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犬に犬と思われている男が語る経営

前からうすうす気づいていたのだが、どうやら犬はぼくのことを犬だと思うみたい。そして必ず、全員、「ぼくより自分が上」と瞬時に判断するようだ。昨夕帰宅途上、狭い歩道、向こうからクリスマス・バージョンのセーター着用の犬が来た。飼い主も横にいる。狭いので、どっちかが譲らねばならない。歩道は道路とチェーンで区切られていて、道路に避けるにも簡単ではない。どうしたものかと思うや否やめっちゃくちゃ吠えられた。怒り吠え。あきらかにこう言ってた。

「オマエのくせに、さっさと道あけな!!(怒)」

いやあなた、確かにそう言ってました。「オマエのくせに」と言う表現もすごいよね。確かに先方はクリスマス・バージョンの新品セーターで富裕犬である。こっちは10年以上前に買ったダウンジャケット。「下」に見られるのは仕方ない。「下」に見られて、「上」を見上げ怒り吠えされたのだ。とほほほほ・・・

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・・・と、次の横断歩道でも、人混みに紛れて富裕犬がいた。これまたきれいなセーター着てる。やや遠目にいたのだが、ぼくを見つけるや、わざわざ寄ってきて、「オマエ、なんでここにいるんだ!?」とこれまた怒り吠え。あなたをぼくは存じ上げません。どなたかとお間違えではないですか? ・・・このように、わずか5分間に、「犬はぼくを犬と判断する」証拠となる現実が立て続けに起こった夕方でした。

話は変わる。「経営についてイチから学びたいので、良い本か講座、ないですか?」という質問があった。

まず、本は、ない。なぜなら、経営というのは人生であり、一人ひとりの人生が違うように、誰かの書いた本で事足りるものではないから。経営する、というのは、人生を描くということと同じなんだ。

すべてはWHATとHOW。何を、どうやるか。世の中に多くあふれているのが「どう」HOW。ぼくはデビュー以来、HOWについて書いたり話したことは一度もない。あ。一度あるか。フォーカス・マーケティングで、広告費用ゼロでも広まる工夫として、「SNS映え」を狙おう、というのを書いた。それが2012年で、「インスタ映え」とか「Tik Tok映え」が今や当たり前になっている。

それでも大事なのは「何を」であり、経営する、つまり商売することで自分の人生をどう描きたいのか。こればかりは自分で考えるしかない。

そして、起業は、「自分」からではなく、「成果」から。つまり、「誰に」「どんな喜びを」提供するのか。したいのか。それが自分の強みにマッチしているか。弱みを克服して、それをやりましょう、というのはまず、実現しない。やめたほうがいい。そうではなく、強みの上に立つ。ところが、人は意外に自分の強みというものを知らない。「私なんて・・・」となる。ぼくがお手伝いできるとすれば、ここの部分で、じっくり話をする中で、その人の強みを発見するのは得意だ。

次に、「循環」を理解していること。

独立したばかりの人が名刺を作らないといけない。お金を節約しないといけないから「激安名刺」と検索していたのが、ふと考えをあらため、ご近所の「ザ・昭和」な活版印刷屋さんでかっこいい名刺をオーダーし、世界が変わった話を読んだ。記事はこちら。

とってもいいお話で、大好きなんだけど、この話の本質が「循環」。商いって、循環だし、お金の本質も循環なんです。ここが理解できない人は、経営には向いてない。まず、ここから。

「私、お金周りの話って、苦手〜」という人も、向いてない。そもそもお金が苦手という人は、ただ慣れてないだけなのだ。人間、慣れてないものには最初、ネガティブな部分に目がいく。たとえば、初めてビールを飲んだら、その苦さがくる。しかし、慣れてくると爽やかなのどごしやスッキリしたうまみに魅力を感じるようになる。各種ビールを飲み比べ、「軽さが夏の海辺に合う」とか「重みが中華に合っていい」と、ポジティブ評価になってくる。

お金はついてまわるものだ。ならば、慣れて、ポジティブな評価ができるようにしよう。

まだまだ語り尽くせないのだけど、長くなるね。また別の機会に。

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