DakshinaChitra(ダクシナチトラ)
チェンナイとマハーバリプラムの間に、「ダクシナチトラ」という野外博物館がある。
それぞれサンスクリット語で「Dakshina」は「南の」、「Chitra」は「芸術」という意味があるらしい。
ここには、南インド4州(タミル・ナドゥ、ケララ、カルナータカ、アンドラ・プラデシュ)の伝統家屋を再現した建物や民芸品が展示されている。
「何かイベントをやってるかもしれない」と思い、今週の月曜日、ポンガルの日に初めてダクシナチトラに行ってみた。
ポンガルだからか、これが通常通りなのかは分からないが、かなり多くの観光客が来ていた。
チケット売り場は混雑していたが、みんな整然と列に並んでいた。
南インドは穏やかで実直な人が多く、「インドあるある」でよく挙げられるようななストレスがほとんどない。
それに慣れてしまうと、デリーなどの北インドに行ったときにストレスで気が狂いそうになる。
インド人料金は175ルピーで、外国人料金は350ルピー。
パンカード(納税証明書)を見せたら、インド人料金で入場できた。
園内は緑が多くて、清潔感があった。
ダクシナチトラは、広い園内に伝統様式の家屋がいくつも建てられており、その中が博物館のようになっている。
ケララの伝統家屋、タミル・ナドゥの伝統家屋、というように建て分けられているが、外国人から見るとその違いはよく分からない。
年間を通して高温多湿な気候に適した造りは世界共通のようで、どことなく
沖縄っぽさも感じる。
目隠しをした子どもが、周りの人の指示を聞きながら、吊るされたポットを割る遊び。
ポンガルの伝統的なゲームなのだろうか。
園内にはちょっとしたバザールがあり、適正価格で民芸品のお土産が売られている。
カルナータカの展示場には、神憑きの儀式であるブータ・コーラの衣装があった。
いつか生でこの儀式を見たい。
いつか行きたいと思いつつ、なかなか訪れる機会のなかったダクシナチトラだったが、園内はきれいに整備されていて、居心地の良い場所だった。
チェンナイ市内からは少し離れた場所にあるが、個人的には市内の州立博物館よりも訪れる価値がある場所だと思うので、チェンナイ観光の一つに組み込むのをオススメする。
マハーバリプラムに行くついでに立ち寄ると良いかも。