3分まとめ(年末) 「ゼロ・トゥ・ワン」
みなさま、今年もお疲れ様でした。
私はこの1年間新規事業の部署で仕事をしていました。そこで思い知ったのは、経験の不足です。システムは作れても売り方がわからなかったり、プロジェクト計画書は書けても事業計画書は書けなかったり。初経験ばかりで苦労した1年でした。
新規事業開発の実経験ができればいいのですが、大企業にいると中々そうもいきません。そこでこの冬休みを利用して、企業家のみなさんがお勧めする本を読むことで、多少なりともマインドとスキルを近づけようと思いました。ただ読みっぱなしだと定着せずに霧散しそうなので、ここにまとめてみます(note使ってみたかった)。
ということで、1冊目はこの本 「ゼロ・トゥ・ワン」です。
お勧めしている方は起業家のけんすうさん。
https://twitter.com/kensuu/status/1032032770531311616
こんな本
著者のピーター・ティール(アメリカでは超絶有名人)は、paypal創業者の一人。その時の経験から、起業やサービス開発に対する心構えを抜粋、テーマ毎に紹介しています。
こんな方にお薦め
・起業してみようと思っている人
・サービスを作ったが上手くいかなくて悩んでいる人
・デザイン思考とかリーン開発がそろそろ嫌になった人
3行まとめ
・ニッチ市場で戦え
・競争は絶対に避けろ
・みんながYesと言わないことをやれ
印象に残った内容
paypalは当初パームパイロット(昔のスマホ)用の決済サービスを提供していたが、失敗。市場が大きいが、ユーザに共通点もなく、地域もバラバラ。そもそもユーザはパームパイロットをたまにしか使っておらず、市場にサービスを浸透させられずに失敗に終わります。
その反省を生かし、ebay(アメリカ版ヤフオク)のヘビーユーザに狙いを定めて成功。この経験から筆者は2点を語ります。
・壮絶な競争から成功が得られることはない
・特定のニッチを独占し、周辺市場に拡大する戦略を描くべき
これは拙い私の経験とも合致しており、広範な市場に対して、新規参入で何かを売るのは至難の技でした。当然広告費を使えばある程度売れるんですが、次は競合他社との戦いに摩耗することになります。もし自分でサービスを作るのなら、絶対にニッチ市場で挑みます。