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私のハートはストップモーション / 桑江知子 - 歌詞考察 -

1.はじめに

今回の歌詞考察動画は、桑江知子さんの「私のハートはストップモーション」です。

「私のハートはストップモーション」は、桑江知子さんのデビュー・シングルです。1979年1月25日に発売されました。

歌詞の内容は、突然出会った男性に一目惚れし、その後の心の変化、いわゆる「突然の恋愛による心の劇的な変容」を描いています。



さて、本題に入る前に、私の過去の作品で2番目に人気の「たそがれマイ・ラブ/大橋純子」が、YouTubeで10万視聴を突破し、さらに上昇中です!この機会にぜひご視聴下さい。

さらにお知らせ!その10万突破を記念して、大橋純子さんのもうひとつのヒット曲、「シルエット・ロマンス」を次回の「歌詞考察」で取り上げます。お楽しみに!珍しく予告編も載せておきますね。

次回予告編

それでは、桑江知子さんの「私のハートはストップモーション」の歌詞考察を始めていきましょう。よろしくお願いします。

まずはいつも通り、私の作ったイメージビデオをご覧頂き、歌詞の流れと雰囲気を掴んでください。※note内での再生で画質が悪い時は、以下からYouTubeに飛んで頂き、YouTubeアプリで再生すると改善する場合があります(YouTubeのチャンネル登録といいね👍もよろしくお願い致します)

2.桑江知子

桑江知子(くわえ ともこ)さんは、日本の女性歌手・ラジオパーソナリティです。沖縄県中頭郡美里村(現・沖縄市泡瀬)生まれ、福岡県福岡市育ち。血液型はB型です。

渡辺プロダクションの「NON STOPプロジェクト」の一員として、1979年1月25日にSMS Recordsから『私のハートはストップモーション』でデビューしました。

オリコンチャート最高順位12位を記録しました。そして、デビュー年の日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞し、一躍注目を集めました。

SMS Recordsでの第1期活動では、『ブルーブルー・アイランド』『クリスタル・ハネムーン』などのヒット曲を発表。伸びやかな歌唱力と都会的なイメージで、1983年には『宇宙戦艦ヤマト 完結編』の挿入歌も担当しました。

1990年代には、ロス・インディオスとのコラボレーションや、ラジオDJとしても活躍。その後、沖縄音楽へのアプローチを深め、2001年に琉球民謡コンクール新人賞、2005年に同優秀賞を受賞。沖縄の観光振興にも尽力しました。

2009年のデビュー30周年、2014年の35周年、2019年の40周年と、節目の年には記念アルバムやコンサートを開催。2010年代のシティ・ポップブームにより再評価され、初期アルバムの再発も果たしています。

東日本大震災後の被災地支援活動や、母校の校歌制作など、音楽活動を通じて社会貢献も続けており、現在も「夢スター歌謡祭」などで全国各地でパフォーマンスを続けています。

3.私のハートはストップモーション

私のハートはストップモーション」は、桑江知子さんのデビュー・シングルです。1979年1月25日に発売されました。レコード発売元はSMS Records。同年春のポーラ化粧品・CMソングに採用されました。

「私のハートはストップモーション」シングル盤

同デビュー曲はオリコンチャートにおいて週間最高12位、14.8万枚のセールスを記録、桑江自身最大のヒット曲となりました。

TBSテレビ「ザ・ベストテン」では10位以内のランクインはなりませんでしたが、1979年3月29日に「今週のスポットライト」で同番組へ唯一の出演を果たしました。

同年12月31日にTBSテレビで放映された「第21回日本レコード大賞」では、倉田まり子さん(「HOW! ワンダフル」)や竹内まりやさん(「SEPTEMBER」)などの有力新人歌手を抑え、最優秀新人賞を獲得しました。

2008年に公開された映画『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』の劇中にてラジカセから流れていました(この映画の時代設定がこの曲の流行った1979年と言う設定であったため)。

この曲は、「私のハートはストップモーション Bossa Nova ver.」として、メジャーシーンから離れていた桑江が、メジャーレーベルからの再デビュー・シングルとしてセルフカバーしました。

