見出し画像

財務3表が読めないし、勉強に気が乗らないあなたへ。 元小学校教員がファイナンスのプロに学び方を教えてもらってきた話。

いきなりですが、ファイナンスの勉強は好きですか?

好きといった方は、もしかしたら、本エントリーの対象ではないかもしれませんので、そっと去っていただいて大丈夫です笑

苦手だと言ってくれたそこのあなた!もしかしたら、本エントリーを最後まで読んでみると良いことがあるかもしれません!!

なにせ、これを書いている私が誰よりも必要性を感じつつ、好きではないし、あまり気が乗らなかった人だからであり、どうすればそれでも勉強ができるようになるだろうかと困っていた中で、プロに聞いてきた話を書くからです。

ということで、早速、結論ですが、以下の放送で私が聞いてきたことが公開されています。ぜひこちらを聞いてみてもらえたらと思います。


すみません。書くと言っていながら、文字にはなっておらず、音声で聞く形になっています。
(書き起こしても良いのですが、それはまたニーズがあったらにしようかなと苦笑)


なお、本エントリーを収録した8月25日では、およそ2時間強に渡って、私の素人のような? というか、一部、子供のような? 
質問にファイナンスのプロに回答し続けていただきました。

2時間強とは言っても、もちろん全てが公開されるわけではありません。編集が入るためアップされたものの総時間はもう少し短くなると思います。

が、2時間に渡り回答いただけたこともあり、ありがたいことに私の理解はだいぶ深まりました。

これなら、今後、勉強を重ねることで、自分でもなんとか勉強していけそうな気がしています。(これが本当かは今後の私次第ですが笑)

ということもあり、おそらく、私のように苦手意識を持っている方には、なんらかのヒントが得られる会となっているのではないかと想像します。

ただ、結果的に、私が当初、考えていたこととは違う形の着地点にたどり着くことになりました。

それについては、全部の回の公開が終わってから、しげさんから教えてもらったことを通じて得た私の学びということで、またエントリーにまとめたいと思います。

ということで、元小学校教員がファイナンスのプロに学び方を教えてきてもらった話の結論としては上記になります。

ただ、これだけだと何のことかよくわからないと思うので、もう少し背景を説明していきます。


質問に至るまでの話その① なんで音声メディアに出ているのか?


sonosta(ソノスタ)というポッドキャストがあります。

SONOSTAは、 投資、金融、経済を楽しみながら考えるポッドキャストです。SONOSTA、という番組名の由来は、「知ってもお金持ちにはならないが、お金を知ることは楽しい遊び」という言葉の頭文字になっています。パーソナリティは、合同会社エンドオブオーシャン代表で、お金にまつわる人間心理に興味があるまさきと、金融業界で10年以上働いたのち、独立してスタートアップのファイナンス支援をしたり、経済メディアで寄稿をしたりしているしげの2人です。基本は2人の雑談スタイルで、時折ゲストを迎えています。

以前、私は、中の人である、まさきさんに声をかけていただき、人的資本経営について私がお二人と話をさせてもらうといという形で出演したことがありました。

No69〜73がそれに当たります。
せっかくなので、その時の様子も紹介しておきます。


先日、ちょっとした事情で、久しぶりにまさきさんとランチに行く機会がありました。

そこで、②で紹介するしげさんが出版された本とその感想について語り合う機会があったのです。

その時に、私が以下のような話をしました。

「めちゃくちゃ勉強になったのは間違いないんだけれど、あの本を読んだだけだとわからないことがあって、そこが気になっているんですよね」と。

そうしたら、まさきさんから声をかけてもらったのです。

「せっかくだから森本さんが本を読んで気になったことについて、しげさんに聞いてみる会を収録する機会を作ったらいいんじゃないですか?」と。

もうなんとありがたい言葉でしょう!

まじですか、良いんですかと。
ということで、図々しくもまた出演させていただくことにしました。

質問に至るまでの話その② しげさんの本って何のこと?


先ほどあった本というのが、これです!

