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「自分のラーニングデザインワークショップinsupired by HUNTER×HUNTER」の進め方とそのポイント

皆さん、HUNTER×HUNTERは、好きですか?

この質問に「はい」と言わない人はいるんでしょうか。

私がいる集団の性質の問題かもしれないんですが、「読んだことないんですよー」という回答は、度々出会いますが「好きじゃないんです」とか「苦手なんです」と言われたことはないような気がします。

読めばみんな夢中になる、もう本当すごい漫画!

もちろん、私もHUNTER×HUNTERが大好きで、早く再開してほしいような、でも、再開してしまうと、また休載が辛くなるからしてほしくないような複雑な気持ちでいます苦笑

キメラアント編の時なんかは、もし自分が明日でしんでしまうとなった時に、一番後悔しそうなことを考えたら「HUNTER×HUNTERの結末をしれないことだ!!」と思いました。

ただ、これは自分ではどうすることもできない話なので、冨樫先生には、本当に体をいたわりながら、頑張って筆を進めてもらえたらと思っています。

幸か不幸か、もし自分が最後まで書ききれなかった時のためにということで、ハンターハンターの最終回が公開されているという前代未聞のアプローチによりなんとか来月死ぬことになってもこの後悔はせずに納得できそうです。ただ、それも良かったような悪かったような気持ちです。

まだ見ていない方はこちらの記事をご参考に。

こんな最終回の出し方あるんだなーって感じですよね。

ということで、HUNTER×HUNTER、まだ読んでいない方は、絶対読んだほうがいいと思います。

疑わしいなと思ったら、ぜひ身の回りの人にいる読んだことがある人に「読んでみた方が良いと思う?」と聞いてみてください。きっと「絶対読んだほうが良いよ!!」と言われると思うので笑


さて、前置きが長くなりましたが、今回は、HUNTER×HUNTERをモチーフにしたワークショップについて紹介しようと思います。


私は定期的に振り返りや目標設定を行なっています。

日々、いろいろな手法を用いながら振り返りを行っているのですが、その中で、この整理の仕方はわかりやすくまとめられ、言語化が進みスッキリするのと、テンションが上がって良いなという方法を発見(発明?)してしまいました。

そうですね、名付けるなら、「HUNTER×HUNTER式ラーニングデザインワークショップ」という形でしょうか。

早速ですが、こんなイメージのチャートを作成して、自分の今後の学習計画について考え、イメージを膨らませていくものになります。

ちなみに、参考までに私が作ったチャートも貼っておきます。


見ていただくとわかるかもしれませんが、これは、思いっきり、HUNTER×HUNTERの念能力のチャートに憧れて作ったものになります笑

本編では、このような形のチャートで、主人公たちのタイプが説明されていきます。

出典:富樫義博『HUNTER×HUNTER』集英社


きっと、HUNTER×HUNTERを読むと、誰もが一度は「自分は何系だろう?」 「なんとなく強化系ではなさそうな気がする」などと妄想をしたことがあるのではないかと思います。

まさに、その力にあやっていこうという、非常に子供じみた施策です笑

ちなみに、調べてみたら、この方も同じようなことを考えていて、私と着眼点同じ!!と思いました。

比較すると、私のやつのほうがもっとクドいなという感じなので、私のを読んでみて、うんざりしたらこの佐藤ねじさんのをやってみてもらうのも良いかもしれません。

なお、このワーク、自分一人で行うのも良いですし、誰かと一緒に行うのもとても良いと思います。

私のスタイルの内容や、スコアの付け方については、後述しますが、ポイントにくるものとしては、頂点にくるもの、つまり、自分の強みとなるタイプが選ばれ(私の場合は教育系なので「教」としています)、そこから右回りに仕事上のテーマが並び、左回りに趣味でのテーマが並んでいるイメージです。

HUNTER×HUNTERの場合は、全体で6つのタイプの中から、自分が該当するタイプや能力の向き不向きが表現されているわけですが、私が今回考えたのは、全体を6つと固定するのではなく、あくまでも学習計画をデザインする際に、HUNTER×HUNTERのチャートをお借りしようという試みです。

