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長崎県 対馬 昆虫採集 【後編】
2023/2/1~2/4
長崎県 対馬
前編はこちらから↓↓↓
2/3 対馬 3日目
昨日、2日目は上県でただの山登りを遂行。
1日無駄にした気分なので3日目はやってやろうと朝から意気込む。
![](https://assets.st-note.com/img/1679652894880-xp2JxCaJwT.jpg?width=1200)
この日は下県へ。
下県のポイントは宿からのアクセスが良い。
とりあえずの目標は今遠征未確認のキンオニ。オオクワやカブリモドキも欲しい。
現地に着き、早速林道沿いの崖から。。。
カブリモドキが出土。
![](https://assets.st-note.com/img/1679653925608-OqgBxxwmXF.jpg?width=1200)
初日に2匹採集出来ているのもあり、漸くコツが掴めてきました。
ただ、カブリモドキが入る良い状態の崖を探すのが難しい。同業者が崩したであろう箇所もあります。
そんな中さらに良い崖を発見。直ぐ崩していく。
やはり出てきた。
![](https://assets.st-note.com/img/1679654327893-i2qXUM5WgY.jpg?width=1200)
根の絡まる場所よりは上の箇所から。
正確に言うと崖の上部にしか入っていません。
さらに表層にいるので軽く掘るだけで出てきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1679654274686-0MBTPUwSBo.jpg?width=1200)
崖から出たカブリモドキは全て下画像の様な黒~灰色の腐植土層(崖の上澄みのみ)に入っていました。
下方向へ掘るとラトソル系の赤茶色の土になってしまい、ここからは出ませんでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1679654172976-2tz5GSPszA.jpg?width=1200)
この後、林内にあった崖からもツシマカブリモドキを出しましたが今回唯一のクラッシュ。
居ると分かっていた崖なのに手荒く崩してしまった…
怒りとどうしようの無い感情でやられました。
1番色が良く、大きいカブリモドキだったのでショックを3日ほどひきずる事に。
気を取り直しキンオニを求めて林内の沢沿いへ。
前日にキンオニの判別方法や出し方を読み、頭に叩き込んだので大丈夫でしょう。
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歩き始めて数分後細い白枯れ材から…
![](https://assets.st-note.com/img/1679655447555-dBs4bNZJUS.jpg?width=1200)
(羽化後マメクワガタと確認)
![](https://assets.st-note.com/img/1679742377085-rPSQ6EyHgz.jpg?width=1200)
ルイスツノヒョウタンも居るらしいですが記録が怪しいので私は否定的です。なので消去法的にマメクワガタと同定。
その後ネブトが居そうな赤枯れ材を発見。
材と土壌との接地面が熱いんだよな~とひっくり返すと…
居ぬ。
普通に材の中に居ました。
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![](https://assets.st-note.com/img/1679655446455-BRcn8Hq4xQ.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1679655448628-46cxujAoSg.jpg?width=1200)
やはり沢沿いは良い。
様々な生き物を見つけられます。
埋没(水没)材をひっくり返すとツシマサンショウオ?を発見。
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ツシマサンショウオを見つける前に避けた埋没材が程良い状態だったので割っていく。
すると水分が多い部分に多数の幼虫が密集していました。
これは昨日見た採集記のいわゆる"キンオニ材"。
![](https://assets.st-note.com/img/1679727260784-N8u6Rfwzf1.jpg?width=1200)
気門の形でもキンオニと同定出来ました。
キンオニクワガタの気門は英字の"I"に似ており、コクワは"C"らしい。
地面に埋没した水分量多めの材から出てくるのは斬新で面白い。
その後も沢沿いにて埋没材を見つけキンオニを追加。
これ程にも簡単に採れるものだったのか。
これなら知らないうちに初日に採ってるかも。。
同じ沢の上流にてネブトクワガタを採集。
![](https://assets.st-note.com/img/1679742141031-lWLZTcoHb8.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1679742141065-6YUoEbVyTQ.jpg?width=1200)
あっという間に沢の上流までたどり着きましたが雨の為下山。3日目はこれにて終了。
![](https://assets.st-note.com/img/1679742605124-myFi3u3Eha.jpg?width=1200)
