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失敗しても、もとがとれるシトロンのロールケーキ
じめじめ、べたべた。そんな時季に見つけた夢のような写真🍋
「シトロン香る、大人のふわふわロールケーキ」
これはきっと、最近やさぐれモードになっているオトナの私が出会うべくして出会った運命のロールケーキ…!とかぶつぶつ呟きながら平日を乗り切り、材料を買いに八百屋へ。
レシピによると「檸檬かお好みの柑橘で~」とのことなので、高知県産の土佐小夏をゲット。以前友人にもらって以来、一目置いている。甘すぎず酸っぱすぎず、バランスのとれた、オトナの女性のようなフルーツ(ん?)
難関は開始5秒でやってくる。ハンドミキサーを持っていないため、メレンゲを手でたてなければならない。
偉大なる母に電話で確認したところ「汝の手ではおそらく最低15分はかかるだろう」との予言をいただく。
クーラーのない台所で汗だくで混ぜ続けること20数分…
目にも眩しいメレンゲの角…!
(後日談:2日後に筋肉痛が来る点においてもオトナだった)
そこから紆余曲折、山あり谷ありして、生地が焼けた。
なにやらいい感じ。生地に混ぜた小夏の皮の香りが部屋中に充満。平日の疲れよさようなら。こんにちは、さわやかな週末。
と、鼻歌交じりに生地をひっくり返すと焼きがあまくてムラが……。
本来は焼き面を内側にして巻く予定を急遽変更し、このムラムラな面を内側にすることに。焦らず慌てず。
思い返せば砂糖を入れるタイミングとか分量もやや間違っていたから見た目が生地になっただけでも喜ぼう。
小夏の果汁シロップでしっとりさせた生地に、これまた小夏の皮をまぜた生クリームを塗る。メレンゲで鍛えられた右手によって、ものの5分でホイップは完成。
数秒間深呼吸をして気持ちを整え、潔く、ぐるっと巻く。
冷蔵庫の中を整理してどうにかスペースを確保し、この丸太のようなロールケーキを冷やす。
そして出来上がったのが
「の」
思い描いていたふわふわロールケーキよりも、どちらかというと厚焼きの玉子焼きに近い。生地はしっとりしているけれど、ケーキというよりクレープ?のような感じに。味は、まあ悪くない。
こうして私のロールケーキvol.1は成功とはいい難い結果に。でも、柑橘の香りが染みついた手でちょっと余った生クリームをすくって舐めたらなんとも幸せな気持ちになった。
成果物はともかく、そこに至るまでの時間が楽しかったんだからオールオッケー。
そんな考え方を、私の上司もしてくれますように(あ、もうすぐボーナス)。
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