フリーランスの生き残り術-4:いいかげんになる
さっきスギ薬局でセルフレジに挑戦したがダメだった。
商品のバーコード読ませるのはできた。
決済で躓いた。
「決済手段を選んでください」
「交通系IC」タップ。
そっからスマホをどこにかざせばいいのか、わからない。
テキトーにやったが、マシンは知らぬ顔。
結局アイムアウトで、涙した。
この一部始終見ていた店員さんにスゴスゴ持ってった。
スギ薬局、要らぬチラシとか袋に入れるから店員相手は嫌だったんだよ。
「チラシ、要らない」というのが気が弱くて言えないんです。
さて;
真面目な人ほど、続けられなくなる。
整えてから、という姿勢が良くない(笑)
とにかくなんでもいいからやっちまえ、というある種「いいかげん」が欲しい。
いいかげんだからこそ、スギ薬局のセリフレジに沈没する。
ぼくの隣、「もしや名のあるお方では」な達人がシャッシャカやってたけど、彼女は真面目なんだと思う。会社でもミスしない。いまのオフィスワークって、パソコン相手が大半だから、ミスしちゃいかんのですよ。
でもね。
ミスするくらいじゃないと、フリーランスとしては生き残れません。
彼女、会社辞めて、独立したら、苦労すると思う。
なぜなら、フリーランスに降り掛かってくるブレーキや壁ってのは、予想不可能なものばかりだから。
こうすれば
こうなる
というのがデジタルだ。
本来は「車中の移動空間を快適に過ごしたい」という顧客の思いに応えるべきタクシーアプリGOはどんどんおかしな方向に行ってる。ん? これが流行のDXです? しゃらくせえ。DXだかドラえもんだか知らないが気に入らねえ。
要するに、ドライバーは道を知らなくても、アプリが道案内してくれるから「ドライバーになるハードルをぐっと下げました」
客にとってはたまったもんじゃない。
しかもGOで予約したら有無を言わさず最初(ハナ)っから400円取られる。
ぼくたち乗客がタクシードライバーに求めるのは、「暗黙知」だ。それこそが芸であり、運賃はそれに支払いたい。運んでもらうための料金ってのなら、わしらはネット通販の商品か。
「この時間、こっちの道のほうが空いてるから、行っちゃっていいですか?」と、ナビ無視して行ってくれるのが理想のドライバーであり、道知らないけど、アプリの言う通り運転します、ってのはロボット。
ロボットでいいじゃねーか。いいよ、その分、料金安くしなよ。
でさ、「こっちの方が空いてる」はずが、混んでたりして。それはそれで運転手さんとこっちは苦笑交わしたりして、旅の思い出だよ。間違うから人間なのであり、間違いこそが旅の味わい。
話、フリーランスに戻すね(笑)
あなた、いいかげんですか?
たいていの人は真面目だから、「いいかげん」というのは食べたことないはず。
言い換えると、ゆるみ力です。
「ゆるむ」という言葉から連想される「なまける」「たるむ」ではない。
合氣道で理想とされる「心身統一」の状態では、身体のどこにも力が入っていない。全身の力を完全に抜き、臍下(せいか)の一点に心をしずめ、統一する。このとき最大に氣が出ている。まさにこの状態こそ、「ゆるみ力」が最大に発揮されている。
ゆるみ力については、本一冊書くくらいの内容があるが(実際にぼくは書いている(笑))、一つだけご紹介するとすれば、「呼吸を深くする」。
現代日本人はみんな呼吸が浅いそうだ。
意識的に深くする。
ゆっくり鼻から吸って、ゆーーーーーーーーーーーっくり鼻から吐く。
それだけ。
電車乗ってても、お風呂入ってても、パソコン仕事してても、人参切ってても、呼吸を意識する。
ぼくは毎朝、起きぬけに、ベッドに座って、呼吸法をやる。
背筋伸ばす。
軽く目をつむる。
ゆっくり吸う。
ゆーーーーーーーーーーーっくり吐く。
これを30回。
身体の中からポカポカしてくる。
これでぼくは体内温度が常に高く維持されている。
だから風邪などのウィルスが入ってきても、すぐにやっつける。
健康の理由だ。
「いいかげん」というのは、「深く掘り下げる」とは対極にあるように見える。
でも、「一つのこと」を掘ってほって掘り下げていくと、その間に環境が変わる。
「あれ? 昨日までスイカ掘ってたけど、どうも世の中、かぼちゃになったみたいだぞ」
ということが、起きる。
「いや、それでも、一度こうと決めたからにはオレは全身全霊かけてスイカ掘るぜ」というのが真面目な人。
「あ、そうか、もういい加減スイカも飽きたし、違うのやってみっか」
とかぼちゃに鞍替えする。このいいかげんさがあなたを救う。
いいかげんで、いきましょう。
以上、フリーランスの生き残り術、連載終了します。
またいつか続き書くかも。楽しかったー。
読んでくださってありがとうございます。