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野生の足と釘の溶融体(詩)

水たまりの匂いと草のささやき

野生の足と老いぼれた釘

ある痩せた土で出会った

釘の最後の一仕事てして

野生の足を大地に誘おう

錆びついた破片が肉にめり込む

しばらくして足は弱り始めた

錆が細胞レベルで足に抱きついていく

有機体と無機体とのせめぎ合い

野生の足と釘は溶融していく

野生の足は釘に応えた

鋼鉄の足と化し錆を撒き散らす

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