マレーシア 昆虫採集記/旅行記②🇲🇾
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さて、昼の部は終わり夜の部へ。
夕方から密林へ入ります。
川まで移動し完全に暗くなるまで待機。
ここでサモシ夫婦が現地のラーメンを作ってくれることに。
密林へ入る時から鍋や卵などを持っていたので、この事だったのかと改めて気付きました。
川のそばで火を起こそうとしたからか、煙すら全くたちません。乾燥した竹を探しますが川のそばなのでありません。
現地民もアホなのだなぁと思いつつ1時間経過。
ようやく火がつきました。
結局ビニールにライターを付けてから、落ち葉や乾燥した小枝に着火させました。
そのまま川の水を汲み、ラーメンを作ってくれました。途中でトマトやオクラを投入していたが、青唐辛子まで入れ始める始末。
オクラと青唐辛子は同じ色、見た目なのでオクラを外すと激辛…
ちょうどお腹も空いていた頃だったのでペロリと完食。アスリ村の現代風料理を堪能出来ました。
食後は夜のジャングルを進み様々な虫を観察します。part1で見た樹液スポットにも行ってみます。
すると、途中に約1人しか通れない様な細い道(右側斜面が崖)に差し掛かる。ハーミットが先頭になって細い道を登っていくと、突然右足を踏み外し、右斜面をゴロゴロと滑落。5秒くらい滑落しライトで照らしてもギリ見えるか見えないかの位置で止まる。
私とサモシ夫妻は唖然として、「やばくね、これ」みたいな顔。サモシが呼びかけをしてもハーミットはピクリとも動かない…
数分後ようやくハーミットが唸り声を上げて呼び掛けに応じると、4足歩行で急斜面を登ってきました。腰にかけてたナタを紛失したようで悲しそうにしていましたが、一応無事の様子。
ハーミットは都度都度お酒を飲みながら密林内を歩いていたので、私が水を飲むよう差し出すと「要らない」との事。何故か後ろにいたサモシの奥さんが水を飲みたいと言い、そのままがぶ飲みされました…()
その後何とか昼間の樹液スポットまでたどり着くと、小さなクワガタを発見。
小型のタウルスヒラタクワガタでした。
樹液木の周囲を観察していると、木の根元(地面付近)からイングニシスネブトがたくさん発生して樹液の位置まで登ろうと歩いていました。
発生源は木の根元のサラサラとした砂のような土か…(知らんけど)
イングニシスは♂ばかりですが何と樹液の隙間に♀を発見。ようやく♀を見つけました。
現在まで♂のみ数十匹見ていたので♀も見れて安心。夜の樹液はさほど賑わっていなかったため、さらに密林を進む。
夜の密林は様々な生き物が見れます。
途中、軍隊アリ系のなにかが道を横断しており、この列を誤って踏むと最悪とのこと。
さらに、気を這うトカゲモドキ的な爬虫類も見かけました。日本だと高く売れそうですね。
ジャングルの奥地まで彷徨いつつ、いつの間にか”とある場所”の近くへたどり着きました。
この場所の街灯は通称:「ゴールデンビートル」がよく落ちているとのこと。
オウゴンオニクワガタです。
私はサモシ夫妻に荷物を持ってもらい、深深とフードを被り、アスリ村民の様な格好で繰り出します。サモシからもアスリ村人になったつもりで歩けと言われたので、やる気のないようなダラダラとした歩き方で街灯を見ていきます。
ハーミットも離れた所の街灯を見に行ってました。野良犬が吠えまくりますが、いつもの事なのでスルーして街灯をチェック。
すると、、、
何個目の街灯か…
おるやん…!!
