自己内観やセルフカウンセリングする時の最大で最初の壁
重度アルコール依存症の kiyopi です。
自己内観やセルフカウンセリング(僕にとっては同じモノ)してみると、壁となる事はたくさん出てきます。
中でも、始めたばかりにも関わらず最大の壁はすぐに現れます。
多くの人はここで止まってしまいます。
その最初で最大の壁とは?
それは他責や自責です。
「あいつが悪い」「あいつがいなければ」に代表される他責です。
アルコール依存の「お酒のせいで」というのも同じです。
対し、「全部私が悪い」「私があんな事しなければ」といった自責も壁となります。
自己内観もセルフカウンセリングも、善悪の在り処をはっきりさせるためにするのではなくて、『何故、私は苦しいのか?』をはっきりさせるためにするものですから、自責や他責に囚われてしまうとそこで詰んでしまいます。
人は、相手がどんなに酷い犯罪を犯して自分を傷付けたのだとしても、自分が傷付く何かを持っていなければ絶対に傷つく事はありません。
極端な例で言えば、相手が凶器で自分を傷付けてきたとしても、肉体を持っていなければ傷付くことはありません。
その傷付いた何かを見つけ、それを守ろうとした自分の思いを見つけていくのも目的の一つです。
プライドが傷付いたのなら、傷付いた性格もあるし傷付いた人格まであります。
プライドを持っていない性格部分が傷付いたのだとしても、その奥には傷付いた人格もあります。
これは自分の整理用に書いた記事ですが、この記事の中での分類を見ると上記の事が分かりやすいと思うので目を通してみてほしいと思います。
はっきり言えるのは、「あの人が○○したから、私はこんなにも苦しんでいる」とか「私があんなことしちゃったから、こんな事になってしまった」というような簡単で表面的なことではなく、もっと深いということです。
それでも、なかなか自責の念や他責の念を抜けるのが難しい人も多いと思います。
そんな時のアドバイスです。
自責・他責してしまう自分について、
相手にどうしてほしかったの?
相手にどうなってほしかったの?
相手にどうあってほしかったの?
それは何で?
自分はどうなりたかったの?
自分はどうありたかったの?
自分はどうしたかったの?
何を守りたかったの?何を失いたくなかったの?
それは何で?
大事なのは憎しみや後悔を正当化する事を考えるのではなく、その時の自分の本当の望みをしっかりと認識する事です。
そのためには他に何か方法はなかったのか?
出来た事はなかったのか?
何でしなかったのか?出来なかったのか?
それは何故だったのか?
やった事もあれば、やらなかった事や出来なかったこともあるでしょう。
それに対しても、当時の自分の思いがあります。
その結果、どう思った?という質問で先に進める場合もあります。
不安や恐れに気付くこともあるでしょうが、対処は同じです。
頭の中で考えると纏まらないと思うので、紙に書き出して実践してみてほしく思います。
やってみると、『こんなもの頭の中だけで出来るような事じゃない』と思える枚数になると思ます。
それだけ精神世界は複雑ですから。
今回は以上です。
参考にして頂けたら幸いです。
あなたが回復に向かえますように
ご家族様の傷や苦しみが癒えていきますように
最後まで読んで頂きありがとうございました。