私にとっての読書
留学に来て、かつコロナ禍となってから、遅くから飲み歩くこともなくなり、比較的夜はゆっくりとした自分の時間を過ごすことができている。就寝前はもっぱら読書をすることとしており、その習慣が定着しているおかげで、未だかつてないほどに読書する時間が増え、今更ながら読書の大切さに気づき、これまで蔑ろにしてきた時間を取り戻すかのように読書に取り組んでいる。
ハウツー本やビジネス本、歴史から最新テクノロジーにまつわる本、哲学書や教育に関する本、難しい本を読めるには読解力の向上がまだまだ必要ではあるが、興味があるものはすぐにkindleで読んでいる。
本の魅力は、存命の偉大な人物から貴重な話を聞けるだけでなく、この世に存在しない人物の話まで聴くことができるタイムマシンのような機能が備わっているところだ。
最近読んだ本で印象に残っているのは、シンガポールの初代首相のLee Kuan Yew氏の自叙伝である。第二次世界大戦中に、シンガポールを侵略していた日本軍から受けた残虐な事例を、日本人ではなく被害を受けた外国人の目線で語られる事実は生々しく、戦争について新たな視点で感じることができた。また、大戦中の原爆投下についても述べており、「圧倒的な愛国心を背負った日の丸飛行隊が相手では、原爆投下しなければさらに犠牲者が出ていたことは必死であり、実行せざるを得なかったのではないだろうか」と、日本人目線では考えたこともないような解釈があることも、新たな発見となった。
このように、本は私の視野や価値観を豊かにしてくれる非常にありがたい存在であるが、さらに読書の価値を高めるには、読んだ直後に実行に移すことである。
例えば、ハウツー本であれば、それをすぐに実践してみたり、国際開発の本であれば寄付してみたり、哲学書であれば自分の人生に落とし込んでみたり、自己啓発本であれば小さな事でもいいから初めてのことに取り組んでみたり。そうすることで、読書の効用を最大限にできると感じている。
読書の価値を重要視していなかった時は、本の価格は高いと思っていたが、現在は書籍によっては一冊五千円でも安いとすら思うほど、読書から得られるものは絶大であり、人生をより豊かにしていく。
今後も良質な本を読んでいくとともに、その知識をさまざまな体験と掛け合わせることで、人生をより豊かなものにしていきたい。
と言うことで、「アウトプット大全」を読んだので、アウトプットしてみました。
本との素敵な出会いを経て、皆さまの人生がより豊かになることを願っております。