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ギー(GHEE)
最近は食生活もすっかり安定してしまって、インドらしい料理やインドらしい食材、食品の新規開拓をサボっている。
先日、ギー(GHEE)を買ってみた。
一言で言うと、ギーは油である。
牛乳を煮詰めまくって、バター以上に不純物を取り除いたものがギー。
古くから、アーユルヴェーダ的には「最高の油」とされており、いろいろな用途で使用されてきた。
食用だけでなく、目のマッサージに使われたり、宗教的儀式で神様に捧げられたり。
インドの生活に深く根付いたもので、インドの全乳生産量のうち約半分がギーに当てられているらしい。
現代科学的にもギーの効能は認められており、TIME誌の「最も健康な食品50」にランクインしている。
カロリーはオリーブオイルやサラダ油などと変わらないが、成分の脂質バランスが整っており、他の食用油と比較して、脂肪として蓄積されることが少ないとのこと。
ぼくは、料理で使用する油を、全てこのギーに置き換えようと思った。
中身はこんな感じ。
写真だと分かりづらいが、中身は液体。
牛乳由来だけあって、それとなく甘い匂いがする。
実はインドには、このギーを使用しためちゃくちゃ簡単な料理がある。
ギーライスである。
熱々の白米にマサラとギーをかけるだけ。
食堂でミールスを頼むと、カレーと一緒にギーをご飯の上にかけてくれることがある。
このギーライス、ものすごく美味しい。
最初に思いついた人は天才だと思うが、それと同時にデブの発想でもある。
まあ、トーストにバターを塗るのと同じような感覚なのかな。
いくら体に良いとはいえ、油であることに変わりないので、取り過ぎは禁物。
カルディなんかでも売られているらしいので、日本に住んでいる方もお試しあれ。