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【詩】喜びと悲しみと怒りが交錯するあたりに


蝉の鳴かない岩の奥

針の先が集まった朝モヤに

時を丸めて池に投げる

波紋は静かに語りだす

こっちへおいでと彼らは手招き

寺は夜通しお経を唱える

ナマズのヒゲがピンと張り

時空の歪みを指し示す

過去と未来と現在が同時にあって

喜びと悲しみと怒りが交錯するあたりに

チューニングしてみる

それは朝しかないと

水から上がったカエルが呟く






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