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ドットサイト、上に付けるか、横に付けるか。
野鳥撮影を楽しくするアイテムの一つであるドットサイト。取り付け位置はホットシューに付けるパターンと、ブラケットを使って横に取り付けるパターンの2つがあります。取り付け位置は撮り方によって変わってくると思いますので、簡単に説明したいと思います。
そもそもドットサイトって?
野鳥撮影では超望遠レンズを使います。超望遠レンズは画角が非常に狭く、そもそもファインダー内にターゲットである野鳥を入れることそのものが難しいです。そこでドットサイトを用いることで目視で野鳥を捉えることが出来るため、より簡単にファインダー内に野鳥を捉えることが出来るようになります。
世の中には「ドットサイトなんていらない!」という方もいらっしゃいますが、あれば便利なので使ったほうがいい野鳥撮影アイテムの一つです。
どちらに付ける?
ドットサイトを付ける場所は大きく2か所で、一つはファインダーの上にあるホットシュー、もう一つはブラケットを使ってファインダーの横につけるパターンです。それぞれメリデメがありますので、それぞれの使い方に合わせて選ぶ感じになりますね。
ファインダーの上
メリット
メリットは大きく4つあると思っています。
①取り付けが楽(前方に延ばすブラケットを使わなければ)
②多少ぶつけてもズレない(前方に延ばすブラケットを使わなければ)
③取り付ける雲台を選ばない
④光軸上にドットサイトと背面ディスプレイがくるので、被写体と撮れる画像を纏めて確認しやすい
取り付けが楽(前方に延ばすブラケットを使わなければ)
多少ぶつけてもズレない(前方に延ばすブラケットを使わなければ)
取り付ける雲台を選ばない
光軸上にドットサイトと背面ディスプレイがくるので、被写体と撮れる画像を纏めて確認しやすい
1と2は同じ理由ですが、ホットシューに取り付けるだけなら簡単ですし、ぶつけてもそう簡単にはズレません。というかホットシューに取り付けているときにズレるくらい強打したら、ドットサイトかシューが壊れます(笑)
3は横に付けたときにおけるデメリットの裏返しですね。なので後述します。
4は背面ディスプレイを使ったときに限定されるメリットですが、写っている画像と同時に確認できるので、ざっくりとした確認がしやすいです。
デメリット
デメリットは大きく3つあると思っています。
視線が上下するとき、わずかでもドットサイトからもファインダーからも視線が外れる瞬間ができるので、被写体を見失いやすい。
多少なりとも視線が上下するので、ドットサイトで見えた構図を維持しにくい。
レンズ径が大きいと、レンズそのものやフードで見づらい/見えない
1と2はドットサイトからファインダーへ視線を移動させたとき、頭かカメラを動かすことになります。その際にどうしてもどっどサイトもファインダーも見えていない時間が生まれ、被写体を見失ったり、構図を維持できなくなります。
3は物理的なものなので仕方ないですね。そういった時は素直に底上げしましょう。
ファインダーの横
メリットは一つで両眼視ができること。これはファインダーの上にドットサイトを取り付けたときにできないものです。
メリット
両眼視できる。以上!
両眼視ができるようになると、野鳥撮影の効率がグッと上がります。ワタクシは本気で野鳥撮影をすると決めた日は、必ず両眼視できるようセッティングします。
両眼視のメリットはなにか?ですが、左目で被写体の追従、右目でフレーミングとフォーカス合わせと役割を分けることで、素早く被写体を捉えることが可能になり、撮影の成功確率が上がります。
デメリット
追加コストがかかる
最初のセッティングが大変
練習が必要
取り付ける雲台を選ぶ
ぶつけたときにどこかしらがズレやすく、その都度修正が必要になる
1~3はシンプルで、両眼視を行うためにドットサイト以外の出費、自分に合わせたセッティング必要なうえ、練習しないと上手く撮れません。買ってセッティングしたからって、すぐに両眼視で撮影できません。ハッキリ言って苦行です。両眼視を諦めてしまうひとも出てしまうくらいです。
4ですが、例えばジンバル雲台の場合、動作する機構を左側にすることが多いと思います。その場合、物理的にドットサイトをつけることが出来なかったり、取り付けられても視線上にジンバル機構が来るので見えなくなってしまいます。
5はどうしてもセッティングのために必要なものが増えるので、仕方がない部分でもあります。
こう見るとファインダーの横にドットサイトを付けることにデメリットが多いように見えますが、両眼視のメリットが極めて大きいのでそれで帳消しといった感じです。
結局どっちがいいの?
あなたの目的やアイテム次第です!!
ワタクシは両眼視をするため横に付けていますが、セッティングの手間を考えると上に取り付ける方が汎用的かなと思っています。
で、次回は両眼視のためのブラケット紹介をしたいと思います。