中年のための「青と夏」
青と夏という曲があります。
2024年7月現在で、オフィシャルPVが1,6億回、トータルのストリーミング再生は5億回を超えているとのこと。
大好きな人も多いのではないかと思いますが、私も漏れなくその一人です笑
「夏が始まった合図がした」
というキラーフレーズから始まる爽快なメロディラインと、甘酸っぱい青春が半強制的に呼び起こされるような歌詞と映像の美しさとエモさ。
日本における夏を代表する曲と言って間違いないでしょう。
この曲がリリースされたのは2019年ということなので、今から5年前。
5年前の私はすでにアラフォーになっていて、お腹の周りにすでに今まで見ぬ新しい何かの存在を感じてるようになっていた時期。
この動画に出てくる彼、彼女らとはすでにだいぶ距離が出てきてしまっているにも関わらず。そんなアラフォーにもエネルギーをくれる素晴らしい曲だなと思います。
この曲の中に、
「映画じゃない主役は誰だ?」「映画じゃない僕らの番だ」
というフレーズがあります。
この歌、ティーンネイジャーを想定して書かれていることもあり、扱っているメインテーマは「一夏の恋愛」です。
ただ、恋愛の歌として鑑賞することもできますが、一夏の過ごし方としても鑑賞することができるなということを思います。
というか、中年となってしまった以上、そう(なかば無理やりにでも)鑑賞するしかないというのが正直なところでしょうか。
若者からすると「自分たちの好きなもの、愛するものに入り込んでこないでくれ」と思うのかもしれませんが。
中年にも人生を楽しみ、味わう権利はあるということで。そこは寛容さを発揮してもらいたいなと、誰にも言われていませんが、勝手にそんなことを考えています。
ちょうど、昨日、ブックスアンドアップスの安達さんが書かれた記事が私のタイムラインでめちゃくちゃバズっていました。
私がこれを読んで思ったのは、ありがたいことに40も半ばを迎えようというタイミングではありますが、私の人生においては、「良くも悪くもまだまだ全く先が見えない」という感覚しかなく。
中年になってからの停滞感要素が体の中になかったこともあり、「中年の停滞感というのはそういうものなのか」ということをイメージすることに時間を要したというのが一番の感想でした。
ただ、職業柄、本当に多くの業界の、多くの組織で働くいろいろな方々と話をさせてもらってきた風景を思い返すと、たしかに、そういう人たちが決して多くはないですが、一定いることも想像がつきます。
仕事の時は、その人たちを頭の中心に据えて、イメージをし、対話の場を作っていくようにとモードを変えていながら進めていくため、なんとかなっていますが。
このモードは意識して切り替えないと変わらないこともあり。読んでの一番最初の感想は、「うーん、いろいろ思い出していくと、ここで書かれていることはその通りなのかもしれないな」というものでした。
安達さんの記事ではこのように書かれています。
これと照らし合わせると、個人事業主として仕事をしている私のこれからは、今年はなんとかなっていきそうな予感こそあれど、来年がどうなるのか。はたまた5年後がどうなっているのかなんてさっぱりわかりません。。。
軽井沢に中古でサマーコテージを買ってしまい、住宅ローンの支払いは残ったまま、あちこちのメンテナンスに金がかかっていくことがわかりました泣。
今後のことを考えると、これまたどういうことになるのかわかったもんじゃありません。。。
余談ですが、ようやく家が直りました。もうめちゃくちゃ金がかかったけれど、これでもう数十年は大丈夫であろうということなので、よかった!!
