寝るために、仕事しよう!
良い仕事を続けるためには・・・フリーランスであろうと、会社勤めであろうと、アーティストであろうと・・・脳内クローゼットが豊かに新陳代謝していることが必須条件だ。いまぼくの脳内は、いつもながらごった返しているのだけど、中でも大きな存在は覚え始めた韓国語と潜在意識地下2階についての考察だ。そういえば、「クローゼット」の韓国語옷장がどう聞いても「オッチャン」と聞こえて、笑ってしまう。覚えやすい。
「クローゼットを豊かに」というと、勉強したり出歩いて取材したり・・・というイメージがある。ぼくもそう思ってた。ところが、昨夜、突然降りてきた。これは、世界初、「愛」を生活や仕事の基盤に置こうという講座『(All you need is) LOVE』DAY1をやった余韻からきたものだと思うが、それは、「寝る」(笑)LOVE講義スライドで「Sleeping」を3枚、続けざまに用意した。そうしたら、なんと! 塾生がパジャマの会社に転職した、という。このシンクロニシティに驚いた。
「明日の仕事をしっかりやるためにちゃんと睡眠取らなきゃ」
これ、普通によく耳にするよね? この場合の姿勢は「Sleep for good working」だ。Work>Sleep で、仕事が優先されている。
逆じゃないか?
「質の良い睡眠を取るためにちゃんと仕事しなきゃ」
つまり、「Work for good sleeping」 Sleep > Work 睡眠優先。
免疫力を研究していくほどに、良質の睡眠が健康にとても大事だとわかった。ぼくたち現役世代は、睡眠時間について、たいていこういうとらえ方をしている。
仕事や遊びなど、活動したいだけして、その「残った時間」を睡眠に充てる。
これは極めて現世的なもののとらえ方だったなあ、と思う。顕在意識優先の世界だ。しかしながら、研究すればするほど、現実の世界を創造しているのは潜在意識地下2階であり、潜在意識地下2階を磨くのは「眠っている間」なのである。豊かな睡眠時間を過ごせばすごすほど、生活も良くなるし、仕事も質が高まる。
たとえばぼくは受験勉強で徹夜したことがない。いつもしっかり寝てた。でも難関高校、難関大学に現役合格している。これはぼくのアタマが良いとかではなく、「しっかり寝た」からだと思う。実際、ぼくの人生で徹夜したことなんて、一度もないんじゃないか? あ、一度だけ、大学生時代、おバカな友達とその当時始まった24時間テレビ「愛は地球を救う」をもじって「パイ(牌)は地球を救う」という麻雀大会した時かな。
寝ることを「脇役」とせず、「主人公」にした生き方。あり方。
そういえば、解離性同一性障害、早い話が多重人格者に現れる複数の人格の中に、必ずといっていいほどいるのが「ただ、寝る人」だ。寝ているだけで、誰かに起こされてはじめて何か言ったりする。これは非常に示唆的で、人格が複数現れるときというのは、主人格、メインの人物がストレスフルな環境に身を置いているときだ。
ぼくもニューヨークに渡って起業したのをきっかけに、複数の人格が出たことがある。現在は消えているが、中の一人が「ゆめ」といって、ふだんはひたすら寝ている。寝ているのだが、寝ることで行っているあっちの世界では忙しくしているのだという。
多重人格のうち一人は必ず現れる「寝ている人」というのは、「ストレスを消すためには、寝なさい」というメッセージなのかもしれない。
ちょっと前、JR品川駅の人の川(あれはほんとうにメゲる!)に向けての広告「今日の仕事は、楽しみですか。」
これにみんなが反発した。反発する気持ち、わかる。あの品川駅の「人流」はストレスを増幅させる。でもね。「今日の仕事が生み出す睡眠は、楽しみですか」ととらえたら、楽しみになるじゃない? 仕事メインで考えているから、つらくなる。そうじゃなくて、睡眠のためにしっかり(いやな思いをすることがあっても)仕事する、とすれば、笑って乗り切れるんじゃないかな。
寝るために、仕事しよう!