これから大事なのは「リアルに人と会う」
Web3を研究し、ある仮説が確信になった。
ちょっとおさらいしましょう。
Web1.0 はいわゆる企業のホームページってやつで、電子看板やね。
一方向で、対話はない。
いまだにそのにおい残ってるサイトがある。
アベちゃんのサイト、放置しているかというと、そうでもないから味わい深い。
何をかくそう、JOYWOWのサイトもそうだ。
裏話すると、企業のウェブサイトって、手がかかるんだよ。
更新しなきゃならない。
でも、JOYWOWは運動量が大きいから、いちいちやってらんない。
だからフェイスブックやブログ見てくれ、と逃げた。
そしてこのフェイスブックというのがWeb2.0なんです。
顧客参加。対話型。一方向ではなく双方向。
2000年に出したこれらの本で「顧客参加型市場の出現」と予言してる。
この時は「Power to the people!」と一般市民に「力=発言力」が移動し、民主化が進むと期待してた。
でも現実は違った。
プラットフォーマー=Google、フェイスブック、TikTok、インスタグラム、YouTube・・・
コンテンツを投稿するのは「みんな」だけど、プラットフォーマーが実権握る中央集権になってる。プラットフォーマーサイドの都合で勝手に「これまで使えたものが使えなくなった」なんてのが現実起こり始めている。最近みんなが騒いでたEvernoteがそうだね(ぼくは有料版今でも使ってるけど)。
フェイスブックのアルゴリズムは謎で、最近、グループへの投稿が「新」なのに「後ろ」へ飛ばされて読めない、ということがデフォルト(当たり前)になった。広告ばかりで、友だちの投稿がわからない。
乗換NAVITIMEで調べた。
別の経路を調べようとしたら画面いっぱいに
これ、何をどうやってもどいてくれない。乗換検索できない。
有料版にしない限り、お前のスマホ画面を広告でジャックするぜ
この、「広告ジャック」ボールはこれからSNSプラットフォーマーが何かにつけて投げてくると覚悟したほうがいい。
今から14年前、2010年、「企業が持っている組織という壁は限りなく破線、点線、やがて消え、エコシステムへと変わる」と予言した。
これはWeb3のDAO(分散型自律組織)またはDAE(分散型自律エコシステム)であり、カタチになろうとしている。
2012年、マーケティングは狭く・濃いインタレストへフォーカスする必要があると書いた。
コミュニティがマーケティングのファンベースになる(ここからファンベース・マーケティングが生まれた)。
そして今年。
商いの原点に戻ろう。
顔の見える商売をやろう。身体的なつながりを大事にしよう。
ダイレクトにお客さんとつながろう。やりとりしよう。
これはまさに「プラットフォーマー抜きにダイレクトにつながる」Web3の思想であり、結局Web1.0-2.0ときて、本卦(ほんけ)還り、本当に大切なものへと帰ってきたわけだ。
ただ、大事な部分をプラットフォーマー頼みにしているビジネスは意外に多い。
YouTuberなどはもう、丸ごとおんぶにだっこだし(YouTubeのサービスが終了したらどうするんだろう)、noteがサービス終了したらぼくのこれまで書いてきた記事が全部消える(対策として、自分のブログへも投稿しようかとも思うがめんどくさいよねー(笑))。
南禅寺豆腐さんは昨年10月「宗忠神社」さん、今年2月南禅寺門前「順正」さんの湯豆腐、この6月「真如堂」さんのお庭と、「行かないと体験できない」リアルをイベントで提供しつづけておられる。
濃いファンがいて、沖縄、島根からも参加。島根の人は皆勤賞、全部参加されている。
フェイスブックがサービスをやめても
インスタがサービス終了しても
YouTubeが終了しても
ダイレクトにつながりつづけていけるお客さんが何人いるか
そこがとても大事だと思っています。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?