成功の基本を学べる教科書 隆太郎のポートフォリオ
前回、不遜にも木戸が選んだ教科書の著者を紹介しましたので、今回は、実際にどの本を教科書にしたかを紹介します。
なかなか、6冊紹介となると骨が折れます!が、お付き合いください。
各書籍の中身・内容については、次回以降に触れていきたいと思います。なので、中身に触れずに書籍紹介をしていきます。
ただし、単なる紹介にとどまらず「へー」とか「ほほ〜」とか、少しでも参考になるような情報を提供していきたいと思います。
また、中身に触れていないことから、なぜこのチョイスなの?など、腑に落ちない面があるかと思います。そこは、乞うご期待、ご理解ください!
では、さっそく6冊、参考にしていただければ、Happyです。
ナポレオン・ヒル
『 Think and Grow rich 』
皆様、ご存知の本かと思います。
出版社によって『思考は現実化する』とか『成功哲学』というタイトルで邦訳版が出版されています。
ちなみに、私は、産業能率大学出版の『成功哲学』を購入しました。
どう違うのか? わかりやすい例として、目次を見てみましょう!
『思考は現実化する』
第4章「復」成功のための第3のステップ 深層自己説得を活用する
『成功哲学』
成功哲学 第三段階 自己暗示
どうでしょう?
これはどちらが優れているとかではなく、好みの問題だと思います。
「君、深層自己説得をもっと活用したほうが良いよ!」
「お前は、『復』が足りんなぁ。」なんて部下や友人に言えば、
相手は「はぁ?」となるのは間違いないでしょう。
そこでほくそ笑むことができる人は、前者が向いているかもしれませんね。
見慣れた言葉よりこういう新しい言葉のほうが学んでる感がある!そういうのが好きな方にも向いてるかもしれません。
原題は、素直に和訳するなら「頭を使って考えて豊かになれ」といったとてもわかりやすいタイトルです。
この本は、 1937年 に刊行されており、正確な数値は不明ですが8000部〜1億部を売ったとも言われています。
アメリカAmazonReview数は17,000(2020年5月初旬現在)評価は4以上。(ただし、コロナ禍が起きる前はこの半分くらいのレビューでした。)
また、フェイクスポットを使ってReviewの信用度を調べると私が調べたときは、グレードBでした。
著者の、ナポレオン・ヒルは、1908年、新聞記者として世界の鉄鋼王アンドリュー・カーネギーにインタビューをした事をきっかけに成功哲学の体系化の依頼を受け、20年間無償で500名以上の成功者を研究。約束通りThink and Grow Richを書き上げたとのことです。
産業能率大学版は、絶版ですが、涙ぐましくも、本書と中国古典との比較を掲載しています。本書がいかに時代を超えた普遍的内容を持っているかを証明したかったようです。訳者には悪いですが、この部分を読むのは大変そうなので、サラッとしか見ていません。が、見るからに、面倒くさい大変な作業だったろうなぁというのが容易に推察できました。ただし、この中国古典との比較によりこの本に対する私の評価は俄然高まりました。少なくとも古今東西で支持された考え方に則っているじゃんっ、とね。
昔から長く生き延び、今も売れていること。そして時間をかけて多くの方を研究し、いかにしたら成功できるかにフォーカスしていること。こうしたことから、木戸は、この本を、『成功に関する基本を学べる教科書』として選択しました。
デール・カーネギー
『 How to Win Friends & Influence People 』
タイトルにはHow toと記載されているが、日本では、『人を動かす』と邦訳されております。原題を、『友達に勝つ方法』と和訳している人もいますが…本書の中で勝ち負けよりもいかに人に好かれるかとかを書いていることを考えると、このタイトルの「win」 は「労力の代償として得る」といった意味ではないかと思っています。なので、木戸は、『 友人(大切な人)を掴み取る方法と誰かを動かす方法』というのが原題の意味かなと思っています。
発刊は、 1936年
発行部数は1500万部とも言われている。