先日、2024年の6月にもう一人の中の人であるしげさんが、下記の本を出版されました。

おめでとうございます!! 8888(パチパチパチパチ)

なんと大変、好評で、私がインタビューをさせていただいた8月25日で第六刷までいっていたとのこと。

全く別の文脈で、他の本の編集者さんからお聞きしたことなのですが、本を売るのが難しくなっているこの時代に、第六刷まで増刷されるというのはそんなに簡単なことではないそうです。

それだけ時代のニーズと合ってたいたということでしょう。

私は、ビジネス領域を中心に人材育成や組織開発の仕事に取り組んではいるものの、ビジネスの中心とも言える、財務については、まだまだ知らないこと、わからないことだらけです。

また以下の③で紹介する理由により、ファイナンスの勉強をずっとしないといけなよなと思っていたところでした。

そんな中で、友人がこういった本を出版するとなったらそれはもう読む以外にありません。

そして、自慢ではありませんが、一回読んで内容がわかるわけがありません苦笑

そんな中で、こうやってプロの方に直接、お話を聞く機会をいただけたわけですから、本当にありがたいことだなと思います。

質問に至るまでの話その③ なぜ私がファイナンスの勉強をしようとしているのか?


みなさんにもう1つ質問です。

自分の人生とファイナンスとはどう重なっていると思いますか?

以前の私は、関係はしていなくはないんだろうけれど、そんなに近しい距離ではないと考えていました。

イメージで言えば、東京と北海道とか、沖縄とかそんな感じでしょうか。

自分がいる領域と同じ領域ではあるけれど、途中には海があり、私がいるところとは少し隔たりがあるようなイメージです。

それが、以下の言葉を聞いて、その認識が大きく変わりました。

北海道だと思っていたけれど、実は神奈川や千葉だったじゃないか。。。

みたいな衝撃を受けたのです。


そのきっかけをくれたのが、以前、mixiの代表を務め、今は、シニフィアンという会社を経営されている朝倉さんの次の言葉です。

なぜファイナンス的なものの考え方が必要なのか?
最後に、多くのビジネスパーソンの方、中には財務部だとか経理部に携わっている方もいらっしゃるかもしれませんが、自分自身ファイナンスに携わっていない方が、なぜ「ファイナンス思考」を身につける必要があるのか。なぜファイナンス的なものの考え方を身につける必要があるのか。その理由をご説明したいと思います。

ぜひ皆さんも、なんでファイナンス的なものの考え方を身につけなければいけないのか、といったことを考えてみてください。

私自身の答えは、これは自分たちが参加しているゲームのルールを知るために、ビジネスだとか経済活動のルールを知るために、そのためにファイナンス的なものの考え方が必要なのだと考えています。

これは何も、ビジネスをうまくするだとか、うまく自分たちの事業を回すため、このためにももちろんファイナンスは必要なんですけれども、ファイナンス的なものの考えという方というのは、もっとその手前、根本的な自分たちが活動しているゲームのルールを知るためだと思っています。

例えば、みなさんが今からサッカーの試合に参加してくださいと言われたとします。もちろん得意な方もいらっしゃれば、苦手な方もいらっしゃるかと思いますけれども、サッカーをする事自体は出来ると思います。

上手い人であれば、ボールをドリブルして相手のゴールに蹴り込むことができるかもしれません。ですが一方で、もしも自分たちが参加しているゲームというのがトーナメント戦なのか、リーグ戦なのか、はたまた一回で終わる試合なのか、それとも続きものの試合の一部なのか、こういったことが理解できなかったらどう思われるでしょうか。おそらく非常に気持ち悪いんじゃないかなと思います。

自分は例えば営業マンだからファイナンス的な知識が必要はない。自分は多くの営業、成約を取ることができるから、ファイナンス的なものの考え方が必要がない、とお考えの方がいらっしゃるとすれば、これは、サッカーが得意で点数はちゃんと取ることができるストライカーだけれども、自分達が参加しているのがリーグ戦なのか、トーナメント戦なのか、はたまた現在自分たちが取っているスコアが何点なのか、勝っているのか負けているのかもわからない状態でサッカーに参加している選手のような、そういう状況なんじゃないかなと私は思います。(太字部分は私による編集)

一般の財務部ですとか経理部に携わらない方が、こと細かな知識、テクニカルな知識まで身に付ける必要はありません。ですが、最低限ファイナンスのものの考え方というものを身に付けておく必要はあるのではないか、と思う次第です。このコースではビジネスパーソンの基礎教養として、ファイナンス的なものの考え方、「ファイナンス思考」を身に付けていただければと思っています。ではまたお会いしましょう、朝倉祐介でした。

https://www.voox.me/blog/yusuke-asakura

上記の言葉は、youtube版もありますし、ポッドキャストで聴くことができます。

聞く前と聞いた後とでは、世界の見え方が変わってくるとても発見の多いコンテンツになっています。

まだ聞いたことがないかたはこの機会にぜひ!

