「断る」ができるようになると、自分を大切にできるようになります。
娘は断れないタイプの人です…。
何でも引き受けてしまう人は、要領の良い人で
はありません。要領の良い人は、ちゃんと自分のキャパシティをわかっており、決して負担になるような事を引き受けないと思っています。
娘はきっと、自分が大変になるであろう事も、引き受ける傾向にあります。断る勇気を持てません。
「断ったら、申し訳ないな…。せっかく私に言ってくれたのに。」みたいな気持ちでいろいろ引き受けていた時期がありました。クラスの用事、部活の用事、その他もろもろ…。
その人がその時にどのぐらい引き受ける余裕があるのか、それは本人にしかわかりません。だから、何かを引き受ける時は、少し想像をめぐらせて、できるかどうかを自分で判断しないといけません。
依頼を受ける
→引き受けて良いか考える
→引き受けるor断る
とてもシンプルな事だと思いますが、娘は、依頼を受けた時に、自分のキャパシティより相手への気遣いが強目に出てしまうのだと思います。
断ろうとしても真面目なので、嘘の理由など不意に思いつきませんし、断る理由にも完璧さを求めるので…これまた大変です。
断るのもそれなりのエネルギーを使うので、ついついOKしてしまう。
そして、完璧を目指すので、依頼された事にたくさんの時間と労力を使い、疲れていきます。
断れないという事は、相手との関係性を上手く保とうとして、結局は自分を追い込む行為なのですよね。
真面目で優しい人、気を遣いすぎる人は、子どもの中にもたくさんいます。何でも引き受けてくれていい人なので、みんなからいろいろ依頼されてしまいます。
見えない所で苦しんで、たくさんの時間や労力を使った事を決して言わないので、周りからはさらっとこなしてくれる人と思われてしまいます。
断らないと、やる事は増える一方です…。
身体を壊してからは、周りも依頼してくる事はなくなりました。結局自分で断らずに無理を続けて身体を壊した事で、周りに無理をさせてはいけない人だと知らしめた形になります。
これではいけませんね…。
この経験から、今の娘は何でも引き受けるのはやめました。自分がやりたい事はやりますが、気が乗らない事や無理そうな事は、たとえ仲の良い友達の誘いでも、やんわりと断れるようになりました。
「断る」という事は、自分を守る事だと思います。まずは自分を大切に守り、ストレスなく過ごしていないと、いざという時に人のためになど動けません。
得意な事は、しっかり引き受けて楽しく無理せずこなし、苦手な事は、得意な人にやってもらう。そうやって、持ちつ持たれつで世の中は回っていくのだと思っています。
お読みいただきありがとうございました。