リピーターになってはならない(笑)
ぼくの経営する病院「大河」は普通とは全く違う。そもそも「病院」というカテゴリーには入らない。むしろ「健康増進」が目的だから言ってみれば「健康ランド」のほうが実態に近い(笑)
「大河」というネーミングは、「大河の流れ」からいただいた・・・というか、降りてきた。漢字表記なのか、「たいが」ひらがななのか「タイガ」か「Taiga」かロゴデザインの時に決まるだろう。
大河はヘンな病院、もとい、健康ランドである。ヘンなところを箇条書きしていくと;
大河のヘンなところその1:リピーターになってはならない
一般の病院はリピーターで経営が成り立ってる。だから「来週また来てください」となる。「3ヶ月後もう一度検診しましょう」とか。もちろん、医療上必要あってのことだと思うが、大河では、「二度と来てはいけません」と言う(笑)
そもそも大河は治さない。病気は自分で治すものだから。自分のものの見方・考え方、生活習慣、食生活、住環境、仕事との向き合い方、大きくは人生観が病の原因になっている。だからその「原因」を明らかにし、かつ、潜在意識地下二階を変える。自分でも気づいていない幼い頃のトラウマをあぶり出す。だから、一度来れば、あとは自分次第。
大河のヘンなところその2:治さない。治すのは自分
大河のヘンなところその3:診察券を発行しない
2回目はないのだから、診察券は不要なのだ。カルテは作るけど、それはあくまで記録として。
大河のヘンなところその4:検査しない
器械による検査はしない。それより、面談で、その人の精神性を見る。何にストレスを感じやすいのか、診る。人間の生命力を支え、育んでいるのは3つの体内システムであり、それは、自律神経系、白血球系、代謝エネルギー系だ。いずれも、器械で測定できるものではない。ストレスの関数だ。でも、現代生活においてストレスを無くすことはできないから、「受け止め方」についての「とらえ直し」をする。
大河のヘンなところその5:薬を出さない
薬は要らない。食生活を改めれば、それが薬になる。人は食べたものでできている。不調があるとすれば、身体に入れるものが問題なのであり、「悪いものを入れない」「良いものを入れる」ことが、薬になる。
そして、笑いを増やす。笑いこそが、何よりの薬になる。
大河のヘンなところその6:笑え、と言う(笑)
ノーマン・カズンズは笑うことで膠原病を治してしまった。
親交のあったシュバイツアーの言葉「自分の体の中に住んでいるたくさんのお医者さんをうまく働かせる」がヒントになった。
アフリカで医療活動していたシュバイツアーは、現地の人々が病気を治してもらおうと祈祷師を訪ねることに注目した。祈祷師の祈りを受けたあと、人々はみんな安心した顔で帰宅していた。自分は先進の西洋医学をここに持ち込むべきではないと思った。そうではなく、彼らの「助け」をする。「自分の中にいる医者」とは、自己免疫力であり、それを高めるのは、笑いなのだ。
このように、大河のヘンなところをざっとあげただけでもこれだけある。そして大きな問題は、「これじゃ商売にならない」ということである(笑)商売のモトはリピーターなのに、リピートさせず、常に新規顧客だけ。検査も薬もないから客単価上がらない。そもそも「治さない」(笑)笑え、と言っても売上げにならない。
面白いなあ。このミッション・インポッシブル、どんな流れになるんだろう。