シルエット・ロマンス/ 大橋純子 - 歌詞考察 -
1.はじめに
今回の歌詞考察動画は、大橋純子さんの「シルエット・ロマンス」です。
「シルエット・ロマンス」は、大橋純子さんの18枚目のシングルです。1981年11月25日に発売されました。
以前、大橋純子さんの楽曲を取り上げた時も書いたのですが、本当に歌が上手い!歌詞も素晴らしいですが、YouTube映像をご覧になる際は、歌もよく聞いてください。ゾクゾクしますよ。
歌詞の内容は、詩的で官能的でありながら、深い感情的な複雑さを持つ歌詞という印象を受けます。
描写も大人の恋愛を描いていて、女性の内面世界の繊細なグラデーションを表現しています。
私の映像も、多少官能的に描きたかったのですが、やりすぎるといやらしくなってしまいます。ちょっと難しい題材でした。
本題に入る前に、私の過去の作品で2番目に人気の「たそがれマイ・ラブ/大橋純子」が、YouTubeで10万視聴を突破し更に上昇中です!
今回と同じ大橋純子さんのシングル曲です。
この機会にぜひご視聴下さい。
今回「シルエット・ロマンス」を取り上げたのは、その10万アクセス突破記念というのもあってです。
それでは本題、大橋純子さんの「シルエット・ロマンス」の歌詞考察を始めていきましょう。よろしくお願いします。
まずはいつも通り、私の作ったイメージビデオをご覧頂き、歌詞の流れと雰囲気を掴んでください。※note内での再生で画質が悪い時は、以下からYouTubeに飛んで頂き、YouTubeアプリで再生すると改善する場合があります(YouTubeのチャンネル登録といいね👍もよろしくお願い致します)
2.大橋純子
大橋純子さんの楽曲を取り上げるのは、1章でも触れましたが今回で2回目です。以前は「たそがれマイ・ラブ」をご紹介(歌詞考察)しました。
プロフィールに関しては、当然そちらにも書き記してありますので、以下リンクからお読みいただければ幸いです。
YouTube映像の方も大人気です(上-1章-に貼り付けてあります)。ぜひ見てくださいね。
3. シルエット・ロマンス
「シルエット・ロマンス」は、大橋純子さんの18枚目のシングル曲です。1981年11月25日に発売されました。
「シルエット・ロマンス」(Silhouette Romance)は、かつてサンリオが刊行していた恋愛小説の新書レーベルです。そして、そのレーベルのイメージソングとして製作された楽曲で、作詞:来生えつこさん・作曲:来生たかおさんが書きました。
担当ディレクターの北澤康隆さんは、当初、編曲を大野雄二に依頼し本人の承諾を得ていたものの、所属事務所から多忙を理由に断られたため、大野さんから紹介された鈴木宏昌をアレンジャーに起用しました。
2003年6月4日発売のアルバム『June』には、「シルエット・ロマンス」と同じ作詞・作曲コンビにより、本楽曲の主人公2人の22年後という設定のアンサーソング「二人のアフタヌーン」が収録されています。
ゴールドディスク
・第24回日本レコード大賞 ➤ 最優秀歌唱賞
チャート最高順位
・週間7位(オリコン)
・1982年度年間18位(オリコン)
・6位(ザ・ベストテン)
・1982年上半期10位(ザ・ベストテン)
・1982年年間14位(ザ・ベストテン)
4.歌詞考察
この歌詞を総合的に見た場合、非常に繊細で多層的な女性の感情の景観を感じます。
詩的で官能的でありながら、深い感情的な複雑さを持つ歌詞だと印象づけられます。女性の内面世界の繊細なグラデーションを、見事に描写していると感じました。
歌詞の内容はかなりアダルトなイメージですが、映像の方は少しソフトに(?)仕上げました。
それでは以下、歌詞考察を進めてまいります。
♬ 恋する女は 夢みたがりの
恋愛に対して常に夢想的な女性の姿を描いています。理想の恋愛を空想しながら、実際にはその理想を掴めていない状態を示唆しています。夢見る心と現実の乖離(かいり)が表現されています。
♬ いつもヒロイン つかの間の
自分を物語の主人公として想像する、一時的で儚い自己イメージを表現しています。恋愛における理想の自分と現実の自分の間で揺れ動く女性の心理が象徴的に描かれています。
♬ 鏡に向かって アイペンシルの
自己演出、自分を美しく飾り立てる瞬間を描写しています。鏡の前でメイクをする行為は、理想の自分になろうとする儀式のような意味合いを持っています。
お顔に何かしら色が加わるだけで、気分も上がりますし、何やらやる気さえ出てきますね。それは、リップに関しても同様です。
♬ 色を並べて 迷うだけ
完璧を求めるあまりに決められない女性の内面を表現しています。メイクの色を選ぶ行為は、恋愛における自己表現の迷いと不安の比喩となっています。
選ぶのに悩む時間も楽しいですが、結果、選んだ色が気に入らないと、一日中憂鬱にさえなります。時間が許す限り慎重に選びたいところです。
