大誘拐 RAINBOW KIDS
1978年に天藤真が発表した同名の小説をもとに、1991年に映画化された作品。
prime videoのレビューで⭐️4.7の高評価を獲得している本作品、全く期待を裏切らない名作だった。
テンポの良いストーリー展開と軽妙な演出。
キャラのたった登場人物が多く、全体的にコメディー調だが、狙いすぎていないのが良かった。
ストーリーが進むにつれメッセージ性が明らかになっていくが、決して押し付けがましくないというバランス感覚の良さ。
「誘拐」というテーマではあるが根っからの悪人は登場せず、最後は大団円(?)で終わるものの、安易なお涙頂戴ものではない秀逸な脚本。
視聴者に媚びるような大袈裟なシーンはなく、大真面目な、それでいて飄々とした雰囲気が漂う名作でした。