2013年11月20日発売。レコード発売元はテイチクエンタテインメント。これは、桑江知子さんの12枚目のシングルとなりました。

それでは、各種記録をWikipediaから拾ってみましょう。

ゴールドディスク
・第21回日本レコード大賞・最優秀新人賞
・第10回日本歌謡大賞・放送音楽新人賞
・第12回全日本有線放送大賞・新人賞

チャート最高順位
・週間12位(オリコン)
・1979年度年間77位(オリコン)
・週間15位(ザ・ベストテン)

4.歌詞考察

まずはいつものように歌詞全体をお読み下さい。もしくは、YouTube映像のテロップからでも歌詞はご覧いただけます。

ああ 私のハートは ストップモーション
あなたに出逢った まぶしさに
ああ 私のハートは ストップモーション
通りすぎるなんて できないわ
ノックもなしに飛びこんできた恋
私 あなたを はなさないわ

マンションのエレベーター降りたとたん
出逢いがしら はじけた熱い視線
春先によくある アクシデントなのに
感じたときめき ああ せつなすぎる

ああ 私のハートは ストップモーション
あなたに出逢った ときめきに
ああ 私のハートは ストップモーション
こんな熱いショック はじめてよ
春と一緒に 舞いこんできた恋
私 あなたをはなさないわ

あなたのその燃える胸に 飛び込むまで
冬のコート着ていた 私の心
暖かな陽ざしに ブラインド降ろして
恋するやさしさ ああ 忘れていた

ああ 私のハートは ストップモーション
あなたに出逢った まぶしさに
ああ 私のハートは ストップモーション
通りすぎるなんて できないわ
ノックもなしに飛びこんできた恋
私 あなたを はなさないわ

この歌詞から受ける全体的なイメージは、「突然の恋愛による心の劇的な変容」です。以下、歌詞考察を進めてまいります。

♬ ああ 私のハートは ストップモーション

突然の感情の停止を比喩的に表現しています。「ストップモーション」は、映画やアニメーションの撮影技法を感情に転用し、時間が止まったような衝撃的な出会いを描写しています。出会いの忘れられない一瞬ですね。

♬ あなたに出逢った まぶしさに

出会いの瞬間の強烈な印象を「まぶしさ」で表現しています。相手の存在があまりにも眩しく、視線すら逸らせないほどの強烈な印象を示唆しています。一目惚れ、、、良いですね。

♬ ああ 私のハートは ストップモーション

前の行の感情を反復することで、その衝撃の強さを強調しています。感情の反復は、その瞬間の鮮烈さと永続性を表現しています。

♬ 通りすぎるなんて できないわ

出会いの偶然性を否定し、運命的な出会いであることを示唆しています。「通りすぎる」ことへの拒否は、この出会いの不可逆性を強調しています。

大事なこの出会いを無駄には出来ません。頑張れ!

