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病状説明
2024/08 初旬。病状説明を受けるため病院へ。
予定通り、10時頃に病院に到着。
移築され、綺麗。そして広い。
以前の旧棟は、義祖父が入院していた事があり、私が、看護師を志すことになった病院でもある。面影は何も無いので、感慨深さは多く見積もって、1/4くらい。
感染症対策のため病室へ入れない。デイルームにて、依頼された各種書類記入しつつ待機。
医師は、週末だが外来中。40分ほど待ってくれと。
想定範囲内。
待つ間で、父の様子を見に行かねば、と一度実家へ。
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父は寝ていた。
起こすと、破行(はこう・びっこひいてる)がある。見ると左足が腫れており、痛風が悪化している様子。
根拠は、冷蔵庫のアルコール類と、大量の空き缶。
父「(母は)どこ行った?」
私「入院してるよ。」
父「そうなのか?頭がぼーっとして分からん。」
認知症なのか、二日酔いなのか。どちらでも。
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医師へ、現状を伝えるため、大量の残薬(内服、インスリン注射)を準備。そりゃ悪化するわレベルの残薬。医療費は、こうやって浪費されていく。
父が準備した、入院用物品と合わせて持参。
ついでに保険を含む、重要書類を纏める。とりあえず、買い物カゴ1杯分。
書類の重さより、気が重い。
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病院再訪。
主治医と面談室にて対面。初めまして。
今までの治療、そして今回の対応について謝辞。ありがとうございます。
声の印象、と見た目と所作、想像通り。内分泌の医師って、6割くらい同じ感じじゃないかな。根拠はないけど。
電話でも聞いていた現病歴を、電子カルテを見せながら詳しく説明していただく。わかりやすい。
おや。いや、まさか。
ある単語に目が留まる。そこから説明が入ってこない。
「HDS-R:13/30」
「HDS-R」とは、お馴染み、改訂長谷川式簡易知能評価・認知症検査。血糖値の影響もあるだろうが、父より悪いじゃないか。ちなみに父は、21/30点。
ここに、認知症夫婦、爆誕。
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現状(本人の理解度、父の状況)から、毎日の内服・自己注射の管理は不可能。大量の残薬を見せると「やっぱりですね」と。
今考えられる最善の方法として、訪問診療を月一回、訪問看護を週三回入れていく。訪問看護の日程に合わせ、看護師さんに、内服・注射を実施してもらう。来ない日は、何もしない。
利点としては、治療を他者管理とし、糖尿病をコントロールしていく事。自己管理ができないから。
上記理解。異論なし。医療保険で対応予定。現状の最適解と判断したため、治療方針が確定。
以下、医師の見解。
・2人の状況から考えても、介護施設への入所は難しい(要介護度が低い)。
・退院してから、2人の生活になり、認知症が進むにつれて、生活が荒廃していく可能性が高い。具体的には、汚部屋になるなど、手がつけられなくなる。
・夫婦2人で「サ高住」に入れると、全て(医療、介護、生活等)が上手く解決に向かうだろう。お金は必要だが、今の住居を処分するなどして、まとまった資金を準備する方法がある。
・まずは「介護認定」、そこから施設へ移行するのが、負担が少ないのでは。
私の考えと一致している。現場を離れて5年だが、ズレが少ない事が、少し嬉しい。
面談終了。医師へ重ねて謝辞、今後ともよろしくお願いします。
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デイルームにて、母と話す。
義理とはいえ、母に向って、また看護師として不適切な発言があります。読み飛ばして頂いて結構です。
※「」が母の発言。→が私の発言、ほぼそのまま。
「来てくれてありがとうね。こんな遠くまで来るなんて迷惑だよねぇ」
→本当にそう。ちゃんと内服・自己注射してたらこんな風になってない。少しでもいいから責任感じて。
「突然こんなんになっちゃって。」
→今まで薬を飲まなかった、注射をしてこなかった自分の責任。突然じゃない。足切っても、それに気づかないの?
「いろいろ大変で」「お父さんがああなったから」
→短期間での話じゃない。周りのせいにするな。治療と生活は一緒だが、取り組みは別。治療を続けてこなかった自己責任。
→あの大量の残薬からも、治療に取り組んでいないのは明白。治療にあたる医療者に失礼だし、医療費の無駄遣い。
「あの薬(大量の残薬)、捨てておけば良かったよねぇ」
→ふざけるな。そうやって隠して何になる。バレないとでも思うのか?データてすぐ分かるし、私に責められたくないだけだ。そろそろ自分ごとにしてくれ。
「入院のお金、どうしよう。お父さん、お金ないって言ってる…。」
→それはアナタの口座から支払います。当たり前でしょう。
「お父さんから、一回もお金もらった事ない。お金ないって言ってるけど、お酒ばっかり。私が払ってるのに。」
→じゃあ電気ガス水道は?家の管理費は?車の維持費は?確かに飲んでるけど、それだけで、あんなにお金が減ると思うか?生活費を払ってるのは父。いつまで他人事のつもり?今後は支出のコントロールするから、そのつもりで。
「今まであなたの為に祈ってきた。今大変だから、私のためにお祈りして。」
→知らない。そもそも祈って何が変わるの?良くなるようにするのは自分でしょ。祈りで病気が良くなるのは、ちゃんと治療に取り組んだ上での話。
「そんな酷いこと言わないで。昔は一緒にお祈りしてたじゃない。」
→本気で思ってるの?あの頃から嫌で仕方なかったんだけど。信仰は自由、強制される筋合いはない。
以上。
まだあった気もするけど、だいたいこんな感じでした。
実家へもう一度。
親父寝てる。なぜか全裸。
起こす。「なんだかボケてるな。俺は何したら良い?」
何もしなくて良いよ。とりあえず母は2週間くらい入院になるから、穏やかに生活してください。お酒は飲みすぎないよう、ちゃんとご飯食べるように。薬も忘れずにね。
繰り返し同じ事を聞いてくる。都度説明する。帰りの車内に、2回ほど着信あり、ハンズフリーで対応。
帰宅。
認知症と診断された母。しかし、以前と変わらない母。
腹が立って事務的な作業ができない。未熟者の私め。
ここから、父だけではなく、認知症夫婦の話になります。想定外。
続く。
この話に至る経緯は、コチラ。↓