PokemonGOのリスクアセスメント
元論文 : GottaAssess ‘Em All: A Risk Analysis of Criminal Offenses Facilitated through PokémonGO
位置情報を利用するゲームが引き起こす犯罪リスクについて、ポケモンGOを例に取りリスクアセスメントと準実験を行った論文。
ポストカード機能を悪用して、サイバーによるストーキングが行われる可能性があることが特定された。
ポストカードを送ることで友達と共有することができ、それが通常訪れる場所を漏らすことになるため、犯罪者が被害者をストーキングするために利用される可能性がある。
著者らは準実験を行い、ギフト交換を行うことで被害者の通常の場所を再度特定することが可能であることを示した。
これにより、知られざる人物を追跡することが可能になり、深刻な犯罪に発展する可能性がある。
EUの現在のデータ保護法に鑑み、ゲーム会社にはユーザーのプライバシー保護のための予防措置が必要であると述べられている。
推薦度 : 低
一旦はまとめを確認いただければ十分な論文かと思います。
知見
得るべき知見は、ソーシャルに強い相関があるゲームの機能はソーシャルへのリスク拡大になることです。
例えばオンラインゲーム対戦を行う際には遅延秒数を利用すれば三角測量によって位置関係を特定できるとされています。
どんな情報を後悔可能としてどんな情報を非公開にするかは各々の判断によるため、自己判断が必須です。