厳密にいうとちょっと違うのですが、ただ、結局、各個人の能力を磨いていくという活動は、自分の学習計画を立てることそのものとも表現できるため、全く違うものでもないかもなと考えています。


そして、2024年に立てる学習計画・私のラーニングデザインだと先ほどの形になるとして、じゃあ10年前だとどうなるのだろうと思い、せっかくなのでそちらも書いてみました。10年前だったらこのようなイメージです。

2014年〜15年頃の私の場合

チャートの見方としては、6つの枠の中で、上の段に黒字で太くしているものが学習領域のテーマを意味しています。
その下の()の中にくるものが、具体的な学習内容、学校で言えば、科目のイメージでしょうか。
赤字で太くしているものは、特に、この1年で注力していきたい科目ですね。

10年前で考えると、一番上に来るものは、特に「教育系」と変わっていないなと思ったのですが。24年版では「コミュニケーションデザイン」とまとめていたものが、「ネットでのコミュニケーション」としています。

そのほか、いくつか抜けていったものもあれば、入ってきたものもあるという形ですね。

なお、中心に置く文字を、「学習」の「学」にするか、「教育」「教」にするか、はたまた「人材育成」の「人」にするか、いろいろと悩みました。どれもこれも私を表す要素だなと思ったので。

ただ、いろいろと考えた結果、今回の私が描くラーニングデザイン用のチャートは、職業としての学習や専門性を重視した方がいいなと思い、そこを目的にまとめることにしました。
自分は教育者であると認識しているため、一番上の専門性の欄には教育の「教」を入れているということですね。


2014年版と2024年版とを比較した際に、2024年版では「ワークショップデザイン」を抜いています。
その意図としては、すでにこれは、一番上の教育、学習に統合されたなと感じたからです。

わざわざ1つの枠を作るまででもないなと思ったし、ここにワークショップデザインを入れてしまうと、今の自分の学習領域を言語化できないなとモヤモヤしてきたため、もう統合してしまうことにしました。

その代わり、次に必要な学習領域として、「新領域」という形で置いています。

このテーマの置き方は「自分がピンとくることが大事」という考え方を大切にすることにし、特段、階層、粒感(その単語が示す領域の範囲)などはそろっていなくて良いのではないかと思います。

以下、もう少し、本ワークショップの進め方を言語化してみます。

【本ワークショップの目的】

本ワークショップは、自分やチームメンバーが求める成長を得るために、自分の学習計画を立てていきます。

学習計画を立てたあとは、その進捗状況をモニタリングしながら、PDCAを回していこうする際のツールとして用いていくことを想定しています。

【行う際の留意点】

・いきなり完璧なものを作らないでOKです。自分との対話やパートナーとの対話を通じて、理解を深めていきます。

・一度、書き出したものを眺めながら、さらに考えを進めていきます。

・一回のワークショップで完成させても良いですし、複数回に分けて、拡充していき、1ヶ月などかけて作るのも良いと思います。

・一回のワークショップは、一人当たり30分から60分程度が目安になってくると考えています。

【評価をする際のスコアの置き方】

冒頭見せた私のチャートでは、5段階でスコアをつけています(本編では100%で表現されています)基本的には、自分の学習を適切に進めるためのモニタリングを行うことをねらってスコアをつけていきます。
そのため、スコアの付け方は、目的に応じて、自分で定めてくれて大丈夫です。

自分だけで作る場合は、自分で基準を定めてOKですし、チームなどの集団で行いたい場合は、基準を話し合いながらつけていってもらって良いかなと思います。

ただ、自分で決めて良いですと言われても、どうおいたら良いのかわからなくて困るという方もいるかなと思い、もう少し書いてみます。

スコアの置き方としては、大きく以下の3パータンが考えられるかと思います。

A=業界内、集団内でのポジションを高めたい→自分周辺で相対化する

例:自分の身の回りの人を10人思い浮かべた際に、
「だいたい上位5%には位置付けられそうなためこれについては5としよう。」
「10人思い浮かべた際に、ちょうど中間くらいにいそうだから3としよう。」など。

