ぼくたちは、人が遊んでる時、働いている
ビートルズがシェイスタジアムライブをやっていた頃のこと、ジョン・レノンがもらした言葉。「ぼくたちは、人が遊んでる時、働いている」
そのドキュメンタリーを観たのが高校生だったか、忘れたけど、「なるほどー。稼ぐ秘訣は、『人が遊んでる時、働く』か」と思った。だからぼくは律儀に毎日会社行って仕事してる。今朝も世間は祝日のようだが、7時半には出社して、働いてる。盆も正月もこの生活は変わらない。今日はそれに関連したお話をします。
ぼくのオフィスは北浜のど真ん中にある。大阪・北浜といえば、五代友厚さまが開かれた証券取引所もあるビジネス街というイメージがある。ところが気づいた。今や住宅街なのだ。周囲を見回しても、徒歩5分圏内にタワーマンションが少なくとも10棟ある。タワーじゃないマンションを含めると50はあるんじゃないか? 現に地域住民の子どもが通う小学校は増築工事している。近隣の北区西天満もタワマンがにょきにょき建って、2つある小学校はいずれも増築した。おかげで運動場はまるで猫の遊び場くらいしかない。
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都心が、ビジネスから住むエリアへと変わった。
コロナを経て2年、この「変容」は、日本や世界のあちこちで起こっているはずだ。会社へ行かず、自宅で仕事する人が増えているから。
ついていけてないのが飲食店である。なぜか最近の都心飲食店はサラリーマン化していて、日曜祝日はお休み、というところが多いのである。ビジネス街であれば、そりゃそれでいいだろう。平日のみの営業で。ところが住民相手となると、ウィークエンドこそが書き入れ時のはずだ。
これは飲食店に限らない。今日午後のタクシーを予約しようと昨日電話したら、「祝日の予約はできない」と言われた。アプリGOはドライバー品質の高低差が激しいため使いたくないので日本タクシー一本にしているのだけど、その日本タクシーにしてもこの有様である。祝日こそ、タクシーががんばらなきゃいけないんじゃないの?
以前からその商売への姿勢に疑問を持っているワインショップも例外ではなく、日祝日はお休みという。あのね。君の周囲にはタワマン10本を始め、マンションが50あるんだよ? 他にワインショップはないから、市場を独占しているのと同じ。一番近いタワーマンションだけに絞って営業したとしても住民は1000人いる。タワマンは、一つの都市なのだ。ここに注目すれば、君の欲しいものなんか、簡単に手に入るはず。
地方に行くと、一戸建てがポツン、ポツン、と離れてある。その一戸の住民は3人、多くて4人。人口密度の違いは、都心とは比べものにならない。
そしてそもそも「人が遊んでる時、一緒に遊ぶ」というのは商人としていかがなものか(笑)
働こうよ。商人は。