♬ ノックもなしに飛びこんできた恋

予期せぬ、突然の恋愛を描写しています。「ノックもなしに」は、前触れなく心に飛び込んできた感情を比喩的に表現しています。

まあ、恋とはそういうものでしょう?恋に落ちたんですよね。これは避けられない。

♬ 私 あなたを はなさないわ

強い決意と愛情の表明です。「はなさない」という言葉には、この出会いを絶対に逃さないという意志が込められています。それほど強烈な出会いだったんですね。

♬ マンションのエレベーター降りたとたん

具体的な日常空間での出会いを描写しています。日常的な場所での突然の出会いを強調し、恋愛の偶然性を表現しています。

とてもわかりやすい出会いです。見知らぬ男女が出会うには打ってつけのシチュエーションですね。

♬ 出逢いがしら はじけた熱い視線

視線の交錯による感情の爆発を描写しています。「はじける」という言葉は、感情の突発性と激しさを象徴しています。

♬ 春先によくある アクシデントなのに

出会いの偶然性を皮肉っています。「春先」は新しい出会いと可能性のメタファーとして機能しています。

季節も暖かくなって来て、心も段々とオープンになる頃…。そんなタイミングですね。

♬ 感じたときめき ああ せつなすぎる

感情の鮮烈さと儚さを同時に表現しています。「せつなすぎる」は、感動と同時に痛いほどの切なさを示唆しています。いわゆる‘胸きゅん’です。

♬ ああ 私のハートは ストップモーション

感情の停止と衝撃を再び強調しています。反復によって、その瞬間の永続的な印象を表現しています。

♬ あなたに出逢った ときめきに

出会いの瞬間の感動を「ときめき」で表現しています。心が高鳴る、純粋な感情の瞬間を描写しています。

♬ ああ 私のハートは ストップモーション

前の行と同様の感情的反復により、感覚の強烈さを増幅させています。

♬ こんな熱いショック はじめてよ

今までに経験したことのない強烈な感情を表現しています。「熱いショック」は、恋愛による心理的・感情的な衝撃を比喩的に描写しています。

彼女の人生で、こんな一目惚れは初めての経験だったようです。

♬ 春と一緒に 舞いこんできた恋

恋愛を季節(春)と結びつけ、新しい始まりと可能性を象徴しています。「舞いこんできた」という表現は、恋愛の自然で予期せぬ性質を示唆しています。

♬ 私 あなたをはなさないわ

前節と同様の強い決意の表明です。愛への確固たる意志と執着を表現しています。

♬ あなたのその燃える胸に 飛び込むまで

「燃える胸」は情熱と愛情の比喩的表現です。突然の恋にもう降参のようです。

♬ 冬のコート着ていた 私の心

恋愛以前の感情的な抑制や閉鎖性を象徴しています。「冬のコート」は、心の防衛機制や感情的な隔たりを意味していると思います。

♬ 暖かな陽ざしに ブラインド降ろして

外は陽ざしが眩しいのに、心を閉ざしている状況ですね。彼と出会う前の感情を開放出来ない時期のですね。

♬ 恋するやさしさ ああ 忘れていた

愛の柔らかさと優しさを再発見する瞬間を表現しています。「忘れていた」という言葉は、以前の冷めた感情状態からの解放を示唆しています。彼と出会って心に変化が生まれた瞬間です。

♬ ああ 私のハートは ストップモーション」以降の行

最初の節とほぼ同じ歌詞が繰り返されています。この反復は、恋愛の循環性と初めての出会いの瞬間への回帰を象徴しています。

◾︎ 全体的な考察

この歌詞は、突然の恋愛による心の変容を描いています。特徴的なのは、

①感情の突発性と衝撃
②季節(春)と恋愛の結びつき
③心の閉鎖性から開放性への変化
④「ストップモーション」というメタファーによる感情の瞬間的な永続性

歌詞は、予期せぬ恋愛が人の心を根本的に変える瞬間を、詩的かつ感情的に描写していますね。

皆さんも、かつての突然の一目惚れの瞬間を思い出しながら聴いてください。

5. 今回の映像のAI使用箇所

今回AIを使ったのは、目立ったところではオープニングの二人がデートで待ちあわせるシーン。実際は写真1枚(次の章で紹介している「みさみさ」の実写)を、動画生成AIの「Hailuo AI」を使って、彼と待ち合わせする映像として動きを付けました。

左の元写真からAIで動きを付けてみた

また、たびたび出てくる彼の顔は、画像生成AIの「ImageFX」を使用、更にそれを元に動画生成AIの「Hailuo AI」を使って、何やら喋っているシーンを演出しています。

彼を‘Image FX’で描画

6. noteお勧め

最後に本文とは関係ないですが、今回の映像で出演いただいている私の心友「みさみさ」をご紹介します。ここnoteでも定期的に記事を投稿しているのでぜひ読んでみてください。

medibeautyとは、代表(みさみさ)自身が従事している医療業界の分野に、メイクやファッションを取り入れる事で患者様の心のケアを目的として、そこから得られる効果から、生きがいと癒し、そして笑顔を引き出そうと言う試みです。

それにより、症状の緩和や病状の進行を遅らせたりする事を目的としています。


▼medibeauty公式WEBサイト

それを「医療と美容の架け橋」と称して、それを先導して行く団体“medibeauty”を立ち上げるべく日夜努力しています。分かりにくいテーマですが、医療ではカバー出来ない、人間本来の生きる力を引き出す美容的アプローチです。

これは医療関係にとどまらず、介護にも同じ事が行え、認知症予防、進行の抑制、生きがい、に繋がる事になります。

誰もがいずれ通る事になる病気や老化。誰しもが健康で生きる権利があります。少しでもそう言った方々にお手伝い出来るのが“medibeauty”です。

ここnoteでも定期的に記事を投稿しています。ぜひ読者になって応援していただければ幸いです。

過去記事も遡ってご覧いただけると幸いです🙇‍♀️

そしてmedibeauty関連のnote投稿記事のバックナンバーをマガジンにまとめました。以下からお読みいただけます。

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