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新しいスペースに新しいアイデアが湧く

 スペースを作る、ということを意識しています。

 ヨガでもスペースという単語で同じような表現をしますが、今回は普通に部屋や家でのスペースです。そして、頭のスペースです。頭の中にもスペースが必要です。

 スペースはありますか?スペースがあると、そこに何かが湧いてくるのですよね。なんとなく経験がある人も多いと思います。暇があるほうがアイデアが湧いたりしますし、暇があるほうが思いがけないお誘いをいただいたりもします。





コップを空(から)にしないと、次を入れられない

 よくある例えからいきます。

 水の入ったコップに、お茶を注ごうと思うなら、まずは水を出してコップを空にしないといけません。これは何事にも言えることだと思います。スペースがないと、新しいことは入れられないのです。水なら飲めばいいし、もしくは他の器に移して空にできます。

 水なら簡単ですが、実際には、消費するにも捨てるにも、なかなかに勇気や決断が必要なものもあると思います。思いますが、それでも新しい一歩を踏み出していくなら、それは空にしないといけません。

 ”嫌なのにやっていること”をやめないと、本当に好きなことに集中することができませんよね。それと一緒です。

 そして、ものごとの面白いところは、スペースを作るとそこにそれを補う何かが来るのです。必ず来ます。そして、その何かは必ず前よりも面白いものです。必ず前に入っていた水よりも面白い、素敵な水なりお茶なりがやってきます。それを信じてみてください。

 「根拠はあるのですか?」と、聞かれそうですが無いですよ、そりゃ。

 根拠は無いのですが、信じるところからスタートです。




暇がないと次がこない

 暇というスペースも大事ですね。大忙しの人のところには、新しい風は吹きにくいものです。風が吹くにも、暇というスペースが必要です。

 たまには、止まることが必要な人もいるかもしれませんね。車の方向転換と一緒で、減速をしない方向転換は危険です。できれば、一度止まってから方向を変えるのがいいと思います。

 人にはステージがありますし、その人その人のステージがあるので一概には言えませんが(我武者羅にやる、というステージにいる方もいらっしゃると思います)、ずっと歯を食いしばってやり続けている場合は、スペースとなる暇が必要に感じます。スペースがあるから、そこに新しいことを入れられるのです。新しいこと、とは次のステージへのとっかかりであることも、ままあります。

 そこを中途半端なことで埋め合わせてしまうと、せっかくのあなたの役割を全うすることができません。

 ”ちょっと好きなこと”が曲者かもしれません。”ちょっと好きなこと”は心から好きなことをやる時間を削ったり、習慣という惰性でやってしまったり、何かから逃げる口実を作ってしまうかもしれません。向き合うのが辛いことから意識的に逃げることも時には必要ですが、そうではなく、ただの暇つぶしや惰性になっていないか、たまに日常を見直してみることは、むしろ活力が湧いてくることになると思います。

 敢えて暇をつくる。暇というスペースも大事です。


新しくやることは「やめること」

 「新しく始めよう」と思い立ったとき、大抵は、何かをスタートすると思います。計画を立てたり、目標を立てたりしますよね。でも、まずはその前にやることがあります。

 それは「やめること」です。今やっていることで、なんとなく続けていることや、やめようと思っていたけど惰性でやっていることをやめてみる。そうすると、そこにスペースが生まれます。

 忙しくてやりたいことがやれない人もスペースが生まれると自然にできるようになります。なにせ、人は暇が嫌いですから。暇が辛いから、やらなくてもいいことに精を出してしまっていることに気づきます。

 だから、まずはやめること。やめることを、始めるのです。

 先にやめる。やめないと、そこにスペースが生まれることも、惰性でやっていたのだと分かることも、ありません。やめることで分かるのです

 さて、何をやめますか?


ときめくスペースへ

 このブログで何度も紹介している『人生がときめく片付けの魔法』の話です。

こちらの書籍をご存知でしょうか。

 『人生がときめく片付けの魔法』です。おすすめ本なのですが、この本で言っていることは「ときめくものを残す」ということです。

 これは、物だけには限らないと思います。本の中では、もちろん物の片付けを中心に書かれているのですが、ときめくものを残すのは全てにあてはまると思います。

 あなたの人生を、”ときめくもの”だけにしていくということです。

 何もかもをときめくものだけにしようと思うと、人生がおかしなことになりますが(コントロールできないことは山ほどあります)、できる範囲で手放すものは手放して、これはと思うものは大切にしていく。それぐらいでいいと思います。それぐらいのことが、とても大事なことに感じます。

 今すぐできなくても、少しずつそのような生活へと移行するといいと思います。

 人の感度というのは、無視したり使わないでいると鈍るものです。”なんとなく”の物が増えると、人生全体がなんとなく過ぎ去るようになります。「厳選せよ!」と強い言葉で叱咤激励するつもりはないのですけど、「なんだかいいな~」「これ好きかも♪」なんていう、自分の心の声には素直に従うとよろしいかと思います。

 ときめくもの中心にしていくと、ときめくスペースが生まれます。ときめくスペースはときめく物事を引き寄せます。あなたがやりたいことを実現するエンジンになってくれると思いますよ。

 ぜひ、ときめくスペースも考えてみてください。


終わりに:自由に、豊かに

 人は本来、自由な生き物だと思います。
 人は本来、豊かな生き物だと思います。

 それが、自由でなく、豊かでないとしたら、それは何かが足りないからではありません。余計なものを背負い過ぎているからです。

 物への囚われもそうです。観念もそうです。そういったモノ・コトから離れていくことで本来の自由や豊かさが現れてくるのだと思います。

 私も手放していきます。手放していくと、いろんな変化が起こると思います。あなたもぜひ、手放してみてください。そうして起こる変化をぜひ、ヨガクラスでもご報告ください。




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