B=自分の目指したい自分になりたい→自分内で相対化する

「自分が一番得意なのを5とした際には、これは3かな。」
「自分が理想とする自分を5とした際に、今は3かな。」
といったイメージ。

C=自分が出したい成果を出したい→定義された成果から5から1を定義する

例:「売り上げを年間いくら上げられたら5」、「いくら〜いくらだと4など。」

ポイントは、自分の学習活動のモニタリング、進捗管理なので、なんのために学習をするのか、学習を進めた結果、どうなりたいのかを考えたうえで、スコアの付け方を考えてもらえたらと思います。

繰り返しになりますが、スコアについては、そのほかの付け方をしていただいても全く構いませんし、なんなら無理につけなくても構いません。

【手順】

以下、チャートを書く際の私の書き方を紹介します。私の場合は、以下の9ステップで書くと進めやすいのですが、自分が書きやすい形で書いてくれて構いません。参考にしてもらえたらと思います。

1、白い紙や付箋などに、自分がやってきたことを洗い出します。

洗い出す際は、仕事+趣味の両側から考えてください。
また、Will(やりたいこと)、Can(できること)、Must(しなければならないこと)の3つの観点から考えると、さらに見えてくることがあります。

2、同じ紙か、別の付箋などに、自分がこれからやっていきたいこと、必要性を感じていることを洗い出します。

上記と同様、仕事と趣味、Will Can Mustの両側から考えていくことをお勧めします。

3、棚卸しした要素を階層化したり、構造化したります。

例:「発信力、文字での発信、映像での表現→コミュニケーションにまとめられそう。」 「営業とマーケティングはビジネスにまとめられそう」など。

このステップにより、自分がこれまでに身に着けてきたスキルや知識が、専門性ごとに整理されていきます。

4、それをさらに構造化し、専門領域ごとに整えます。

1つ1つ、専門領域ごとにまとめられたら、今度は、その専門領域の位置関係を考えて、6角形など、多角形にまとめていく準備を進めていきます。

例:「今のままだと専門性が8つになってしまうから、6つにまとめようとすると、ワークショップデザインは教育にまとめてしまおう」
「今のままだと5個しかないから、もう1つ専門性を立てて、インバウンドビジネスとおいてみよう」など。

本当の専門性の数は自分が出した要素の数によって数は変わっていきます。
ですので、必ずしも6角形でなくても良いかと思います。

ただ、私の場合はHUNTER×HUNTERにインスパイヤーされているということもあり、6角形にまとめています。こうすると周囲の人との比較がしやすくなりますし、何よりテンションが上がるのでおすすめです笑

ただ、どうしても6角形にまとめられない場合は、4角形でも5角形でもOKですし、6角形のまま空欄にしておいてもらっても構いません。

5、位置関係を整理したら、6角形の頂点に自分のメインの専門性をおき、そこから配置していきます。

6角形などに整理できた場合は、一番中心となる専門性を決めて一番上におきます。そこから近しい関係にあるものを近づけるようにします。

私の場合は、以下のような根拠のもとに位置付けを行いました。

①キャリアの最初=小学校の先生→一番上に設定
②教員時代からブログで発信→その右に配置
③教員から次にビジネスの世界に入った→さらに右に配置。
④ビジネスを行いながら「新領域」に学習領域を展開→さらに右、真下に配置。

⑥趣味で自然が好き→一番上から左に配置。

⑤趣味で語学や異文化理解を行っていることと、D&Iや多文化共生は「新領域」とも重なりがあるため、自然と新領域との間に設置。

6、眺めてみて、さらに拡充したい点を拡充。

眺めてみると、これはできている、これも学びたいというものがあれば、それを拡充していきます。

例:「映像撮影の中にドローンで取った映像も加えたいから、発信力のところにドローン操縦も加えよう。」など。

7、スコアをつける

冒頭説明したスコアの付け方を参考に、それぞれを5段階で評価づけをします。ここでは5段階で行なっていますが、必ずしも5段階でなければならないわけではなく、10段階や3段階でも構いません。