夏こそ、この温暖化の中にあっても、毎日、涼しさの中にいられ(朝や日によってはちょっと寒いくらいにまでなる)と最高ではありますが。
冬の寒さは家の中が普通に氷点下になっていき、生死のレベルでリスクがあるというとんでもないことになっています。。。
目の前にやってくる企業からの相談事は、どれもこれもめちゃくちゃ難しく。新しいことを学び続けないととてもじゃないけれど、対応できないような性質のものばかり。
今はなんとかなっているが、果たして自分の認知機能が衰えたらどうなっていくのかと不安要素と向き合ってみれば不安はつきません。
とはいえ、いまだに、毎日、夢中になってがんばっていたら、あっという間に1日が終わり。1週間が経ち、数ヶ月が過ぎているという暮らしができているのは、幸せであり、ありがたいことだなとも思います。
私がいまだに、「青と夏」を鑑賞しながら、「一夏の恋愛」を「一夏の過ごし方」に転換をし、この夏の始まりを楽しめているのも、安達さんがいうところの、良くも悪くも、今後のイベントの多さが全く想像がつかないということが挙げられるのかもしれません。
先ほどのエントリーにもあった、RPGで言えば、そろそろ折り返し、これからが本番。本番のステージは、もう強敵しかいないという感覚でしょうか。ワンピースで言えば、新世界に突入したというイメージと言っていいかもしれません。
幸か不幸か、この歌で歌われているティーンネイジャーの頃の私の夏休みは、男子だけの進学校に通いながら、学校の先生たちからプレッシャーをかけられ勉強ばかりしていたというのが想い出の大半です。
運が良いことに、私の場合は「自分が出会ったあの先生のように子供たちに生きることの素敵さを伝えられるような小学校の先生になりたい」というにすでに明確にやりたいことがありました。
小学校の先生になるために、そして、自然豊かな場所で学生生活を送りたいという思いから、北海道教育大学への合格を目指し、朝から晩まで、塾に行って受験勉強をしていた思い出と。
塾でたまに同じクラスになるどこかの学校の女の子とどうやったら話ができるものなのかと悶々、モヤモヤとしていたことを思い出します。
それから20年強が経ち、今も引き続き、いろいろなことにモヤモヤとしていはしますが、でも幸い、なんとか腹を決めて、前に進める自分がいることを感じます。
また新しい夏を迎えるタイミングでこの曲を聴くと、歌詞の中にある以下の言葉が響いてきます。
昨日、この半年間、夢中になって進めてきたプロジェクトの1つのゴールとなるワークショップがありました。
金融資本主義から、いかにマルチステークホルダー資本主義へと企業変革を行っていくかをテーマにし。
とてもとても大きな組織で偉い人から順に数十人と、若い世代から将来を期待されている数十人を集めての未来志向での対話の場です。
みなさん、この日に向けて一生懸命、向き合い、考えてきたことをぶつけ合っていました。
これまで何度も失敗してきたとのことでしたが、これだったら本当に変革が生まれるかもしれないと感じさせるような、本気度、熱量の高い、本当に素晴らしい場が生まれたのではないかと思います。1日経った今も私は静かに感動しています。
この先に待っているのは、短期の業績至上主義から、人や環境、持続可能性を大切にしていく経営活動へのシフトとなり、そこにはひたすらに難しい挑戦が待っています。
これを実現しようとすると、人材開発、組織開発などのHRの知見だけでは対応できないのは明確で。
少なくともこの夏は、高校3年の夏を思い出しながら、あの頃の熱量でインパクト加重会計の勉強をしようと思っています。
さまざまな価値を、経済的な価値へと換算して、伝統的な会計の仕組みに盛り込もうとする仕組み。これがうまくできれば、株主からの信頼を失うことなく、適切な形で企業変革が進められそうな気がしますし、逆に言えばここを押さえることなくして、できる気がしません。
とりあえず、この本から入ってみようと思っています。
興味がある方、ぜひ我が家で一緒に勉強しましょう。
中年になっても中年なりに「青と夏」は楽しめるなと思いますし、中年だからこその夏の味わい方を表現する歌があっても良いのかもしれません。
中年になった方々も、ぜひ10代の頃を思い出しながら。そしてこの夏を思いながら。ミセスの「青と夏」をぜひ一度鑑賞してみてもらえたらと思います。
個人的には、PVの最後で踊ってる子達に負けないくらいの感じで、人生、踊り散らかしてやりたいものだと思っております。
今日も素晴らしい学びの機会をありがとうございました。