【詩】忘れられたベガでの授業
宇宙の宇宙の底へ
ずっとずっとずぅっと
深ぁく潜っていくと
きっと
一つの不安定な
粒と波が見えてくる
粒になったり波になったりと
行ったり来たり
その間で起こる
ゆらぎが
新しい反応を起こし
また新しい反応と衝突し
新たな反応へ続いていく
こうやって気づくと
とてつもなく
息苦しいほどの反応が
グラスの淵から
こぼれ落ちる水の如きに
世の中の原型を生む
もし原型が実態のないとしたら
粒と波が引き起こす愉快な幻影である
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?