座位での臀部痛の解釈 〜深臀部症候群〜
こんにちは!腰痛マガジンメンバーのこじろう(@reha_spine)です。
今回は、座位での疼痛が特徴の1つでもある「深臀部症候群:Deep gluteal syndrome (DGS)」をご紹介させて頂きます。
今回の記事は特に以下のような方にオススメな内容となっております!
また、以前に腰痛マガジンメンバーの岡さん(@TrainerWao)の投稿にもありますので一緒にご覧頂けると、より理解が深まりやすくなります!
今回の記事は、こちらの記事と多少重複する部分はありますが、違った視点でもまとめておりますのでぜひご覧ください^ ^
▶︎ 深臀部症候群とは
深臀部症候群(Deep gluteal syndrome, 以下 DGS)は、 「坐骨神経の非椎間板性及び骨盤外性絞扼を原因とする臀部から鼡径部への疼痛を呈する症候群」のことを指します。
坐骨神経または他の神経が臀部深層のさまざまな構造によって絞扼されることによって、臀部痛が発生する可能性があるということで、近年では「深臀部症候群:DGS」という用語が梨状筋症候群の代わりに置き換えられるようになりました。
つまり、梨状筋症候群はDGSの1つの要素にすぎず、梨状筋以外にも骨盤の状態によって同様の症状を引き起こす可能性があります。1)
▶︎症状
ほとんどの患者は、腰痛ではなく以下のような症状が多く出現します。
特に①〜③の症状がDGSの典型的な訴えであるといわれています。
▶︎深臀部の解剖学
DGSで重要となる臀部スペース(subgluteal space)は次のように縁取られています。
赤枠で囲まれたところが今回のDGSで重要となる「subgluteal space」となります。
この空間には以下の筋肉があります。
更に、以下の神経が臀部深層を横断します。臀部の解剖学的な構造異常がこれらの神経を絞扼することで症状を誘発します。1)
また、水平面上のMRIにて実際にこれらの神経絞扼部位を確認してみましょう!
図3の赤い三角で囲った部位にて神経の絞扼が生じます。
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