歌おう
ここ3日、観るドキュメンタリーがすべて共通していて
音楽は地球を救う
学生運動真っ盛りの1969年、早稲田大学。
対立する過激派学生たち
山下洋輔トリオが無許可でライブを決行する。
仕掛け人は当時テレビ東京ディレクターやってた田原総一朗。
山下洋輔も田原総一朗も「死」を覚悟してのライブだった。
結果、あれほどゲバ棒振り回して暴れていた学生たち全員、山下洋輔トリオのジャズに聴き入り、いざというときのために控えていた警察隊も同じく聴き入り、大学サイドも聴き入り・・・
音楽は、みんなを一つにした。
次は
“We are the world” 録音の舞台裏ドキュメンタリー。
1985年1月、エチオピアの大飢饉を救うべく立ち上がったアメリカの人気歌手たち。
マイケル・ジャクソン、シンディ・ローパー、ボブ・ディラン、スティービー・ワンダー、ティナ・ターナー、ダイアナ・ロス、ビリー・ジョエル・・・
ふだんは「オレ、世界の中心」な連中が集まるのだから、ひと悶着もふた悶着もあった。
そのドキュメンタリーが面白かったのだが、
提唱者のハリー・ベラフォンテが最後に言った言葉
「銃声の代わりに 歌を聞かせろ」
が響いた。
そして、たまたま見つけた映画『はじまりの日』
監督も、主演の二人も、全く知らない。
時間のタイミングが合ったから、観た。
脚本、ツッコミどころ満載なのだが、この映画はファンタジーなんだろう。
歌を聞けば、それで十分。
フィルム撮影の映画って、こんな画像なんだ
名古屋のなじみある場所がいきなり歌のステージになった
元JAYWALKの中村耕一が「男」の役。
元人気ロッカーだったのが、「クスリ」ですべてを失う。
ここ、映画と中村の実人生と重なる。
いまのいままで中村耕一について知らなかったので、ウィキペディアで調べた。
すると、こんな記載がある。
あなたには歌がある
これ、中村耕一だけの話ではない。
ぼくたちみんなに言えることだ。
「女」役の遥海(HARUMI)の歌
震える
涙、出る
それはぼくたちの中にある「何か」と波が共鳴するから
歌は、みんなにある
歌おうと思う
あなたも、歌おう
うまい、へた
じゃないんだよね
人間の体とこころは波でできてる
その波を
グッド・ヴァイブレーション
にするために
歌おう
映画館を出た。
夕焼け