飛んでイスタンブール / 庄野真代 歌詞考察
1.はじめに
今回は庄野真代さんの「飛んでイスタンブール」の歌詞考察をしてみたいと思います。以前考察した渡辺真知子さんの「かもめが翔んだ日」と同じ、1978年のベスト曲集が収められたCDからの選曲です。
同じベストアルバムからの選曲なんで、私の選ぶ曲は時代がこの辺りに集中してしまうんです。次回からはもう少し幅を広げて聴いてみますね。
ただこの曲はアレンジも独特で耳に残っていたので、チョイスしたかったんです。歌声も素晴らしいし…。
いつも通り、まずはいつも通り、私の作ったイメージビデオをご覧頂き、歌詞の流れと雰囲気を掴んでください。※note内での再生で画質が悪い時は、以下からYouTubeに飛んで頂き、YouTubeアプリで再生すると改善する場合があります
2.庄野真代さん
1976年フォーク音楽祭をきっかけに、日本コロムビアからデビュー。
1978年「飛んでイスタンブール」「モンテカルロで乾杯」などが大ヒット。
ニューミュージックを代表するシンガーとして活躍。作曲、執筆、舞台演劇など多方面での活動も多い。
1980年休業宣言をして世界一周旅行に出発。28カ国132都市を歩く。帰国後は音楽活動をと共に執筆・公演活動を開始。
2000年法政大学人間環境学部に入学。02年英国University of Westminsterに留学。06年早稲田大学院アジア太平洋研究科修了。同年NPO法人国境なき楽団を立ち上げ、音楽を通した社会貢献活動を展開。
現在は国境なき楽団PLUS代表。2014年より法政大学人間環境学部兼任講師を務める。子ども食堂しもきたキッチン主宰。大阪出身。
※以上「庄野真代OfficialSite」より
3.飛んでイスタンブール
5枚目のシングルとして、1978年4月1日にBLOW UP/日本コロムビアより発売されました。
庄野の最大のヒット曲として知られており、シングルのオリコンセールスは46.3万枚。累計売上は60万枚を超えます。
元々は筒美京平が野口五郎のために作った曲で、野口の音域などを意識しながら完成させた作品だったが、「この曲は野口より女性ヴォーカルの方が合ってる」と判断し、女性歌手用にストックされました。
庄野の担当だった日本コロムビアの三野明洋ディレクター(当時)は、「無国籍なイメージの曲を」ということで筒美に作曲を依頼しました。庄野の過去の楽曲を聴いた筒美は、ストックしてあった作品がヴォーカルに合うと確信し、ちあき哲也に作詞を依頼しました。
筒美はギリシャの民族楽器「ブズーキ」の使用を船山基紀に提案する。船山はそれを基調にイントロのフレーズやオブリガートを考え、全体をエキゾチックな雰囲気の楽曲に仕上げました。
記録としては、リリースから3か月後の7月3日付オリコンシングルチャートでトップ10にランクインした。その後も順位を上げ、7月24日付チャートで3位まで上昇した(最高位)。庄野初のヒット曲でかつ最大のセールスを記録する。
8月28日付チャートでは『飛んでイスタンブール』が8位、次作『モンテカルロで乾杯』が7位となり、庄野の曲がトップ10に2曲同時ランクインした。庄野は本作のヒットで『第29回NHK紅白歌合戦』に初出場を果たした。
…ということです
※以上Wikipediaより抜粋・編集
4.歌詞考察
まずはいつものように、歌詞全体から見ていきましょうね。
どういう設定なんだろう?イスタンブールでの短い恋物語なのかな?
