埼玉県 ヒメオオクワガタ採集記
2023/10/7(土)
埼玉県
先週末に岩手県へヒメオオ遠征したばかりなのに↓↓↓
懲りもなくヒメオオ採集へ。
とは言いつつ時期も時期なので他の高山種も見れたらな〜と。
今回の場所は埼玉県。地元。
地元ゆえ県内の採集経験はそもそも少なく…
本当に久しぶりです。
埼玉県のヒメオオクワガタは関東の中でもまあまあ採集難易度が高そう…
東京都はよく奥多摩地域での採集記録があり、神奈川県では道志の方や丹沢山系、箱根町の情報が得られました。やはりブナが生えている場所。
昆虫情報誌やネットの記事を調べ尽くすと色々情報が出てきますね。
埼玉県に関しても多少の情報が出てきますが、
三国峠付近の林道(中津川林道)は永年通行止め。
王冠キャンプ場より先にはガッチリしたゲートがあるため自転車ですら乗入れが厳しい。
そもそも埼玉にブナ帯があるのか。
(山梨県の裏側なら…)
"んじゃどこで採るん?"
という訳でその後も色々調べて。
(デジロケやネットの隅々まで調べ…)
かろうじて気になる場所を発見。
恐らく何度も通うことになるんだろうなーと思いつつも友人と予定を合わせてそこへ行くことに。
初めて埼玉県産のヒメオオを狙いに行きます。
流石に先週末をフルに使って東北へ遠征していたため、金曜日の深夜出発はやめました。
そろそろ力尽きそう。
土曜日の早朝に出発。眠過ぎる。
県内にも関わらず目星のポイントまで結構長かった。さて、準備を整え採集へ。
しかしガチガチの山登り。
登山中に細い落ち枝からチチブコルリクワガタの幼虫を発見。
細枝パキパキ採集の懐かしさを思い出しながらパキパキと…
幼虫は結構でてきますね。
時々成虫もでてきます。
やっと新成虫を発見!
褐色の材から光沢輝く虫が出てくるのでそれはそれで辞められない。
良い虫ですね。
ここはルリクワガタも出るらしく、
ルリクワガタの♂を発見。
その後も私も友人も程々に採れました。
細く湿った枝材を割り続ければ簡単に採れる模様
コルリとルリが生息する良い環境でした。
まだまだ登りながら斜面の材を割っていく。
途中、ルリ材を見つけましたが成虫が材の中心付近から出たので驚き。
意外と奥にも蛹室を作るのか。
度々迷いながらも次第に標高を上げて尾根道へ。
秩父や奥多摩の山々はどこも急峻で尾根道へ抜けるのも一苦労。奥多摩でオオホソコバネカミキリやオダイを採集した時も苦労しました。
尾根筋へ接続するまでジグザグに急斜面を登ります。
斜面を登り続けると細めのブナも増えてくる。
ミズナラは沢山生えているのでミヤマクワガタには良さそう。
しかしブナが細いためヒメオオが生息するイメージが持てない。
斜面登りで息を切らしながらずっと俯きながら歩いていく。
するとちょうど尾根に差し掛かりました。
両側を見渡し対面の植生も眺めたりできましたが、割としんどいため下を向いたまま尾根道を登ります。
尾根道を進み始めて数秒後…
友人が歩いた後を必死について行くように歩いていると…
なんか一瞬、黒い物体が目に移りました。
歩く友人、その足の回転の合間に、一瞬。
疲れていたので気づく反応が遅れたが、、
確かになんか動いている…笑
(目の前で踏まれたようにも見えた)
しかし、ピンピンして歩いてる…
(タイミングよく跨いだ?)
ヒメオオやん… しかもでかい。
疲れていたため下ばかり向いて歩いていたこと、
地面が白っぽい土(乾燥していた)のためか、黒さが際立ち偶然発見。
これはルッキング採集…!
ヒメオオだと気づいた瞬間私はハイになってしまい、友人に知らせる。とんでもなく嬉しい。
友人も最初は反応が鈍く数秒後にそうだと認識。案外お互い疲れていた模様。
嬉しさのあまり写真撮りまくり。
よく見るとボロボロの越冬個体で触覚欠けや右前脚の爪先が欠けていました。
私も友人も埼玉県産のヒメオオに驚きが隠せない。(しかも初。一発目で。)
やはり調べに調べた情報は裏切りません。
ヒメオオが細い尾根道を横切るタイミングに偶然そこに私も居たと。奇跡。
ちょうど気温も上がったので活動を始めたのか。
しっかりとケースに入れて再び尾根道へ。
1番目星をつけていた場所まであと少し。
5分も歩かずそこに到着。
とりあえず少し、休憩です。
湯沸かし中に友人はミヤマツヤハダクワガタを採集していました。良材の中、密集して生息。
スギ植林が多い埼玉県ではレア地域。
そんな局所的なブナエリアで食うカップ麺は美味い。
昼食後、私もツヤハダ狙いへ。
ちょうどカップ麺を食べる時に座っていた材が良い感じの赤枯れ材だったので… パカッと。
細かく割っていくと…
ポツポツ成虫も出てきました。
最大個体は19.7mmの個体で惜しくも20mmには届かず…
残念。
♂の大型個体はやはりかっこいい。
黒虫が16匹程採れました。
割り終わった後、さらに標高をあげていく。
しかし、ブナが増える訳でも無くただただ斜面が急になるのみ。
途中に野葡萄の群生もありました。
多くの木をルッキングしたが成果を得られず。
下山タイム。
下り坂でも副産物のチチブコルリは見逃さない。
軽い小さな落ち枝から4匹(2ペア)の成虫が出ました。パキパキと割る隣は崖。危
下りは案外早いもんですぐに車へ戻って来ました。私のルアーケースはもう既に空きがなく、満足いくケースになっていました。
【採集結果】
・ヒメオオクワガタ 1♂
・チチブコルリクワガタ 4♂ 2♀
・ルリクワガタ 5♂ 3♀
・ミヤマツヤハダクワガタ 7♂ 9♀
・コルリ/ツヤハダ幼虫多数
帰り際、友人を駅まで送りそれぞれ帰路へ。
良い採集になりました。
因みにヒメオオのサイズは…
無事50mmを超えていました!
小型高山種も標本に。
綺麗。
以上!
埼玉県 ヒメオオクワガタ採集記でした!
ヒメオオ採集 東京都編もあります。
採集記はこちらから↓↓↓