自分が意識したい段階で設定してもらえたらと思います。

8、特に重点的に伸ばしたい領域を選び、いつまでにどのような状態になっていたいのか学習計画を立てます。

今回、私の場合は、6つの領域の中で以下の6つを重点項目として設定しました。

1,人的資本経営
2,コンストラクティブジャーナリズム
3,ファイナンス
4,インパクト会計
5,地政学
6,生物多様性、リジェネレーション

これらの6つを、いったん1年後までには、それらをテーマに企業から研修の依頼を受けた際に、高い満足度や理解度が生み出せるようにまで、知識や技術を高めていけたらと考えています。

ここの目標設定については、どこまで具体化したり、数値化したりするかは、各個人にお任せいたします。

9,毎月1回は、振り返りを行い、学習を定着させていく。

振り返りの頻度も各自で良いかと思います。こういった営みは、ついつい立てて終わり、見事に忘れてしまって「あれなんだったっけ?」となりがちのため、気をつけてもらえたらと思います。

【私が、本施策に取り組む理由】


最後に、私が本施策に取り組む理由も簡単に共有させてもらえたらと思います。

最近、今まで以上に目にするようになりましたが、生涯学習の重要性が高まっている昨今においては、学習をする必要があるのは、子供だけではなく、むしろ大人のほうになってきている部分もあるかと思います。

生涯学習先進国であるフィンランドでは「ライフロングラーニング」「リスキリング」というキーワードのもと、自分のライフステージや、その時の興味関心、社会や組織のニーズに沿って、いくつになっても自分自身の学習に自分で責任を持って自分でデザインしていくという考え方が当たり前のこととして定着していると言われています。

日本の場合、これまではそうでなかったのだと思いますが、今後は間違いなくこちらの方向性に進み、もう二度と元に戻ることはないのではないかと想像します。

そんなときだからこそ、早めから楽しんで始めてしまい、人よりも一歩前から見えてくる景色を楽しんだり、なにかに役立てたりするようなあり方が重要なのではないかと私はそう考えています。

ただ、自分の人生の学習の責任を持つといっても、そんな難しいこと言われても、と思うことが多いのではないかと思い、少しでも楽しみながら自分の学習計画が立てられると良いのではないかと、そんなことを考えているという感じでしょうか。

その際、HUNTER×HUNTERに限らず、日本には素晴らしいエンタメ作品がたくさんあるので、そういったもののお力を借りながらライフロングラーニングを進めていけると日本人の底力が発揮されて、それはとても素晴らしい未来なのではないだろうかと考えております。

【まとめ】

以上、自分のラーニングデザインワークショップinsupired by HUNTER×HUNTER、いかがだったでしょうか。

これを見て、ぱっと手が動く方もいるでしょうし、もしかしたら自分だけでは難しいという方もいるのではないかと思います。

そんな時は友達などと一緒に取り組みながら、適宜、自分が進めやすいような形でアレンジしてもらえたらと思います。やってみてわからなかったことなどあれば、ぜひコメントなどで質問をください。やってみての感想も大歓迎です。

今後、私も、どこかでオープンワークショップを開こうと思っていますので、興味がありタイミングがあった方はぜひその際に手を挙げていただけたらと思います。

今回は、insupired by HUNTER×HUNTERということで、オリジナルのワークショップを共有してみましたが、考えてみれば、この手の日本のエンタメ作品に影響を受けたワークショップは、けっこう定期的に作っている(これまでドラクエやパズドラ、スプラトゥーンをモチーフにしたワークショップを作りました)ので、またそのうち次の作品も共有する予定です。

ちなみに、次回はヴァイオレット・エヴァーガーデンにインスパイヤーされたワークショップになる予定です笑 
次回作もお楽しみに。

あと、さきほど紹介した佐藤ねじさんのバージョンと私のバージョンが違うように、いろいろな人が日本のエンタメ作品からいろいろな人がそれぞれ作っていくというのも面白いのではないかと思います。「私も作ってみました」というコメントも大歓迎です。

ということで、今日も素晴らしい学びの機会をどうもありがとうございました。

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