フリーランスにとって最重要事項は何か。たった一つ、生き延びること
フリーランスにとって最重要事項は何か。
たった一つ、
生き延びること
これだけだ。生存。サバイバル。
大きな組織はさまざまなセーフティネットがある。財務的な貯えもある。だが、一個人やそれに毛の生えた程度のスモールビジネスにとっては何のバックアップもない。芽生えたばかりのNPOにも平気で課税してくるのがこの国だ。ぼくはこれを存在サブスクリプションと呼んでいる。法人は、存在するだけで課税対象となる。国や地方自治体からサブスクされる。
では、生き延びるためには何が必要だろう。
ちょっと話が横に逸れるが、実は逸れないので聞いて。
スモールビジネスがビッグになっていくプロセスに並走させてもらったことがある。その会社の社員研修プログラムをJOYWOWが担当した。
10人にも満たないスモールの頃は、抽象的なプログラムが好まれた。
なぜこの仕事が好きなのか
仕事を通して、社会にどんなインパクトを提供できるんだろう
幸せって何だろう
このような抽象的な問いをみんなで考えた。グループワークや、時にはロールプレイをして、楽しく時間を過ごした。場は笑顔で満ちていた。
やがて会社は成長し、毎年人数が倍々ゲームで増えていった。
社員研修専門の部署もできた。そうなると、研修プログラムはどんどん具体化していった。業務に直結する内容でなければならない、という空気になった。プログラムの書き方や、効率良い設計方法とか、プログラミングスキルを可視化するなど。
組織人数が増えるに従い、メンタルをやってしまう社員が増えた。これはスモールだった頃にはなかったことだ。組織から、笑顔が消えた。
抽象から具体へ流れる。
ハッピーが減る。
これはなぜか。
人は、食料や空気や水やお金だけでは生きていけない。
最も必要なのは、JOY+WOW+LOVE and FUN、喜び、ワクワク、愛、楽しさだ。そしてJOY+WOW+LOVE and FUNは人それぞれ違う。何にワクワクするかは人による。つまり、抽象的思考によって生まれる。愛なんて、目に見えないからね。具体とは、目に見えるもの。
ここでフリーランスのサバイバルに戻ろう。
たいていのフリーランスはお金がない。
カツカツの中で生きてる。預金残高と現実との間で右往左往する。具体だ。
具体で生きていると、提供サービスが貧しくなる。
これは間違いない。
具体は、実はAIの世界だ。AIは、要するに、それを使う人間のプロンプト・エンゲージメント(司令方法)でアウトプットが変わる。使い方次第。
AIは抽象的思考ができない。できるのは人間だけ。
フリーランスの仕事で、AIに置換されないのは、企画の源だけだ。そして企画の源は、抽象から生まれる。
サバイバルのために、抽象的な思考をふだんからやるクセをつけましょう。
しいたけスープそば。最高に美味しかったです。そしてこれは抽象的思考からしか生まれないメニューだ。しいたけを中華そばに使う、なんていうアイデアは、具体からは出てこない。
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