♬ 窓辺の憂い顔は 装う女心
外見上は明るく振る舞いながら、内面は深い憂いを抱えている女性の複雑な感情状態を描写しています。社会的な期待や自己防衛のメカニズムが示唆されています。
♬ 茜色のシルエツト
夕暮れ時の柔らかな光に包まれた女性のシルエットは、恋愛への憧れと儚さを象徴しています。美しく、しかし不確かな感情の表現となっています。
♬ ああ あなたに 恋心ぬすまれて
恋愛における受動的な感情を表現。自分の意志とは別に、恋心が「盗まれる」という比喩的表現は、感情のコントロールできなさを示しています。
♬ もっと ロマンス 私にし掛けてきて
恋愛における能動的な行動を相手に求める願望。より積極的な愛情表現を望んでいることが示されています。
片想いではなさそうですが、もっと、愛情表現が欲しいのでしょう。
♬ ああ あなたに 恋もよう染められて
恋愛による感情の変化を、色が染み込むように表現。相手による感情的な影響の深さを象徴しています。
♬ もっと ロマンス ときめきを止めないで
恋愛における興奮と期待感を表現。感情の高揚を継続させたいという願望が表れています。
♬ あなたのくちびる 首すじかすめ
親密な身体接触の繊細な描写です。愛情と欲望の微妙な瞬間を表現しています。
♬ 私の声も かすれてた
感情の高ぶりや行為の瞬間における声の変化を描写。感情的な脆弱さを示しています。
♬ 無意識にイヤリング 気付いたらはずしてた
無意識的な行動を通じて、感情の深さと身体の反応を表現しています。自身のコントロール範囲を超えた状況を示唆しています。
♬ 重なり合うシルエット シルエット
二人の身体と感情の融合を象徴的に表現。境界線が曖昧になる親密さを描写しています。
♬ ああ 抱きしめて 身動き出来ないほど
愛情の激しさを身体的な拘束として表現。完全な融合と服従を示しています。
♬ もっと ロマンス 甘くだましてほしい
理想化された恋愛への憧れ。現実よりも理想的なロマンチシズムを求める心情が表れています。
♬ ああ 抱きしめて 鼓動がひびくほど
感情の物理的な現れを身体感覚として表現。愛情の深さを鼓動という生命感で示しています。
♬ もっと ロマンス 激しく感じさせて
感情の極限を求める願望。より深く、より激しい感情体験を希求しています。
♬ ああ あなたに 恋心ぬすまれて
♬ もっと ロマンス 私に仕掛けてきて
♬ ああ あなたに 恋もよう染められて
♬ もっと ロマンス ときめきを止めないで
これらの最後の行は、全体のテーマを再確認し、恋愛における感情の受動性と能動性、理想と現実の間で揺れ動く女性の心情を象徴的に表現しています。
全体として、この歌詞は恋愛における女性の繊細で複雑な感情世界を、詩的かつ象徴的な言葉で描き出しています。理想と現実、受動と能動、儚さと激しさとの間で揺れ動く感情のダイナミクスが、印象的に歌い上げられています。
5. 今回の映像のAI使用箇所
今回はAIを使ったのは、歌詞の主人公の女性の彼だけです。事前に4枚用意しましたが使用したのは2枚だけ。
これら全てを画像生成AIのImageFXを使用して作りました。
6.noteお勧め
最後に本文とは関係ないですが私の心友「みさみさ(medibeauty)」をご紹介します。ここnoteでも定期的に記事を投稿しているのでぜひ読んでみてください。
medibeautyとは、代表(みさみさ)自身が従事している医療業界の分野に、メイクやファッションを取り入れる事で患者様の心のケアを目的として、そこから得られる効果から、生きがいと癒し、そして笑顔を引き出そうと言う試みです。
それにより、症状の緩和や病状の進行を遅らせたりする事を目的としています。
▼medibeauty公式WEBサイト
それを「医療と美容の架け橋」と称して、それを先導して行く団体“medibeauty”を立ち上げるべく日夜努力しています。分かりにくいテーマですが、医療ではカバー出来ない、人間本来の生きる力を引き出す美容的アプローチです。
これは医療関係にとどまらず、介護にも同じ事が行え、認知症予防、進行の抑制、生きがい、に繋がる事になります。
誰もがいずれ通る事になる病気や老化。誰しもが健康で生きる権利があります。少しでもそう言った方々にお手伝い出来るのが“medibeauty”です。
ここnoteでも定期的に記事を投稿しています。ぜひ読者になって応援していただければ幸いです。
過去記事も遡ってご覧いただけると幸いです🙇♀️
そしてmedibeauty関連のnote投稿記事のバックナンバーをマガジンにまとめました。以下からお読みいただけます。
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