ちなみに、朝倉さんの本もすごく良かったので、こちらに紹介しておきます。


朝倉さんのこの言葉を聞いてから、自分もサッカーでいうゲームのルールを十分にわかっていないままにプレイしていたことを痛感しました。

それ以来、どこかのタイミングでファイナンスの勉強をしたいと考えていました。

ただ、ご存知のようにファイナンス関連の本を読むと、専門用語ばかり。。。

なかなか手が思うように進まず、どうしたもんだろうなモヤモヤする時間が続きました。

このモヤモヤを深掘りしていくと、本当はやらなければいけないはずなのにサボっていることに対する罪悪感という方が近いかもしれません。

そんな中で、今回のような機会をいただけたことには本当に感謝です。


私が気になっていたこと


ということで、じゃあ、私が何を聞いてきたんだという話になるのですが、以下の質問をさせてもらってきました。

こちらが、私が事前にお二人に送っていた質問リストになります。

【前提】

・ビジネスの世界に10年程度いはするが、恥ずかしながら、ファイナンスは勉強したて。

・消費者としての好奇心は比較的強目。

・今後、3年程度をテーマに、ファイナンスのリテラシーの向上も目指していきたいと考えている。

・私の場合、言ってみれば、HRコンサルを生業にしているところもあり、人や組織の課題をちゃんと解決しようとすると、事業側の課題も当然関わってくるため、ファイナンスの知識はないと、できることが頭打つなというのを感じている。

・特に人的資本経営においては、情報開示への適切な対応やそれを武器とするような経営や、非財務情報の経済的な価値への換算は、今後のクライアントへの支援において必須条件とも言えるなと考えている。それもあり、ファイナンスは今後3年程度で学習の重点テーマに据えようと考えているところ。


【目指す将来イメージ】

【個人として】
・教育活動の比較や、海外旅行の前などで、国の統計データを見て、ふむふむと、仕事半分、楽しみ・趣味半分、みたいな読み方で、企業の財務情報も理解しながら、その活動を面白がれるようになりたい。(新しい語学の習得のようなイメージ その言語を理解することで、新しい世界の面白さをより深く味わえるようになりたい)

【業務として】
・業務の成果(私の場合は、主にクライアントの支援)にも繋げられるようになりたい。(財務情報、非財務情報の両側で)

・特に、人的資本経営周りについては、クライアントのカウンターパートや教育系のファシリテーターをリードできるようになりたい。

・特に教育系の人は、ビジネスサイドへの理解が浅かったり、苦手意識を持っていたり、全く関心がなかったり、人によっては嫌悪していたりするので、そのあたりの底上げには、寄与したい。

上記を前提としまして、以下が質問になります。

質問1、分析先をどう選ぶのか?

しげさんの場合、日頃、生活していく中で、どのような時に、企業分析をしようとか、これはした方が良さそうだぞと思うものなのか?

もしくは、普通のビジネスパーソンが、分析を始めるにあたって良きタイミングとして、おすすめの時はあるのか?

【日常】
・ニュースをみた時?
・サービスに触れた時?
・なんらかの違和感を感じた時?
・友人から、何かを聞いた時?

【業務上】
・クライアントとの商談や提案の前?
・自社の経営戦略を立てる前?

質問2、分析をする際の、超具体的な行動は?

じゃあ、実際、A社の分析をしようとなった時に、まず、どこからどう調べるの?

・ウェブサイトを開く?
・IR情報のページ?
・IR情報のページをみたら、まず何を見るの?
・いきなり全部開くor ダウンロードしてグラフ化?
・グラフにするときは、どうやってグラフにするの?
・自分でテンプレを持ってるの?
・AIを活用しているの?
・調べる前に何らかの仮説を持ってから調べるの?