煙草のジタンが出てきます。これはフランスの煙草です。私の友人は昔オシャレなパッケージに惹かれて試したことがあるそうです。これが凄いクセがあって吸えなかったと言ってました。それを思い出しました。
あとジョン・レノンがレコーディングの時に吸ってる(箱が置いてある)写真を、かなり昔に見た記憶があります。水色の透明感あるパッケージが印象的でした。
そんなことはどうでもいい!ジタンを吸う男性ということで、単純な私はこの男性はフランス人と決定しました。
物語は…
出会いは、トルコのイスタンブールでのこと。この歌の主人公の女性は仕事の関係でここ数年程イスタンブールに住んでいます。
あるお休みの日に部屋を掃除していると、煙草の空き箱がソファーの隙間に挟まっているのを見つけました。
あぁ、、あの男の煙草だわ。ちょっと前まで付き合ってた、行きつけのBARで知り合ったフランス人…。たまたま声を掛けてきて一緒に飲んだのがきっかけで、何度か私の部屋にも遊びに来るようになったの…。
元々そんな風な出会い方に憧れてたのもあって、他の同僚からも一晩きりの大人の恋の話を聞いてたから、ちょっと遊んでみたくなったんです。
付き合ってみると、女性にとても優しいし、私のことをいっぱい褒めてもくれる。こういう所は日本人男性にはないわよね?なんかいい気分で会う度に良い気分で過ごしていたわ。
ある日この男から電話がかかってきました。
「他に好きな人が出来たから、別れて欲しい…」
そんな日が来るのはわかっていました。だって彼には他の女性の影が複数チラチラ見え隠れしていました。友人からも、夜のBARで別の女性と楽しく飲んでたことも聞いています。その程度の男なのは早いうちからわかっていたんです。
電話の声も元気のないボソボソした感じで、こっちも心動かされることもなく「じゃあね」で終わりました。
だから別れのショックはなくて、やっぱりね、と思ったくらい。だから、ジタンの空箱を見つけた時も、これ捨てたら全ておしまい!と区切りを付けるのにちょうど良かった。
イスタンブールは夜の出会いの多い場所。また夜の街に遊びに行って、新しい出会いでも探そうかな…。
そんなイスタンブール、皆さんもぜひ遊びにいらしてね。夜の街で楽しみましょう!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈おしまい
この歌は、エキゾチックな雰囲気と恋愛をテーマにしており、イスタンブールという地名が象徴的に使われています。歌詞の内容は、恋愛の駆け引きや一時的な情熱、そしてそれが終わった後の感情の変化を描いています。
歌詞には、フランスのタバコブランド「ジタン」の空き箱が登場し、それが過去の恋の象徴として扱われています。この空き箱をひねって捨てる行為は、恋愛を忘れるための一つの儀式のように描かれています。
また、歌詞の中でイスタンブールは、恋愛の舞台として、また異国情緒あふれる場所として描かれており、恋人たちの情熱的な出会いと別れを象徴しています。
物語としては、一夜の情熱的な出会いから始まり、その後の現実の困難を予感しながらも、主人公は深入りすることを避けます。そして、恋愛が終わった後の虚無感や新たな始まりを感じさせる内容となっています。
歌詞もサビのところではイスタンブールの韻を踏んで、ノリの良い心地よい旋律が流れます。ヒットするのも頷ける作品ですね。
5.イスタンブールに砂漠はあるの?
これは簡単な疑問なので、チャット型のAIに聞いてみよう!Claude3に聞いてみたよ。
いいえ、イスタンブールには砂漠はありません。イスタンブールはトルコの最北西部、ボスポラス海峡に位置する都市です。
この地域の気候は温帯海洋性気候で、年間を通して比較的冷涼な気候が特徴です。夏は暑く乾燥した気候になりますが、砂漠のような極端な乾燥環境ではありません。
イスタンブールの周辺地域は丘陵地帯や森林が多く、地中海性気候の影響を受けています。トルコの中央部や東部に行くと乾燥した高原地帯があり、一部に砂漠気候の地域がありますが、イスタンブールそのものには砂漠はない都市環境となっています。
…という回答を頂きました。そう、歌詞に出てくる「光る砂漠でロール」は、イスタンブールと韻を踏むのに都合の良いワードだったんでしょう。
後に庄野真代さんご自身がイスタンブールへ行かれたことがWikipediaにも書かれています。
庄野は、ヒットから2年後の1980年(昭和55年)にイスタンブールを初めて訪れたが、歌詞にある砂漠のエキゾチックなイメージと、実際のトルコの風景が全く違うことを知り、その時の様子を、
と述べている通り、エキゾチックなイメージではないんですね。
私は最初のイメージ動画を作る時に、イスタンブールの砂漠を描くようにAI(Microsoft COPILOT)に支持しました。無理な注文だったんですね…。それでも頑張って書いてくれましたよ。ありがとう!
6.今回のAI使用部分
今回は映像作品のイスタンブールでのBARカウンター(テーブル)での男女の画像数点と、イスタンブールのイメージ画像を、Microsoft COPILOTのDALL-E 3で描いています。先程のイスタンブールの砂漠もこれに含まれます。
7. おまけ(noteお勧め)
最後に本文とは関係ないですが、私の知り合いがここnoteで定期的に記事を投稿しているのでご紹介します。
medibeautyとは、代表(みさみさ)自身が従事している医療業界の分野に、メイクやファッションを取り入れる事で患者様の心のケアを目的として、そこから得られる効果から、生きがいと癒し、そして笑顔を引き出そうと言う試みです。それにより、症状の緩和や病状の進行を遅らせたりする事を目的としています。 ▼medibeauty公式WEBサイト
それを「医療と美容の架け橋」と称して、それを先導して行く企業“medibeauty”を立ち上げるべく日夜努力しています。分かりにくいテーマですが、医療ではカバー出来ない、人間本来の生きる力を引き出す美容的アプローチです。 これは医療関係にとどまらず、介護にも同じ事が行え、認知症予防、進行の抑制、生きがい、に繋がる事になります。 誰もがいずれ通る事になる病気や老化。誰しもが健康で生きる権利があります。少しでもそう言った方々にお手伝い出来るのが“medibeauty”です。 ここnoteでも定期的に記事を投稿しています。ぜひ読者になって応援していただければ幸いです。 過去記事も遡ってご覧いただけると幸いです🙇♀️