海外AmazonのReview数は16,000。フェイクスポットの評価はグレードA。
また、その12年後には、How to Stop Worrying and Start Living『道は開ける』と邦訳されたものも執筆している。こちらは1948年に刊行。
著者のデール・カーネギーは、州立学芸大学卒業後、雑誌記者、俳優、セールスパーソン等雑多な職業を経て、YMCA(Young Men's Christian Association)の弁論術担当となり、やがてD.カーネギー研究所を設立したとのこと。コミュニケーションの専門家、実践家というべき方です。
この本は、古典的名著であり今も支持され売れていますが、願望実現の方法が書いてあるか、という点では、答えは「No」。なので、教科書に選択はできません。が、しかし、願望実現の基本を学ぶ前提として成功した人間の人となりを学べるということで、「願望実現方法」は書いていないものの、これくらいは知っておこうよということで、無理やり教科書に選んでしまいました。
ところで、木戸が教科書としたこの二冊は、1936年、1937年といずれも1930年代に出版されました。そして、ナポレオン・ヒルもデール・カーネギーもアメリカ人です。この頃のアメリカは不況下で失業率も高く第二次世界大戦が、始まる前といった頃です。
こうした背景を考えると、この二冊は、暗闇の中に落ちた多くの人々に夢や希望を与えたのではないかと感慨深いものを感じてしまいます。
私達も、911、就職氷河期、リーマンショック、311、熊本地震などなど、過酷な環境に常に直面し続け、そして今まさに、新型コロナウィルスという新たな脅威に直面しています。
きっと、こんな時、闇の中にいる人々に光をてらしてくれる書籍、それがこの二冊であり、これからもこの二冊は売れ続けるのだろうと思います。
ジョセフ・マーフィー
『The power of your subconscious mind』
『潜在意識の力』という本です。ただし、大島淳一(渡部昇一)さんは、『眠りながら成功する 自己暗示と潜在意識の活用』というタイトルをつけています。
見てわかるとおり、この本をレジで並んで買うのは、非常に恥ずかしく、私はタイトルふせてレジに出しました。
(ただし、悲しいかなレジでの一時に意外と冷静な自分がいて、若々しさが減ったな、俺。というちょっとした気付きを得ることもできました。)
「楽して成功したいんだ俺は!」なんて言うと、怒られてしまう家庭で育った私ですから、この本は、手に取ることさえ少し憚られました。
話を戻しましょう。
著者のマーフィー博士は、神学、法学、化学の博士号を持った牧師で講演家としても活躍した方だそうです。そして、実際に対話を続けた方です。まさに理論と実践の行き来を行っていた方といえます。
この本の発刊は、1963年
ちなみに、1950年から1960年代は、アメリカでは人種差別の解消を求めて公民権運動が繰り広げられ、特に本が発刊された1963年というこの年は、20万人以上の人々が米国の首都ワシントンに集まり、すべての人の平等を求めてデモ行進(ワシントン大行進)をした年です。
デモ行進では、歌や演説が行われ、その日のハイライトは、やはり、リーダーとして台頭していたマーティン・ルーサー・キング・ジュニアの演説です。
「私には夢がある。それは、いつの日か、ジョージアの赤土の丘の上で、かつての奴隷の息子たちと、かつての奴隷所有者の息子たちが、兄弟として同じテーブルにつくようになることである」
夢の実現方法を語ったマーフィー博士の本の出版とその時社会で起きたこと、すなわち夢をもった20万人の行進は、見事に同じ年に起きました。
運命がマーフィー博士を成功させたとも言えそうです。
一方で、マーフィー博士はやるべき仕事を続けていただけかもしれません。
この本は、販売実績や、著者、フィット感ともに申し分ないと木戸は評価しました。
スティーブン・R・コヴィー
『The 7 Habits of Highly Effective People』
言わずもがな、邦訳『7つの習慣』です。
企業向けの研修でもつかわれ、多くの著名人が推薦し、フランクリン・プランナーという実践ツールもラインナップされている書籍です。
