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はかれないものを増やす
好きな写真がある。
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駄菓子屋さんかな。
ここには
いまの商いが捨てて
すてて
捨ててしまった
温もり
水分
やわらかさ
がある。
何より
対話
がある。
幸せな一枚。
『はかれないものをはかる』(工藤あゆみ)
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愛読してる。
心のもやもやを吹きとばす風速を測る
十分な充電時間を測る
笑顔を守れる腕力の強さを測る
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など、ホッとする絵と共に「はかれないもの」たちが登場する。
でも、思うに、ここにある様々な「はかれないもの」こそが、人生をつくってる。
デジタル、DXは「はかれるもの」だ。
スマホもパソコンも、デジタルは水に弱い。だからカラッカラにする。水分飛ばす。
駄菓子屋さんを世の中から消し、
店を
商品と通貨(交通系IC、PayPay、コンビニPay・・・)の交換場所
へと乾燥させきったいま、
ぼくたち商人がやらなきゃいけないのは、
湿度を高める
温度を高める
笑顔を増やす
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「はかれないもの」を増やす
ことだと思う。強く思う。