2/4 午前
最終日
この日は昼の船便で帰る為午前中がラストチャンス。私だけまだ死骸だけでオオクワガタを出せておらず、ここで出さねば。。
今回も下県。結局2日目以外下県に落ち着きました。
最終日、疲労MAX。
体力がそもそも無いので再び原生林を歩くのは少々辛い。東北オオクワの時の様な道路脇に良い材あったりしないかな。まぁ、そんな訳無い。
今回も沢沿い。
沢を登り両脇のエッジにある倒木や立枯れをチェック。また良い材や崖があればキンオニ、ツシマヒラタ、カブリモドキ等狙いでチェック。
キンオニは1度採れてからは問題無く追加できました。
若干枯れかけの沢に横たわっていた倒木。
この下の面から沢山出てきました。
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途中、良い立枯れも発見。
しかしまだ新しく堅い。
![](https://assets.st-note.com/img/1679765920030-e6Cj309VeX.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1679765920639-nsbxLvCjtO.jpg?width=1200)
何となくその立枯れがあった側の斜面を登ることに。尾根筋になっていて倒木も見つかります。
![](https://assets.st-note.com/img/1679816328162-qPTxqnMCoS.jpg?width=1200)
ここも割り跡が見られたので厳しいかと思いつつも手当り次第斧を当てる。
そして遂に…
樹種は不明、根元の部分が柔らかい材にて。
![](https://assets.st-note.com/img/1679816466988-kBCseVYCrf.jpg?width=1200)
軽く割っていると粗く太い食痕を発見!
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食痕の新鮮な部分をゆっくりと掘り進めていく。
しかし、途中から芯を食い進んでいたので斧でスライス。
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ツシマヒラタの可能性もありましたが幼虫の頭を見て確信。オオクワガタの3令幼虫でした。
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さらに側面から3令幼虫を追加。
時間ギリギリでした。笑
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その後林道まで戻り帰路へ。
同行者と合流するとイヌノキ(?)のグズグズ材からオオクワの3令幼虫を出していました笑
こんな材に入るのか!?!?
と終始驚きでした。カブトムシが入るような悪い状態の倒木でした。
その後、車の方へ林道を歩いているとカブリモドキが好みそうな崖を発見。笑
すかさず崩すと…?
ポロッと煌めく甲虫。
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嬉しい追加のツシマカブリモドキ!
めっちゃ綺麗。
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出た崖はこんな感じ。
綺麗に写るように深く掘りました。
やはり黒っぽい上層部の浅めの部分からの出土でした。
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最後の最後に嬉しい追加でした。
一行は厳原港へ。
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ターミナルのお土産売り場にて対馬銘菓のかすまきを購入。
カステラの様な見た目。
甘くて美味しかったです。
良いお土産になりました。
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初渡島の対馬、中々面白い旅でした。
期間も短くほぼ採集の行程だったので非常に疲れました。原因は特に2日目の登山ですね。笑
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夜はラーメン通の同行者のおすすめで一幸舎へ。
うまい、、、
案内ありがとうございました!!
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帰宅後、カブリモドキを鑑賞。
1♂4♀でした。
今遠征では死骸やクラッシュを含めて7匹(同行者合わせると8匹)採集出来ました。
良い虫過ぎる。
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ジップロックに入れ、持ち帰ったマダラクワガタの赤枯れ材も割る。
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沢山入ってました笑
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採集したツシマヒラタの幼虫は現在22g(採集時16g)になり羽化が楽しみです。
オオクワガタは蛹室を作成中なのでもうそろそろ。
マメクワガタやキンオニクワガタ等も蛹化しつつあります。
また羽化したら追記しようと思います。
今後、対馬への渡島は考えていないのでしっかりブリードして繋いでいこうかと思います。
以上!
対馬遠征でした。