ないが、ミサイルなら排除しなければならない。
海底は光が届かなかったりするから、AI搭載海中ドローンにとって音が目の代わりになる。
North.ioのJann Wendt社長は楽しそうだ。仕事が面白くて仕方ない様子。
デジタルの現場は、「削ぎ落とす」ことが目立つ。
「客、お前が全部やれ」チェックイン、チェックアウト、部屋のアメニティなど、全部お前がやれ。
こうしてホテルはどんどんアパ化していく。
いすれ部屋の掃除もお前がやれ、となるだろう。
DXが生み出したのは、「薄ら寒い現場」であり、わずかに残っている人間の働く動機も「仕事? お金のためにやるしかないやん」というふうになってしまった。
働く喜び
なんてのは、言語や文法として、消えた。
蔦屋書店は「本と出会う、巡り合う」喜びを提供してくれる。目ざす本を買うならアマゾンだが、「出会いの喜び」は蔦屋だ。
MAIDOメンバーで蔦屋書店を視察した。
そのとき出会ったのがこれ。
『ゼロからトースターを作ってみた結果』
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著者はトーマス・トウェイツというイギリス人デザイナー。
ロイヤル・カレッジ・オブ・アート大学院卒業制作として、トースターをゼロから作った。
その記録。
ゼロというのは文字通りゼロからで、トースター躯体に鉄を使うため、鉄鉱山へ堀りに行く。
母親の電子レンジを炎の渦にしてしまったりして、結局鉄鉱石の溶解がうまくいかなかったため、代替物として、プラスチックを考える。
原油を売ってくれとBP(ブリティッシュ・ペトロリアム)社に電話をかけるが相手にされず、仮に原油が入手できたとしても精製は自宅の裏庭でできるものではないとあきらめ、代替物としてじゃがいもを考える。
じゃがいもをすりつぶし、鍋にかけ、溶かし、家の向かいの公園で業者からもらってきた伐採木を加工して作った凹凸の鋳型に流し込む。うまくいったかに見えたが、乾き始めると崩壊し、これも失敗。
・・・
時間にして9ヶ月。移動距離にして3060キロ、金額にして1187.5ポンド
(約15万円 この『冒険』が行われた2012年のレートで)。
これですよ。人間にしかできない仕事の喜び。
AIが奪う仕事は、要するに、パソコンでやる仕事。
だとすれば、人間にしかできない仕事って何だ?
トースターをゼロから作る
笑顔で接客する
美味しいおでんを作る
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とびきりの餃子を焼く
爆笑の渦をつくる
知識の限界費用がゼロになったいま、学校教育も再定義される必要がある。
50年も前と同じ「知識つめこみ」をいまもやってるからそりゃ、子どもたちも学校へ行きたくなくなるよね。不登校を生み出しているのはつまらないカリキュラムだ。
そして、社員教育も変わる。
知識教える、要らない。
そうではなく、うちの会社やブランドが大事にしているビジョン、哲学、あり方などのスピリチュアル・キャピタル(SC)と「働く喜び」とのリンクについてみんなで考える。
働くことは喜び
これを日々実感できるような組織やチームにしか、人は残らないと思っています。
そのためにも
「うちの
スピリチュアル・キャピタル(SC)と『働く喜び』とのリンクはどういうものだろう?
という問いは、大事。
すごくシンプルです。
やってて楽しい
があるか、ないか。