見出し画像

身体から硬さをとっていくと、心もやわらかくなっていくのですか?身体と心は繋がっているのですか?

 「身体が硬いのですがヨガをやっても大丈夫ですか?」という質問を時々もらいます。もちろんやってもいいですよ、と答えております。

 初めは硬くて当然ですね。私もとっても硬かったです。ヨガをやっていくうちに身体は柔軟性を身につけ、ほどよい健康体へと成長していきます。

 直ぐに柔軟性も高まり素敵な生活になる、とは言えませんが継続していくことで、必ず成果は出ると思います。ヨガの良いところは、裏切らないというのもあるのかもしれませんね。




身体と心は繋がっている

 今回は、「身体が軟らかくなると心も自然と軟らかくなるのではないか」という話しです。

 身体をゆるめると心もゆるむ感じがしませんか?実際に気持ちがいいですよね。物理的にスッキリすることで心もスッキリします。身体というのは心と密接に関係しています。身体の調子を整えると心も整うのです。

 例えば、シャバアサナ。仰向けになり、全身を緩めていくポーズです。全身を緩めていくだけで、身体の解放だけでなく精神の解放も起こります。本当に気持ちがいいです。写真のように身体を仰向けにして緩めていくだけです。

シャバアサナ

 作用としては、先に身体だと思います。頭の先からつま先まで、意識的に脱力していきます。呼吸に合わせて脱力していきますと、精神的にも脱力がおきて、煩わしいことや怒りや心配が消えて(あるいは小さくなって)いきます。

 心に効くのですね。また、同じく横になって、ひたすらに脱力していくヨガの技法もあります。ヨガニードラと呼ばれる眠りのヨガというものです。こちらもオススメです。

 やってみるとわかりますが、このように身体を労わってあげると、心も喜ぶということが実感できると思います。


脱力ではなく、使う側でも繋がっていることが実感できる

 ヨガでは、バカアサナやエーカパーダカウンディーニャアサナなどのアームバランスのポーズがあります。写真のように腕でバランスをとるポーズになります。

 こちら、お腹の奥の方も使うのですが、腹を使うので活力が出るとされています。いわゆる丹田と言われるところです。活力の源泉です。

 そして実際にパワーが出るのです。バカアサナなどのアームバランスをやったあと、活力溢れるように動く生徒さんも多くいます。柔軟性だけでなく、意識して使用することだけでも心に作用するのですね。

 身体を使うことで活性化もできる。身体と心のつながりを実感できると思います。


柔軟性の解放は、記憶の解放

 前に、仲間のヨガインストラクターさんから面白い話を聞きました。簡単に要約させてもらいますね。

 子供からご老人まで、様々な年齢向けのヨガクラスをやったそうです。

 ヨガクラスといっても、これだけの年齢層を対象にしているので、ヨガというよりは、ほぐしたりストレッチしたりと和気藹々としたクラスをやっていたそうです。

 そのヨガインストラクターさんも一緒に混じりながらアジャストもされていたそうです。あるご老人のハムストリング(太腿の裏側)を伸ばしているときに、「この足の裏は怪我をしてね、その時は、こんなことがあって、あんなことがあって・・・」と、10分くらい延々と話すそうです。

 それで、柔軟性が高まって解放されると、そこの話をしなくなるそうです。痛みと一緒に思い出を語り、痛みがなくなるとケロッと忘れてしまうそうです。

 面白いですよね。因果関係がそのまま柔軟性やヨガとは繋げられないですけど、筋肉や身体が痛みとともに記憶してしまっていることもあると思います。


身体を動かすと、実際的に気持ちがいいですよね

 身体を動かすことは、柔軟性とか鍛えるとか置いておいて、単純に気持ちいいものです。それ自体が既にヨガです。身体と心のつながりを言葉にしなくても、実生活で体験しているのですね。

ウォーキングのようにヨガも効くと思っています

 ウォーキングも心を整えるのにいいですよね。歩くとセロトニンが出ることも言われております。

 マインドが暴走するのを防いで「いまここ」を味わうのにもいいですね。ヨガとも相性が良いと思います。

 身体の強張りを解放するように、気ままに歩くのがよろしいのではないでしょうか。

武道も身体に効いて、心に効く

 武道も心に効きますね。実際は身体を鍛えているのですが、相手と対峙することで心を養っていきます。合気道などは、本当に凄いものですよね。

 阿吽の呼吸という表現もあるとおり、身体を超えて心でつながる心身一如の世界へ、武道は連れて行ってくれると思います。

 もちろん、その為には修練が必要だと思いますが、少し身体を動かしてみる程度でも心と身体のつながりを実感できると思います。

 武道で一番大事なのは丹田への意識とも言われていますね。

カウンセリングは心の前に身体をほぐす

 カウンセリングの人から聞いた話しで、話し始める前に簡単なストレッチをすると悩みがかなり解消されるということがあります。解消までいくのかは分かりませんが、相当効くそうです。

 身体を緩めたり、伸ばしたり、深呼吸して伸びをすると人は悩みが消えていくらしい。これは面白いですね。日常生活にすぐに取り入れられそうです。

 逆に、身体が強張って肩こりや腰痛も酷いと、滅入ってしまいますよね。だから、緩めて、脱力して、伸ばして、深呼吸しておきましょう。それだけでもかなり違います。


追伸:それでも、「身体が硬いのですが、ヨガをやっても大丈夫ですか?」と思う人へ

 身体が硬いからこそやってみるという視点はいかがでしょうか。

 ヨガは柔軟性を高めることが目的ではないのはご理解いただけたと思います。柔らかくすることが目的ではありませんが、ヨガのポーズをとることで身体は軽くなり、とても生活しやすくなります。

 ポーズの完成にこだわる必要もありません。自分の気持ち良さを重視して、続けてみてください。急いでも身体は変わりませんが、続けていると自分で思っている以上に身体は変わっていきます。

 山登りのように、景色を楽しみにながら、時には休憩して登り続けていると、気付いたときには高いところまでいることでしょう。

「硬いけど・・・」という心の硬さをとって、一歩踏み出してみましょう。

新しい世界が待っていると思いますよ。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?