質問3、シゲさんが企業分析にかかる(かける?)時間は?

最初はどれくらいかかって、今はどれくらいかかる?かける?ものなの?

記事を執筆する場合と、趣味的に謎解き的に読む場合と、銀行員時代の場合と。

たとえば、30分だけとか、1時間だけとか、短時間で、読むとしたらどうやって読む?

質問4、分析したものをどう生かしたらいいの??

本書では、「材料」、「分析」、「考察」と3つを主として書かれているであろうことから(P36)その後の「活用?」についてはスコープ外かもしれませんが、私としては、分析した結果、どう生かしたらいいのかも知りたいなと思いまして。

分析の結果、なんらかの意外な事実が明らかになったとして、普通の企業のマネージャーや、ファイナンス部門の担当者はそれをどう生かしうるのか?

しげさんがこう活かしているというのがあればぜひ教えてもらえたいです。

①一般消費者or個人投資家であれば、株を買う?

②経営者、管理職であれば、自分のビジネスに結びつけて、ビジネスモデルの変化を狙う?
・どうすれば、分析結果を活かせるものなの?
・その企業はできていたとして、とはいえ、自社でやるのはめちゃ難しくない?
・こんなビジネスモデルがあります、自社も後追いしてみませんか?と社内で共有する??
・参考にできるものがあるとしたら、狙い目となる企業はあるもの?
・やっぱり競合のモデルが一番生かしやすいものなの?

③コンサルであれば、自分のクライアントのビジネスモデルの変化を狙う
→同じような事例で、A社はこうしています。御社もこういうモデルへの転換はいかがでしょうか、など、提案に素材にする?

④サラリーマンであれば、自分の会社のファイナンス部門の人に伝える?
→自社もこういうビジネスモデルへの転換はできないですかね?
→こういう調達を考えてみませんか? とか?

⑤起業志望であれば、新たに起業をする?
→このビジネスモデルを自分の業界に導入するとすればどういった形態が可能かを考える?

質問5、シゲさんの分析からの最大の成功体験は?

執筆面においては、本まで出版しているため、さぞいっぱいあるだろうと思うのですが、執筆以外で、分析をしていった結果、こんな成功事例を生み出せたみたいなのがあれば、ぜひ聞いてみたいです。

質問6、インパクト加重会計含む、非財務情報の取り扱いについて

しげさんくらいファイナンスの知識があったら、クライアント企業から、非財務情報の整理、分析、情報開示について依頼されたとして、どの程度、対応できるものなの?

特に苦もなく、すぐに読み取って活用できるのか、それとも一定なのか、かなりなのか、苦労するものなのか?

新たに企業から依頼され、支援に取り組むとしたら、しげさんならどうするものなのか?

やっぱりエーザイ社とかの先行事例をベンチマークにするの??


という以上、6つでした。どうでしょう、気になる質問はありましたでしょうか。

まとめ


ということで、長々と書かせてもらいましたが、今週から3週間連続で、金曜の朝に公開されることになっています。

改めて、第一回目はこちらから聞くことができます。興味が湧いた方は、ぜひ聞いてみてもらえると嬉しいです。


弁解

その際、一点だけ、弁解させてください。

今回、アップされたものを聞きましたが、私だけ音声の質が低く、聞き取りづらい点があることをご承知しておきください。。。

まさきさんとしげさんは、毎週のように収録しているということもあり、収録用のマイクを使っていたのですが。私だけは、いつも使っているゲーミングヘッドセットを使っていました。

ただ、聞いてみるとこんなにも違うんですね。

やっぱりマイクの性能って大事だなということも感じました。これを機に、良いマイクに変えたいと思っております。

慣れるまで私の音質が気になると思いますが、そこは想像の中で音質を上げて聞いてみてもらえるとありがたいです苦笑

そして、ファイナンスについて勉強したいと思っているあなた!

今、しげさんに、勉強の苦手な私でも学べるような講座を作ってくれないかと相談しているところです。

聞いてみて、もしくは本エントリーを読んでみて、何か気になったことや感想などありましたらここでも良いですし、sonostaのところでも構いません。ぜひコメントなどいただけると幸いです。

ということで、今日も素晴らしい学びの機会をどうもありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?