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人生において1番長く話す人とどうやってうまく関わって行くか
人生において自分と1番長い時間話をする人と言うのは誰だと思いますか?
まず、考えられる可能性としては、例えば家族でしょうか。お父さんやお母さん、兄弟などが考えられると思います。
次に考えられるのが友人ですね。
小、中、高、大と学校時代の友人や、社会人になって1社目の時の同期や先輩後輩、2社目、3社目と、転職を重ねている場合は、さらに交友関係は広がっていくでしょう。
並びに今自分が所属する趣味のコミュニティーなどでも、いろいろな人たちに会うのではないでしょうか。
こういった人たちも話す時間とはとっても長いでしょう。
その次に考えられるのが自分のパートナーですね。
例えば恋人や、旦那さんとか奥さんとかそういった人たちとたくさんのコミニケーションを取ることも考えられます。
でもまだここの中に出てきていないけれど、とっても長い時間話す人がいると思います。それは誰かと言うと自分自身ですね。
私の場合、主に朝移動する時、家に帰るまでの道のりの中、寝る前やお風呂に入っている時、また、サウナにいる時など、すごい長い時間、自分自身と話をしています。
「今日のこの行動は良かったんだろうか?」とか、「自分のこのあり方は正しかったんだろうか?」とか、「もっと良いやり方ができたんじゃないんだろうか?」とか、そういったことをずっと自分に問いかけては自分で答えを出しています。
その他にも何かトラブルが起こった時、誰かから何か厳しいことを言われた時など、たくさんの心の声が浮かんでくると思います。
「やっぱり自分には価値がないんじゃないか」とか、「あの時こうしてしまったのが本当に良くなかったんじゃないか」とか、時に自分を責めたくなるような言葉をかけることも出てきます。
もしくは「いやいや、あれは上司があって指示した以上私にはどうすることもできなかったよねとか。」「外部環境がこうやって決まってしまっている以上私にできる事は限られていたよね。」「それは私のせいではないよね。」と言うふうに声をかけることもあるかもしれません。
家族とかパートナーとか友人とかと話す時間と言うのは、もちろん、それはそれで長いわけですが、実は、人生全体で見たら、人生の一時期、一部分だけであると言えます。
それと対比すると、自分が自分と話をする時間というのはものすごく長い時間になるわけです。
生まれてから大人になり、いつか死ぬことになるその時まで。仕事の時もプライベートの時も、ずっと自分と話をしていることになります。
そう考えると、自分の人生にとって、人生の最大のコミュニケーションパートナーとなる自分が自分にかける言葉、その量や質の影響たるや、計り知れないものがあると思います。
もちろんどんな言葉にしても、他人から言われるのと、自分で言うのとでは全然伝わり方が違うでしょう。自分をコミュニケーションの対象としてカウントしていいのかというと私とは違う意見もあるでしょうし、全く同じように対比することは難しいのかもしれません。
ただ、自分が自分にかける言葉で自分が影響受けていくという言う事は、もちろん起こっていきます。
「自分は自分だから、コミュニケーションをとる相手ではない」と言うことも違うように思います。
セルフコンパッションを発揮する
自分の感情や、認知を整えていくときに「セルフコンパッション」と言う概念、コンセプトがあります。
コンパッションと言うのは、他者に対する共感とか力になりたいと言う気持ちのことを意味する言葉です。それを自分自身に声をかけてあげましょうというのがセルフコンパッションになります。
このセルフコンパッションを発揮することで、1番親しい友人が悲しんでいる時に優しい言葉をかけるように、自分自身が厳しい状況にある時もそういった言葉をかけてあげましょうというのがセルフコンパッションの考え方であり、発揮の仕方ですね。
私がこの概念に初めて触れたのは、Googleが社内で提供しているというマインドフルネスのプログラム「サーチインサイドユアセルフ」(通称SIY)を習った時のことでした。
こんな考え方をしたことがなかったこともあり、この言葉を知った時は、「なんと重要な考え方がこの世界にはあったんだろうか」、「もっと早く教えてほしかった」と衝撃を受けました。
セルフトークの技術を磨く
「セルフコンパッション」と似たキーワードとして「セルフトーク」と言う言葉があります。
例えば、自分が困っているときに自分にどういった言葉をかけるのかとか、大事なプレゼンテーションの前、自分がとっても緊張しているときに、自分にどういった言葉をかけるのか、と言うのがセルフトークになります。
先日、私は某プロスポーツチームが主催する人材育成のセミナーに参加してきたんですが、そこで、プロアスリートの人材育成の技法について習ってきました。
そこの中のメンタルコーチの人に教えてもらったのがこのセルフトークの重要性ですね。
野球にせよサッカーにせよ、たった一球、ワンプレイで人生が大きく変わってしまうことがあります。
人生をかける大きな一球を投げる時に、どういった気持ちで投げるか。
これは、時に自分の人生にまで影響を及ぼしかねないものすごく大きなものだなと思います。
その動作に入る前に自分にどんな言葉をかけるか。その動作から何らかの結果が生まれた時に自分にどんな言葉をかけるか。
自分のセルフトークスキルは、とっても重要なスキルになってくるなと感じました。
考えてみれば、私も20代後半くらいまでは、ずっと落ち込んでばかりだったのが、だんだんとそこまで落ち込まなくてよくなったのを思い出します。
その要因がなんだったのだろうかと考えてみると、自分が自分自身にかける言葉掛けが大きく変わったのが要因だったのかもしれないなということに気づきました。
そして、その際には先ほど挙げたセルフコンパッションも大事な要素になってくるでしょう。私の場合は、意識して自分に対してセルフコンパッションを発揮しようと思ってやっていたわけではないですが、「これ、自分を責めても生産的ではないよね。むしろ自分がエネルギーを得るような方向に認知を整えて、進めていった方が、みんなのためだよね」と、認知が転換できたのは本当に大きかなったなと思います。
このセルフトーク、自分と上手に対話するという考え方は、実は多くの人がまだまだ十分に認識してないけど、ものすごく影響があるものなんじゃないかなと感じています。せっかくなので、問いを置いておきます。
あなたは今の自分にどんな言葉をかけたいと思いますか?
また、これからの自分に向けてどんな言葉をかけたいと思いますか?
まとめ
ということで、今回は自分が1番コミニケーションをとっている人と言う点で書いてみました。何か参考になったところがあれば幸いです。
今日も素晴らしい学びの機会をどうもありがとうございました。
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