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信州、空の青の濃さよ

こんばんは、きぜつです。

スマホの容量がいっぱいになりました。
主な原因は写真の撮り過ぎです。
さすがに整理しようと、この週末は写真フォルダと向き合いました。

その最中に、気づいたことがあります。
「この写真の空の青、濃いな」と思った写真の多くが、長野県で撮った写真だったことです。それはもはや「紺碧」と表現した方がいいような黒みがかった青なのです。

同じ季節の他地域の写真と比較してみます。

茨城県つくば市
長野県松本市

上の写真にあるような白っぽい青空も綺麗ですが、やっぱり下の写真の青が濃い気がします。


濃い青ギャラリー

長野県松本市
長野県松本市
長野県東御市
長野県東御市
長野県東御市
長野県上田市
長野県上田市

ここからは自分なりに理由を考えてみたいと思います。その前に、まずなぜ日中の空が青いかを振り返ります。

・太陽光にはあらゆる色(波長)がある
・光の色の中で青(短い波長)は散乱しやすい
・光の色の中で赤(長い波長)は散乱しにくい

・地球には大気がある
・大気中には空気の粒や小さいちりが含まれる
・太陽光が空気の粒などにぶつかる

・日中は、太陽光が頭上に近い方から来る
・光が大気を通過して地上に届く距離が短い
・地上では青色がちょうど散乱の途中
 →青色が多く目に届く

・夕方は、太陽光が斜めから来る
・光が大気を通過して地上に届く距離が長い
・地上に届く前に青色の散乱が終わる
 →赤色が多く目に届く

参考:https://edu.jaxa.jp/materialDB/contents/material/pdf/79188.pdf

では、なぜ長野県は「空の青色が濃い」気がするのか...
そういえば、高い山や飛行機の上から見る空の青さも濃いよな...?

私の経験則(かつスマホ内の比較)であり、かつ感覚的な部分もあるかと思いますが、強ち偶然とは言えないようなデータもあります。

国土地理院は、「都道府県別平均標高」を技術資料として出しています。
平成5年のデータですが、順位が変わるようなダイナミックな地殻変動は早々ないと言えるでしょう。

このデータを見ると、
なんと長野県は、唯一の1,000m超え!

https://cyberjapandata.gsi.go.jp/3d/average/legend.png
「国土地理院技術資料 E.1-No.215 国土基礎データ集(平成5年3月)」

では、標高が高いと、空の青さはどうなるのか。
以下は私の仮説ですが、こんな気がします。

・標高が高いと空気が薄い
(大気中の空気の粒が少ない)
・太陽光のあらゆる色の散乱が起こりにくい
→標高が高いと空が暗い(色が濃い)

・標高が低いと空気が濃い
(大気中の空気の粒が多い)
・太陽光のあらゆる色の散乱が起こりやすい
→標高が低いと空が明るい(白っぽい)

⇒平均標高の高い長野県は空の青が濃い

きぜつの仮説

うーん。
専門家の意見を求む!という感じですね。
空気中の水蒸気量や地上付近の状態(ちりが舞ってるとか)など、他にも様々な理由があるんだろうとは思いますし、他の地域の写真でも、長野県の空に負ず劣らず濃い青空のものはたくさんあります。

けれど、理屈はともかく、その吸い込まれるような空の青さは、個人的に感じている長野県の魅力の1つです。

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