Pongal 2023
1/14(土)~1/17(火)はポンガルの連休だった。
ポンガルはヒンドゥー教の祭事であるが、タミル文化特有の年中行事として知られている。
インドのお祭りとして有名なホーリーやディワリを差し置いて、タミル・ナドゥ州においては最も重要な祭事とみなされているらしい。
シンガポールやマレーシアなどのインド人コミュニティーはほとんどがタミル人なので、海外のインド人街でもこの行事を執り行っている様子が見られるとのこと。
昨年のポンガル期間はまだ感染症対策の規制が残っていたので、そこまで盛大に祝われていなかった。
今年は規制がない中で行われる数年ぶりのポンガルということで、かなり大掛かりなものになるのではないかと言われていた。
「大掛かりになる」と言っても、そこら中で花火や爆竹が打ち鳴らされるディワリとは異なり、ポンガルは静かなお祭りである。
前夜
通常は早朝に描かれることが多いコーラムが、金曜日の夜のうちに描かれていた。
初日の朝
日本の年末年始のように、家の中を大掃除してからポンガルに臨むのが慣わしらしい。
そして前夜から早朝にかけて、それらのゴミを屋外で燃やす。
そのため、ポンガル初日は朝から空気が煙たい。
沿岸部のチェンナイはインドの中でも空気が綺麗な方として知られているが、土曜日は朝から靄がかっていて窓を開けると煙臭かった。
可燃ごみだけでなく、プラスチックやゴム製品も一緒に燃やすので、ものすごく不快なにおいがする。
ポンガルコーラム
普段はコーラムが描れていないような家の玄関にも、鮮やかなコーラムが描かれていた。
デザインは、ポンガルの壺やサトウキビが描かれているものが多い。
コーラムを描くのは女性の役割とされており、その技術は母親から娘へと継承される。
ポンガル期間中は母娘でコーラムを作成しているところをよく見かけた。
それぞれのポンガル
ポンガルは4日間に渡って行われるお祭りだが、それぞれの日には意味がある。
初日:Bhogi Pongal
大掃除をして古いものを捨て、新しいものを歓迎する。
家の周りを飾り立てる。
2日目:Surya Pongal
メインの日で、太陽の神に感謝する。
ポンガル(ミルク粥のような料理)を作る。
3日目:Mattu Pongal
牛をはじめ、いろいろな動物を祝福する。
最終日:Kanum Pongal
外に出て、家族でのんびり過ごす。
ポンガル最終日
最終日は外で家族団欒を楽しむ日。
夕方のビーチに行ってみたところ、過去一の混雑だった。
交通整理やトラブル防止のために警察官がパトロールしていた。
いつもの屋台も大盛況だった。
あまりにも忙しくて、ちょっとだけ手伝った。
日本の年末年始のような穏やかな連休だった。