アーティスティック・ビジネス
BE:FIRST映画4回目をScreenXで体験してきた。
早い話が、前方画面プラス両サイドにも画面がある。
アリーナライブを中心とする映画なので、これはとても良かった。
ライブ会場のど真ん中でゆったり座って鑑賞できる。実際のライブ会場だと、みんな立つ。前の人が立つと、こっちは座ってられない(笑)
でも、座って、楽しめる。良かったね。
映画鑑賞特典がこんなに貯まった。
ScreenXがとても良かったし、劇場の109シネマズも大変おしゃれで、気に入った。やはり東急がやっているだけあって、センス良い。
同じ映画館でも、それぞれ経営母体のセンスによって、違ってくる。TOHOシネマズは東宝がやっていて、東宝といえば泣く子も黙る映画界の親分だ。なので、自助努力が弱く、いろいろ遅れてる。チケットはいまだに「紙」にプリントアウトしないといけない。
109シネマズはスマホのQRコードで入場できる。DXが進んでる。ScreenXといい、「顧客体験を良くする」方向にデジタルが使われている良い例だ。
さすが東急、昔からアートなセンスを備えているので、その蓄積がこんなところにも表れるんだろうね。映画本編上映前の「観客への注意・・・前の席を蹴らないで、騒音立てないで、タバコは控えて」のミニ映像も、シャレている。
109シネマズがあるのは、ぼくの住んでいる場所からは少し距離があるところばかりで、たとえばエキスポシティ(モノレールで行かねばならない。要するに70年大阪万博跡地だ)、たとえば岩屋(最寄り駅から徒歩15分)、そして昨日行ったキューズモール箕面。ここは地下鉄御堂筋線から北大阪急行へ乗り継いで「千里中央」駅へ。高額でびっくりした。片道430円もする。
さらにそこからタクシー1,200円。バスもあるがよくわからないので。
だから「楽しいから、また行こうか」とはならない場所なんだけど、キューズモールは空気感がとても良かった。近隣がハイソな人が多いせいか、客層がとても気持ち良い。犬マダムたちが談笑していたり、ハンモックカフェなんてのもあった。これ、ハンモックに揺られながらだと、却ってしんどいんちゃうかな(笑)
出店がどれもアートの香りがする店ばかりで、気持ち良かった。
スタバも、おなじみの佇まいとは一味違った。
で、BE:FIRSTだけど、ショーBE:FIRST・・・「び」が自動変換しちゃった・・・ショービジネスである以上、ビジネスとしてのアーキテクチャーやブランド、マーケティング戦略が必要だ。
だけど、これまでの芸能界とは全く新しいスタイルを取っている。
「ジャニーズがこうなったから、後にBE:FIRST」という話をよく聞く。たとえば大企業のCMとかね。
結果的に彼らがバトンを継ぐことになったとしてもそれはあくまで結果であり、(昭和にがっちりできた芸能界システムとは)同じ種類ではない。ここ、強調したい。
では、どう違うのかというと、BE:FIRSTはアーティスティック・ビジネス。
アートなビジネスなんだ。
そしてこれはJOYWOWが目指すものと同じで、ずっと言い続けているんだけど、ビジネスにアートを込める。JOY+WOW+LOVE and FUNを増やす。増やしながら世の中にお金を循環させる。
「オレだけにお金が入ってきたらそれでええねん」というアメリカンな価値観・世界観・ビジネス観ではない。
「たんまりお金が貯まった。では宇宙へでも行こうか」違うよね? 地球上にこれだけ問題が山積しているのに何用あって宇宙行くんだ。
キューズモールはまさにアーティスティック。モールに出店している無印で買った「逆さにしても使える霧吹きスプレー」もまた、アートだ。
植物に霧吹きしてあげるとき、どうしても逆さに使いたい葉の向きがある。
アーティスティックです。
無印、店舗そのものもアーティスティック。
いいなあ。キューズモール、勉強になるなあ。ScreenX、また体験したいなあ。次、いつ行こう。明日、行けなくもないなあ。それとも明後日?
ぼくは夕方、明日の日めくりカレンダーをめくる。めくった。
「物には程がある」。
あちゃー。やられた。「上」からご覧になっていたんですね。日めくりカレンダーの神様。
はい。自制いたします。