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続・ドキュメント72時間出張の旅

NHKドキュメント72時間の強火ウォッチャーである私は、出張や旅行の合間に、隙あらば過去回のロケ地を訪れてしまう。

夏頃の出張ラッシュの際にも書いたが、また新たに訪れた場所が増えたので記録しておきたい。

▶︎前回の記事

東京・赤羽 街角の駄菓子屋で(2024)

最近の回の駄菓子屋さん。
赤羽の大学での仕事を終え、鯵専門店でランチを食べた後、駅に戻りがてら寄ってみることに。

お菓子の種屋さん

本放送でも仕事の合間に立ち寄ってちょいと運試ししている方もいたように、この日も意外と大人が次々と出入りしてお菓子を買っていた。

駄菓子屋の中に入ること自体何年振りか分からなかったが、いろんな種類の安いお菓子が混ざり合ったなんともいえない懐かしい「におい」が印象的だった。そうそう、これ〜という懐かしさ。
駄菓子だけではなく、問屋にしか置いていないような地方のメーカーのお菓子なんかも置いていて楽しい。
2階の剣舞道場へ続く階段もチェック済み。

おばあちゃん手作りと思しきPOPが可愛い。
ちっこいクッキー

もう、いくつでも買えるし買って良いはずなのに、真剣に頭の中でめちゃくちゃ暗算しながら選ぶ。
こうして私は、算数を学んできたのだな。

ちなみに72時間の駄菓子屋シリーズの不朽の大名作といえば、神戸の和田岬にある「淡路屋」さん。
一度100円のクレープを食べに行ったことがあるが、淡路屋のお姉ちゃん、元気にしてるかなと、遠く東京から思いを馳せる。

東京・新橋 ジューススタンド夏物語(2018)

新橋で1件アポが入っていたので、ふと思い出し、あのジューススタンドに立ち寄ってみる。

ニュー新橋ビル「ベジタリアン」
メニューのフォントが72時間で見たやつ!

ジューススタンドが入るニュー新橋ビルは、大阪駅前ビルと近しい雰囲気でなんだか落ち着く。
しかし、この直前にルノワールでの打ち合わせでうっかりアイスコーヒーなんぞ飲んでしまったばかりにお腹がちゃぷちゃぷ冷え冷えだったので、ジュースは控えた。無念。
次回は万全のコンディションで訪れ、100円のサンドイッチと併せていただきたい。

岡山 24時間営業のドライブイン(2023)

こちらは完全にプライベートのお出かけだが、夏に岡山でのくるりのライブに青春18きっぷを使って行った際に途中下車して立ち寄った。

ドライブインだが実は駅近、山陽イエローに乗っていざいざホルモンうどん。

山陽本線香登駅から徒歩3分・大阪屋
真夏のホルモンうどん
焼肉屋さんが経営しているためか、やたらと肉とタレがうまし。もう一杯いけそうだった。

岡山県備前市出身のドジャース山本由伸投手も愛する大阪屋。

ドキュメント72時間のドライブイン回は、その時々のこの国の物流のありようや、それを業とする人々の生き様の「今」を映し出す。
そしてとにかく飯が美味そう。ほんとうに。なぜあんなに美味しそうなんだろう、人が食べているドライブインのご飯って。
それは「労働」と深く関わっているからだろうか。

絵本専門店 わたしの物語(2022)

金曜日の出張から延泊し、東京散策がてら立ち寄った、神保町の絵本専門本屋さん。

たくさんのこどもの本に囲まれ、さぞかし優しい空間なんだろうなと思って行ってみたが、いざ入ってみると、すごく良い意味で、「優しいだけじゃない」多様な本が並んでいるのが印象的だった。

こわい本、さびしい表紙の本、抽象的な図形だけの本、分厚い海外の本、死を扱う本、そこには子ども騙しじゃない、たくさんの方向から子どもの心に語りかける絵や言葉があった。
気付けば長時間滞在しており、じっくりと子どもの本に対峙する時間は、とても貴重だった。

冬の東京 あのたい焼きをもう一度(2020)

ドキュメント72時間の中でも大好きなおやつ回である。

四ツ谷のたいやき「わかば」
ふっくらまるまる太ったたいやき

東京の土地勘がないもんだから、移動のコストなど全く考えずずんずん歩きまくった末に、ここだけは…!と辿り着いた四ツ谷のたい焼き。
30分程度並んだが、一匹一匹しっかり焼かれている様をじぃっと見つめているとあっという間だった。感動しながら食べた。
ドキュメント72時間で見た人々の、あの多幸感溢れるひとときの世界の一部に自分もなれた気がして、嬉しかった。

今年も、ドキュメント72時間と共に駆け抜けた1年だった。

同じ場所に72時間密着し、そこを行き交う人々に話を聞くというスタイルのドキュメント72時間の魅力は、街ゆく名も知らぬ人たちの、人生や生活の中の小さな"心"を知ることができるところにある。
社会とは、人間の心の集合であり、人の心が社会を、地域を、毎日を形づくるのだという、当たり前だけど普段は見えづらいものを感じられる、そんな番組だ。
物事や人の奥行きの入口に触れることができる。

先日、カラオケで松崎ナオさん『川べりの家』を歌って1年を締めくくりつつ、また変わらず日常は続いていくんだな、という気持ちになった。

ちなみに私の今年のベスト3は
 ①福島のアイスクリーム
 ②別府の貸し間
 ③秋田の蕎麦屋
という、行ってみたい&食い意地MAXの結果となった。
年末のベスト10が楽しみだ。

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