木頭のおもしろいところ

2024年2月21日 16:06

「カエルおるぞぉ。卵産んどるぞぉ。見てみぃ。」

木頭の暮らしはいつも
自然の変化を五感で思いっきり感じる

今日は雨
電線にはなぜか？
多くの鳩が雨の中止まっていて
晴れると
小鳥たちがやたらと鳴き出す

「今日の朝の、『クルルルルル〜』って鳴き出したんぞ。カエルの。カジカガエルか？」

と、水路を覗きこみ
カエルを見てみたら
ヤマアカガエルっぽい？

時期的にも
カジカガエルって早くないのか？
なんて、思いながら
鳴き声を調べ
体の特徴を調べ
きっと、ヤマアカガエルなんじゃないかということに
でも自信ない・・・

えっとぶりにカエルの卵を触りたくなり
触ってみて
感触に
「ぬおぉー！！！」
って声が出た！
（そういえば、子どもの頃よくカエルの卵を集めていた
あの指の隙間にぬるっと入っていくぷにゅぷにゅ感覚を思い出した！！）

この卵も
産みたては
黒の核？の周りの透明なものは
こんなにぶよぶよしてなくて
膨らんでいないそう

時間が経つと
透明な部分が膨らんできて
ぶよぶよになるんだそう
すごいな！

「ごとびき（ヒキガエル）も鳴き出したし、これからにぎやかになるの。」

春が近づくにつれて
にぎやかになりそうです^ ^

「もうの、春山菜が採れ出すだろ。去年採って漬けとった山菜を出して、塩抜きしよるんよだ。もってくか？卵とじしたらうまいぞ。」

そうだそうだ！
この時期になると
春が来るのに備えて
昨年の春に収穫して塩漬けしておいた
イタズリやたけのこ、わらびを出して
最後の消費に入る時期だった！

「これ、塩出ししたわらびに鰹節のせて、ポン酢か醤油かけて食うたら美味いぞ。シャキシャキして。」

あーこれ、これ！うまい！

「もうの、わぁんくにあったもんばっかりしか入ってないかきまぜの。塩出ししたイタズリからたけのこから、わらびから、そこまめ（落花生）から、干し大根からの。よーさの飯にもって行くか？」

なんとも贅沢なかきまぜ
昨年の春に採れたものがたっぷりと
そして、干し大根も今
今年のもんができてきてるから
昨年の消費が加速

木頭のかきまぜは
季節ごとに旬のものがどっさり入る印象だけど
この時期は
春の準備のために
ひと足さきに春の具材が入る時期
私の中では

『春支度のかきまぜ』

と、勝手に名付けています（笑）

「今年は、わらび採りにいかんかのぉ。」

「あめご、ぼちぼちじゃのぉ。はじまるのぉ。行くか？釣り？行くか？」

そんなお声かけもいただくなど
地域の方々とお話していると
勝手に心も体も春支度がはじまります

そもそも
私はカエルを見たくて
地域の方のお宅に伺ったわけではなく（笑）
３月２日（土）開催のクマ祭りの時に使う予定の
石臼の目立て用に使う
トンカチのメンテナンスをお願いしようと
お邪魔したのだけれど

もれなく
カエルの情報が舞い込んできて
濡れもって
水路のカエルと卵を観察したり
美味しいかきまぜを作っている現場に遭遇したり
盛りだくさんな情報の後

「トンカチどれなぁ？あー。ここをちょっと研いだらいけそうなの。」

と、本題へ（笑）

「ちょっと時間かけてやるわのぉ。一気にやってもええけんど、熱持って焼き入ったりしてようないけんの。」

焼きって何ですか？という初歩的な質問に対し
とてもわかりやすく丁寧に説明してくださいました

「この柄は、梅じゃの。梅は硬とうて、ねばいけんの。」

年輪とか樹皮みたら
なんの木か大体分かるって
私はてっきりあかた（さるすべり）だと思ってた（笑）

こうやって
地域の方のお宅へ
何かお願いしに行ったり
聞きに行ったりすると
本題以外のあれこれを
見たり、聞いたり、教わったり

そういう木頭での時間が
かなりおもしろくて
今でも私の心をどきどき、わくわくさせてくれます^ ^

買い換えれば
お金を払ってそれで終わりだけれど
木頭の人に相談すると
もれなく他のあれこれも教えてもらえることが
結構あります^ ^

こういう繋がりも大事にしていきたいし
そういう繋がりから知り得たことも
大事にしていきたいなと思っています^ ^

と、木頭で暮らしはじめたころ
よく、地域の方から言われていた

「何がおもしろうて、木頭に来たんじゃ。」

この問いの答えの一つがこういうことです^ ^
こういうことがおもしろいんですと
声を大にして言いたい！言っていこう！

最近では
「こんなこと好きじゃろ。おもしろいんじゃろぉ。」
と、お声かけいただくことも増えました
そいう変化もとてもうれしいです^ ^

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