周辺分野を含めると一番売上が日本では高いのではないかと思います。(単なる推測です)
AmazonReview数は10000。
フェイクスポットの評価もグレードA。
刊行日は1989年。
著者のスティーブン・R・コヴィーは、ハーバード・ビジネス・スクールでMBA取得。 ブリガムヤング大学にて博士号取得。 ブリガムヤング大学で、学長補佐、および経営管理と組織行動学の教授を務める。 フランクリン・コヴィー社(本社アメリカ)の共同創設者であり副会長。そして、 経営コンサルタントです。(ちなみに、プリガムヤング大学は、DELLの元社長ケビン・ロリンズやマイクロソフトジャパンの元社長の平野拓也さんの出身校だそうです。知りませんでした。)
発刊された1989年、この頃のアメリカも失業率は10%!近く、経済成長率も低く、国家財政も双子の赤字を抱えていた頃です。
こうしてみると、暗い見通しになれば、皆、光を求めるという当たり前の法則が見えてきます。
いずれにせよ、7つの習慣は、著者、名著、成功へのフィット感ともに、木戸は申し分ないと評価しています。
最後の二冊は、これまでの本とはことなり古典や名著ではないが、書店の棚にはたまにあったり、片方は平積みされていたりする新しい書籍です。どちらも内容をみて決めたのと、原題に「 Success 」というワードを含む珍しい本であったというのも相まってのチョイスです。
アルバート=ラズロ・バラバシ
『The Formula. The universal laws of success The science behind why people succeed or fail』
邦訳では、『ザ・フォーミュラ 科学が解き明かした普遍的成功の法則』
formulaは、「式・公式」
こちらは、これまで紹介した本とはことなり科学者が書いた本です。
成功について、研究者が研究した結果をまとめたものなので、これを教科書としない理由は一切ないと考え、教科書としました。
著者は、ノースイースタン大学ネットワーク科学部門教授、同学の複雑ネットワーク研究所所長。ハーヴァード・メディカル・スクールや、ハンガリーの中央ヨーロッパ大学でも教鞭を執る。どれくらいすごいのか正直わかりませんが、科学者であり、かつ、論文がもっとも多く引用される研究者の一人であるというところから、この著者を信頼しました。きっと着眼点の見つけ方・ファクト分析・ロジカル論述の鬼に違いないと考えています。
最後になります。
キャロル・S・ドゥエック
『Mindset: The New Psychology of Success』
邦訳は『マインドセット』
著者は、スタンフォード大学のホームページにあるプロフィールを見ると、ハーバード大学人間開発研究所教授➔イリノイ大学心理学部教授➔コロンビア大学心理学部教授➔スタンフォード大学心理学教授と渡り歩いた方のようです。
https://profiles.stanford.edu/carol-dweck
自己効力感やマインドセットという言葉は、ここ最近、流行っていますが、先に紹介した、『思考は現実化する・成功哲学』『眠りながら成功する』も、やはり心理的な側面を取り上げています。そこで、最新の心理学の側面から、『成功哲学』や『眠りながら成功する』の理解を補完、もしくはアップデートしたいという意図で選択しました。
なので、この本は理解を深めるための教科書の副読本というのが正確だったかもしれません。
木戸のチョイスは、以上のとおりです!是非、参考にしていただけたら幸いです。
さて、このまま、6冊紹介して終わりでは、
まさに職場によくある(良くやる!?)、あれです…
「君、あと任せたから、やっといて」
「アイディア出して終わり!!??どうやんの!?」
といったことになりそうなので、
次回以降、それぞれについて、
もう少し補足していきたいと思います。
ここからが、腕の見せ所かもしれないですね。
〜新型コロナウィルスで閉塞感が、まだまだありますが、少しでも役立ちたい隆太郎〜
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