麹づくりのあれこれ
「しょいのみ今年もこっさえるけん、見にくるか?」
しょいのみとは
米、麦、炒った大豆を発酵させて
麹をつくり
麹と醤油を混ぜて寝かせたもの
きゅうりにつけて食べてもうまい!
白米にのせて食べてもうまい!
まあまあ万能で美味しいものの一つ
「まずは、麹つくらんとはじまらんけんの。ちょっと火ぃ
つけといてだ。」
羽釜で湯を沸かし
米、麦と大豆を蒸す
火の番をしながら
あれやこれや麹のお話を
聞かせてもらう
毎年仕込んでいる手前味噌
大豆は自分で育てたものを使い
麹は最寄りの味噌屋さんで購入していた
今年は
木頭にきてから頂いた
ずっと育てている大豆の種を
ご近所さんにお裾分けすると
「思ったよりも、よう大豆がなったけん、えっとぶりに味噌仕込もうと思っての。」
と、ご近所さんが
麹を作っていた!
「簡単じゃわ。やってみい。できるわ。自分で作った麹と大豆で作った味噌がうまいぞぉ。」
と、麹づくりのあれこれを
色々とお話ししてくれた!!
そして、このしょいのみづくりも
麹を作る工程がある
そしてそこでもまた
作り方をそばで見ながら
一緒にやらせてもらえた
「さむぅなって作ったら、温度管理がまた大変な件の。10月くらいのまだ温い時にこっさえて、塩して甕やらに置いといたら持つわよ。昔も、温い時にこっさえて、塩して置いといたぞ。」
「お米はの、古米がええっていいよるの。新しいのんよりもの。」
「麦は、押し麦でもいけるけんの。20分くらい蒸したらいけるわ。」
「麹がビチャっとなったら、はったい粉を混ぜ込んだらええって、昔のしは言いよったわだ。」
「麹はのぉ、熱うなりすぎたら機嫌わるぅなるわよ。」
「新しいもろぶた(木製の餅箱)よりも、昔から使いよる古いん使う方が上手くいくわよぉ。昔のんいくらかあるけん、使ったらええわ。」
などなどなど
色々話も聞けて
色々知っているご近所さんがいるならば
これはもうやるしかない!
麹づくりは
もう少し先かなぁなんて
思っていたけれど
これだけ盛り上がっているのであれば
今がタイミングだなと
ということで
今年の手前味噌は
私が暮らす南宇で育ったお米を使って
麹を自分で作って
自分で育てた大豆を使って
作ってみようという気持ちになりました^ ^
「これ、蒸せた米うまいぞ。大豆と麦もうまいぞ。食べてみぃ。甘かろう。」
本当だ!
甘い!
麦はプリプリ!
炒った大豆は香ばしい!
うまい!
「できたて麹食べてみ。甘いわ。自分で作りたぁなるだろ。ははは。」
これもまた
甘い!うまい!
「蒸せた米と麦、大豆に麹菌をふって、混ぜて。米は、もろぶたの角に寄せて、大豆と麦は、満遍なく広げて、包装紙みたいなんをのせての。あとは、毛布と布団に包んで、あったかい部屋に置いといたら、勝手に温うなってくるわよ。2~3日あったら完成じゃわ。」
「私もよう失敗したわだ。失敗したら、よう知っとる人に聞いたらええんよ。干したら、どうしたらええか教えてくれるわだ。まあ、やってみ。できるわ。」
そう、とりあえずやってみよう!
やってみないとわからんこともあるし
やったからこそわかることもある
私の味噌の仕込みは1月末頃
これから寒くなるけれど
部屋をストーブなどであっためながら
12月か1月に
初麹づくりにチャレンジしてみようと思います!
初めてのことをするときは
どきどき、ワクワクします!
これがたまらない^ ^
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