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「いま」をどうとらえるか

テレビのクイズ番組見てたら東大京大高学歴タレントたちが競ってる。「クアラルンプール」とか「クリミア半島」とか言えるかどうか。要するに、「覚えているかどうか」。知識。でもこんなん、AI(人工知能)なら一発やん。クアラルンプールをクララルンプールと覚え間違いしていたとしても、現実の解決に何1つ、困らない。

そう、この変化の時代、予測ができない瞬間を生きるのに、知識が多い、少ないは、不要だ。瞬間を解くときに、必要なものは何か。

それは、「いま」をどうとらえるかで決まる。物理学的にも哲学的にも、「過去」も「未来」も存在しなくて、「いま」しかない。では、その「いま」をどうとらえるか。

高学歴や大企業は「過去の知識、ノウハウの蓄積」をもった自分、というとらえかたをするだろう。積み重ねの上に自分がいる。これを図書館型と呼ぼう。いまこの瞬間は過去からのゴールだ。

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もう1つのとらえかたは、いまこの瞬間をスタートとする。ちょうどテニスコートでサーブを打つ瞬間。

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テニスコートで思い出すのがマクドナルド兄弟の話。レイ・クロックではなく、彼らこそが本当の創業者だ。モーリス・マック・マクドナルドとリチャード・ディック・ジェイ・マクドナルド。

「15セントのハンバーガーを注文受けてから30秒でお客さんに出す」目標を立てた。当時既にハンバーガーを出すレストランは街中あちこちにあったが、いずれもパパママストアであり、味もバラバラ、ウェイトレスがオーダー間違えたり出てくるのが遅かったり、要するに品質がなってなかった。そんな中、「皿やスプーン、フォークを無くして包装紙で包んで食べ、終わったらゴミ箱へポイ」「セルフサービスで窓口行って注文し、その場で商品を受け取る」「たったの30秒で手元にいつも同じ味のハンバーガーが届く!」というマクドナルドの「ビジネスモデル」は画期的だった。

そのためのスタッフ導線や厨房機器配置を考えるため、テニスコートにチョークで平面図を描いて試行錯誤した。

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昨日までには無かった新しいことを始めるためには、知識は役に立たない。知識は過去だからだ。過去で未来は解けない。それより、テニスコートにチョークであれこれ描いては消し、消しては描く姿勢こそが前進する。先の読めない今みたいな時代こそ、この姿勢が必要だと思います。

さあ、これからの会議は、床や壁、いろんなところに描いてかいてかきまくるスポーツにしよう!

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