自分で自己肯定感を下げる『心の自傷行為』

重度アルコール依存症の kiyopi です。

自己肯定感が下がる原因として、他者から受ける傷付き体験があるという事はよく言われます。
確かに、他者から受けた心の傷は精神面に大きく影響して自己肯定感が大きく低下します。
ですが、それ以上に自分の自己肯定感を下げる原因に『心の自傷行為』があります。

それは何か?

よく言われるのは『自己否定』です。
「こんな自分はダメ」「こんな自分は嫌い、嫌だ」のような自己否定。

「こんな自分は人に知られたくない」と、人前ではひたすら隠す形での自己否認。
「こんなの自分じゃない」「自分はそんなことしない」のような自己否認。
そこから生まれる責められたり問い詰められる事への恐れや不安から逃れるための嘘。
嘘がバレるのを恐れたり不安に思い続けることにも繋がりますよね。
アルコール依存症者は大いに心当たりあるのではないでしょうか?

「○○しなければいけない」「○○な自分には価値がない」
「何で自分は・・・」「こんな自分は・・・」
「自分なんて・・・」「所詮、自分は・・・」

それ以外にもたくさんあります。
周りに考えや意見を合わせる。
作り笑顔。
周りの望みや期待に合わせた自分を演じる・・・・・・。
要は、自分の本心、感情、思い、考えを抑えてしまう行為。
本音とは裏腹の行為。
本当の自分に蓋をして、人に知られないように隠す行為。
自分を嘆き、自分で自分を蔑み、自分で自分を認めない、受け入れない。
こういった行為が、自分で自分の自己肯定感を下げる『心の自傷行為』です。
自分で自分の『自尊心』を傷付けているために自己肯定感が下がっていくのです。

僕がこの事に気付いた時は、真実に気付いた衝撃よりもショックの方が大きかった。
傷付き体験や、満たされない続きであったり、甘えられ、依存され、騙され、利用され続けた事よりも、自分で自分の自己肯定感の成長を妨げていた事に気付いてしまったから。
本当に必要なのは、日常での小さな成功体験とか、それを「よくやった自分」などと褒める事ではなく、自分を偽り、自分を認めず、自分を受け入れられない自分に気付いて、自分でそんな自分を止める事であったのだから。
「そんな自分もいる」「そんな時もある」「何を言われてもしょうがない、それが偽りのない自分なのだから」それが認められた時、嫌なこと言われても「それってあなたの僕に他する単なる感想なだけでしょ?」と思えるようになりました。

大事なのはどこまでも自己受容。
自己受容できない裏には不安や恐れが隠れています。
そことも向き合う。
その先に自己肯定感はついてきます。
崩れる事も傷付く事もない基盤の上に積み上がるようになります。

アルコール依存症者を含め、鬱を始めとした精神疾患を抱える人というのは、満たされない人生を歩んできている人ばかりです。
満たしたい欲が多いからという訳ではなく、満たされた経験が乏しい上に、傷付き体験が重なり自己肯定感が育っていない側面があります。
日本人のほとんどの人は、何かしらの機能不全を抱えた家庭で育っており、少なからずアダルトチルドレンの側面を持っているとも言われています。
自己肯定感が低いのは、日本人の国民病でもあるでしょう。
ですが、歪めば強い承認欲求へと繋がり、強い嫉妬となり、自己顕示欲にも繋がります。
強い嫉妬は憎しみや恨みに繋がります。
自己顕示欲も強ければ他者に攻撃的になります。

自分が正しいと肯定する情報だけを求めて認めていては歪んでいきます。
相手の悪を正当化し、相手がどれだけ悪であるのかの情報を求めていても歪んでいきます。
それで自分らしく安心感を得て生きているのであれば、それに越したことはありません。

ですが
2025年、僕はそこを一歩踏み出した人が増えてくれることを望みます。


今回は以上です。
参考にして頂けたら幸いです。

あなたが回復に向かえますように
ご家族様の傷や苦しみが癒えていきますように

最後まで読んで頂きありがとうございました。


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