夏の終わりの天の川【見上げた星空の記録🌌】
2022年8月某日の夜。
まだ薄っすらと雲が残っているような気もするけど、星がたくさん見えそうな天気だ。
天の川も、なんとか見えるだろうか・・・?
日の入り間もなく、まだ薄明の残る南天の空で、さっそくさそり座が見えてきた。これは、期待ができそうだ!
今夜はしばらく、この空と向かい合って天の川を待って見ることにしよう。
最高の星空、とまではいかないかもしれない。
でも、今夜を逃すと、夏の天の川をちゃんと見られる機会が、今年はもうないかもしれない。
晩夏の天の川は、そんな儚さや切なさを、どことなく思い起こさせるもののような気がする。
南の方は、どうしても街明かりが空を照らしてしまっている。
だから、南の低空は天の川どころか、普通の星もだいぶ見えにくくなってしまう。
よく思うのだけど、完全に光害のない空を南側に構えるような、そんなロケーションで星をじっくり見ることができたら、どんなにいいか…。
でも、視線をぐっと見上げれば、街明かりにほとんど邪魔されない満天の星たちが、ちゃんと自己主張をしていた。
良かった。
寝っ転がって星を見上げると、ちゃんと星々と向かい合うことができる気がする。
天の川を携えた星空を見ながら、少しずつ思い出す。
ここは宇宙の一角。
向かい合っているのは、太陽の近所の星々。
天の川がみえているあたりに、とくに星がたくさん集まって
うずまき型の銀河系を形成している。
ゆっくりゆっくり、思い出すように確かめて、どんどんと気の遠くなるような、でもどこか安心するような。
そんな不思議な感覚に包まれるのを、たっぷり楽しむことができた。