シャバアサナをディープにする基本的な6つのポイント
ヨガクラスの最後にはシャバアサナ(屍のポーズ)を行います。これは仰向けになって、ゆったりとした自然の呼吸で行うポーズです。
シャバアサナをより深く、より優しく、より充実した、自分を大事にする時間にするために、やり方とポイントをまとめてみます。
実は、瞑想状態に入るアサナとしては、一番だと思っています。睡眠と覚醒の合間を漂う感じですね。
シャバアサナの基本的なアライメント
アライメントのポイントは以下の3つになります。
足は肩幅以上に開く
脇の下は拳1つ分以上スペースを作る
足先は外にだらんと開いていい
基本はこれだけです。
始めるときに軽く全身を揺すって、重心が真ん中になるようにします。一方の肩が上がったり、片方の足を外に逃がしたりしないようにします。癖で少し横向きになってしまう人もいます。
自分の身体のバランスをよく観察して、なるべく真ん中にいるようにしましょう。ねじれないように意識するとよいかと思います。
あまり考えすぎず、脳に負担をかけることないように、アライメントを整えていきます。
仰向けになったら、ニュートラルになること
仰向けになって最初に全身を揺すってもらうことが多いです。全身を揺することで、ニュートラルな位置を探します。
身体を物理的にニュートラルにします。ニュートラルな位置にいくことで、自然な呼吸も深まります。身体をニュートラルすることで精神も整ってきます。
身体とともに、心もニュートラルになっていきます。静かにリラックスしていると、余計なことが頭に浮かぶこともあるかもしれません。そんな時は、その考えや思考をそのまま観察していてください。ただ観察していれば大丈夫です。自然とその考えや思考は力をなくし消えていきます。
自然な呼吸を保とうとするのではなく、自然な呼吸に落ち着く
自然な呼吸を意識する必要はありません。ひたすらにリラックスしていきましょう。ゆだねていくイメージです。何かをするというよりも、何かをすることをやめる方向です。
最初に全身を揺するのもそうです。中心軸を定めるのと、ニュートラルになるのと、リラックスするためでもあります。
感覚が曖昧になってくる狭間までいくと、自然な呼吸に落ち着いてきます。焦らずに、ただただ緩めるようにしてみましょう。
目の奥、口の中もチカラを抜く
目の奥の力を抜くようにします。目の奥の力は普段は意識しません。シャバアサナでは目の奥も意識的に緩めるようにするといいでしょう。
口の中も同じです。意外と力んでいます。口の中に意識を向けるだけで、力んでいることに気付きます。口の中の力もシャバアサナでは抜いていきます。
普段意識していない箇所でもありますので、意識的にリラックスさせていきます。目の奥、口の中と休ませていきましょう。
大きなため息をつく
身体の力が抜けない人は、意識的に深呼吸をすると身体全体の力がリリースされやすくなります。さらに深くリリースしたいときには、大きなため息のような吐く息を使います。
一度鼻から大きく息を吸って、そのあとに口からため息のように息を吐き切ります。「はぁ〜〜〜〜」と深く吐ききっていきます。これを3回ほどするとかなりリラックスできます。
身体の力みもリリースされます。力んだり、思うようにリラックスできなかったり、身体に違和感のあるときは試してみてください。力みがとれると、身体は自由に動けるようになります。これは日常生活でも有効です。意外と効果は大きいです。
シャバアサナはできる範囲で静止すること
シャバアサナは「屍のポーズ」とか「死体のポーズ」と呼ばれるように、屍を疑似体験するポーズです。
ニュートラルにリラックスして、目の奥と口の中も力を抜いたら、全身の力も抜いていきます。頭頂部から順番に力をリリースしていきます。頭頂部から、顔、頭の後ろの力を抜いていきます。
これはヨガニードラのように本格的にやらなくてもいいですけど、自分で力が入りがちなところを中心にリリースしていきましょう。
頭から始めて、大きな筋肉や大きな箇所でいいので、順番に足先まで力を抜いていきます。そして静止した状態を保ちます。
深い静寂のなかでくつろいでいきましょう。マインドは自然と静かになっていくことでしょう。
終わりに:20分のシャバアサナが理想
シャバアサナはできる限り長い方がいいと言われています。動かした身体を、バラバラになった身体を整えるのにそのぐらいの時間がかかるのです。
ですが、多くのヨガクラスではシャバアサナの時間が少ないです。できる限りはEngawaYogaのクラスでも長く取りたいのですが、まだまだ足りていません。
1時間練習するごとに10分以上のシャバアサナをするように指導されることもあります。2時間のヨガクラスなら20分以上が必要ということになります。そう聞くと、BORN TO YOG クラスなら運動量も多い為、もっと必要そうですよね。
EngawaYogaでは音叉も作っていますので、さらにパワーアップがはかれると思ってはいますが、シャバアサナという最高の至福の時間をもう少し味わえるように、工夫していきたいと考えています。