bosyuプロダクト日記(2020/9)
こんにちは。bosyuのプロダクトマネージャーの人です。
先日公開したbosyu Jobsについての記事が、思いの外沢山の方に読んでいただけたようで、とても嬉しく思っています。
リリースはもう少し先ですが、記事の内容に共感いただけた企業の方なんかは、事前登録いただけると嬉しいです。
先月、先々月とかなり苦しい感じのプロダクト日記を書いていましたが、裏側はこんな感じでしたと言ったところです。
bosyuの数字しんどいな〜ぐぬぬ、、と真剣に考え始めたのが7月くらい、コロナ禍終わるまではしんどいわ、、と確信したのが8月頭くらい、求人サービスに特化しようと決めたのもそのくらいの時期なので、かなり無理矢理進めてきた感じです。
正直、普通だとありえない感じのサービスの作り方をしているので、どんな感じでやってきたかをシェアしておきます。
やることは決まっていないけど、人手が余る状態でどうやってチームを前にすすめるか
新規事業を始める場合、少人数で検討を始めたりして、タイミングを見てエンジニアさんを追加したり、ビジネスサイドのメンバーを追加したりするのが通常だと思います。
とはいえ今回のように、既存サービスの開発やビジネスサイドとしての仕込みをほぼストップしたため、チームは存在しているが「やること」が決まっていないというケースが極稀に存在します。
正直なところ、8月前半はコンセプトすらまともに決まっていなかったので、「何を作るか」といった「やること」は本当に何も決まっておらず、「とりあえず求人媒体」を作るか、、、といったレベル感でした。
ゆえに、普通にやっていくと「人余り」が起こることを確信していたので、かなりの荒業を使いました。
具体的には、、、、
・何も決まっていないけど、高確率で必要になる部分を作り始める
・何も決まっていないけど、高確率で必要になるデザインコンポーネントを作り始める
・何も決まっていないけど、必要になりそうかつ、事前調査が大変そうな機能については最初からリソースを割り当てる
といった、プロジェクトマネジメント的には完全にアウトな方法をふんだんに使って前に進めていました。
その裏で、プロダクトのコンセプト、競合の調査、コア機能の洗い出し、マーケティングメッセージ、、、などなどを急ピッチで進めていきました。
とはいえもちろん、これらも普通にやると数ヶ月かかるようなものですが、2週間くらいで無理やりガッとやった感じです。
コンセプトすら無いところから何かを作ることと、一定作るものが決まっている状況で何かを作ることだと、進め方も温度感も情報共有の仕方もタスク内容も全く違うので、その辺りのギアチェンジに戸惑いながらも、無理やり形にしたなあといったところです。
【メモ】
・正直すまんかった
・一定の経験値があるメンバーだと、無の状態でも進められるんだなあとなった。すごい。
・ギアチェンジが正直しんどかった
企画フェーズで開発系メンバーは何をしていたか
企画を普通にしていました。
課題の深堀りや、解決すべき課題の絞り込み、ソリューションの案の検討、ソリューションの案をもってのヒアリングみたいなところも、まあ普通にやってました。
コード書いたりデザインしたりといった得意分野をやった方が効率が良いのはそうなんですが、せっかくだし良い経験になるよねーって気持ちと、あとは単純に手が足りなかったのと、一緒に考えるほうが後々意味があるよねーとか思って、そんな選択をしました。
二週間くらいで50件くらいヒアリングしたり、競合調査も数十個くらいやったので、物理的に手が足らなかったこともあり、結果的にその選択で良かったかなあとは思いました。
【メモ】
・職種に縛られないってのは大事だよなーと改めて思う
・ここの進め方はもっと良いやり方があったとは思う
・企画フェーズのエンジニアって、普通は何するんだろうね
情報共有をどうしていたか
運用フェーズになると日々の大きな変化はなくなっていくため、週一程度の定例で問題なくまわるのですが、ゼロイチのフェーズだと朝令暮改は当たり前になるので、珍しく朝会のようなことをしていました。
また、全体像の把握も難しくなるよなあと思っていたので、8月はほぼ毎日1000文字くらいの日報を書いてました。
今のフェーズ、今検証していること、今日やったこと、明日やること、くらいの項目ですが、無いよりマシかなと思って粛々と書いてました。
日報みたいな文化は正直面倒なのですが、場合によっては効果的なこともあるんだなあとしみじみしています。
作るものが固まってきたあとは徐々に定例のペースも減らしていって、現状は週一回の頻度に戻しています。
【メモ】
・情報共有はいつまで経っても難しい
・朝会みたいなものは好きじゃないんだけど、フェーズによってはやむなしかなと思う
・情報共有目的の日報を書くことで、結果的に自分の頭の整理にもなっていたのでそれはそれで良かった
何を作るかが決まった後にビジネスサイドの人間はどうすべきか
企画フェーズにおけるエンジニア等々のやることはいくらでもあるのですが、作るフェーズになるとビジネスサイドはぶっちゃけ何も出来ないなあと改めて思った次第です。
セールスの準備みたいなタスクや、ヘルプページの準備みたいな細々した何かはあるものの、それだけだと一人くらいいればお釣りが十分くるので、正直どうしようかなと思っていました。
結論的には、しょうがないから他の事業をゆるく手伝ってもらうみたいな安易な解決策を選んでしまったのですが、あんまり良くなかったなあと思っています。
この辺り、どうすれば良いんでしょうねえ。売りにいける段階になるまで仕事しないという胆力がある人は別として、無力感みたいなものと向き合わないといけないので、それはそれで辛いよなあと。
【メモ】
・個人的には、コード書きゃいいじゃんとは思う
・仕事を作り出すというのは、結構難しいことなのかもしれない
・一年くらいかかる開発だったらどうすべきだったのかは考えておきたい
9月のひとこと
この9月は、5年ぶりくらいに夏休みを取りました。休んでいてもお金がもらえる会社員ってすごいなあと思いました。
また、bosyu Jobsの中には何個かとても面倒くさい機能を入れていく予定なのですが、これが設計実装準備含めて面倒の極みみたいな感じなんですよね。
そのあたりを上手く進めてくれているエンジニア勢すごいな〜〜〜と思いながら過ごしていたら、9月が一瞬で終わりました。おしまい。
-------
P.S. 今更求人媒体かよ、、、って思われた方に伝えたいのは、当初考えていた別のアイディアを磨いていったら結果的に求人媒体だったわ、、、って感じなので、温かい目で見守ってほしいという気持ちです。よろしくフォローください。