金色の光沢からか一瞬で判別がつきました。
♀でしたが…
野外でのオウゴンオニに感動…
ささっとケースに収納して、他の街灯もチェック。ここら辺で気づきましたが、コツヤクワガタが無限に落ちている。
今までは小さすぎて気づかなかったか…
(ハムシやその他の綺麗な虫の類だと勘違いしていた説…)
なんなら、よくよく地面を観察すると日中に☆になったのか干からびたカラッカラのコツヤクワガタの亡骸が多数落ちていました。
よく見ないと気づかないので、コツヤにも注視して街灯をチェック。
また、ちょっとした石をひっくり返すとコツヤ。
(後ほどチビクワ(マメクワ?)も出てきました)
先程見終えた箇所も時間をおいてみると、何故かコツヤが歩いていたりします。
ここら辺で夜の部は終了。
日付も回っており、ただただ疲れました。
ハーミットにシャワーを貸してくれと頼むと、素敵な場所に連れてこられました。
川です。
日本から携帯洗剤は持ってきていたので、ここで体を洗います。
標高1000近くあるので夜は寒く、水温も低いので冷えました。
現在まで筆者の体に何も影響が出ていないので、キャメロンハイランドの川は割と綺麗だと思います。(知らんけど)
ー3日目ー
この日は日中は観光ブラブラ、夜はついにライトトラップ!のような感じでした。
車中泊で3日目も過ごし、早朝起床。
バタフライガーデンに行ってみたかったので起きてすぐ移動。
到着すると虫好きには嬉しい感じの出店もあります。かなり富豪がお土産として購入するような良いお値段でした。
入場料も安く、ガーデン内はガラガラ平日だということもあり誰もいません。
バタフライガーデンとのことで、そこら中に蝶が放し飼いにされています。
マレーシアの国蝶、「アカエリトリバネアゲハ」も沢山居ました。とても綺麗な蝶です。
19マイルでも沢山見かけたので「アッ どうも」という感覚。
隣のコーナーでは本当に自然界で出る色なのか疑うような衝撃の植物を発見。
(そうえば石垣島でも見た事あるかも…)
サボテンも大量に育てられてます。
クワガタの展示物もあり、コーカサスオオカブトやフェモラリスツヤクワガタの生体も展示されていました。奥の方に標本展もありましたが、廃墟のような建物にボロボロの標本達が飾られていました。勿体ない…
程々に展示物を楽しんだところで、退館。
天気も良かったので、山の方へ茶畑を見に行きました。
途中、細い木(立ち枯れ)があったので手で壊してみると…
食痕が出てきました。
小さめなタウルス?ライヒ?系の幼虫が出てきました。
材を割ったり、日陰で爆睡をかましながら心地よいお昼を過ごす。
前日の疲れが癒えてきたところでムーシーフォレストへ。(虫フォレストなので行きました笑)
ここは観光地らしく、沢山人がおりわちゃわちゃしていました。虫も探せるかなと思って来てみたのですが、明らかに保護区、採集禁止の看板が立っており諦めました。
レンジャーも居ましたね。
十年前はここらでフェモラリスが採れたらしいのに…
特に何も無く、ムーシーフォレストの看板にカミキリが付いていたのを見たくらいで山をおりました。道中がかなり荒れてるので何回もレンタカーの下の方から轟音が…(あら〜笑)
下界へ降りて、現地の市場へ。
キャメロンハイランドでは苺の生産をされており、日本のと比べるべくパック1個購入。
車内で実食。ところどころカビがあるのもありますが、全部食べました。
「水っぽい」…
先っちょは多少甘いですが、全体的に水っぽい。
品種改良に失敗した様な味の苺でした。
今遠征、一度もお腹を壊さなかったので私の腸耐性も測れました。割とつよい。
なんやかんや夕方までゆっくりまったり。
デジロケを頑張って、ようやく良さげな場所を見つけたので、夜はそこでライトトラップの予定。
さてマレーシア一発目の灯火採集は何が採れることやら…
マレーシア編 ③へ続く…
以上!
マレーシア 昆虫採集記/旅行記②でした!
③へ続く…